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名古屋市なごやし

1920年には32の町村だった区域が、16回の合併・編入を経て、今の名古屋市になりました。

32町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の名古屋市

愛知県の南西部、濃尾平野にある県庁所在地で、中京圏の中心都市です。東部は丘陵、中央は台地、北・西・南部は川の堆積でできた低地と、地形は東高西低です。古くは熱田神宮の鳥居前町、江戸時代は尾張徳川家の名古屋城の城下町として栄えました。中京工業地帯を背景に名古屋港を持ち、金融・経済の拠点でもあります。独自の食文化「名古屋めし」でも全国に知られます。

今の名古屋市の区域の人口は、2020年の国勢調査で2,332,176人です。今の区域で数えた1980年の2,087,902人とくらべると11.7%ふえ、人口はいまもふえ続けています。65歳以上の人の割合は25.4%です。

2,332,176人人口(2020年)
+11.7%1980年からの増減
326.45km²面積(国土地理院)
7,144人/km²人口密度
25.4%65歳以上の割合
2,332,1761980199020052020
15歳未満 12.4%15〜64歳 62.3%65歳以上 25.4%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:中京工業地帯を背景とする製造業と、金融・商業の中心。名古屋港は国際貿易港。

特産品・名産

  • きしめん名古屋の名物として紹介
  • 味噌煮込みうどん名古屋めしの代表として紹介
  • ひつまぶし名古屋の名物として紹介
  • 手羽先名物として紹介
  • 名古屋コーチン名産・特産として紹介

見どころ・祭り

  • 名古屋城1610年に徳川家康が築城。天守は戦災で焼失
  • 熱田神宮草薙剣を祀る。市内の古くからの神社
  • 大須観音門前町・大須の中心にある寺院
  • 名古屋まつり1955年に始まった秋の祭り。三英傑ゆかり
  • 東山動植物園1937年開園の動植物園

木クスノキ花ユリ名古屋市の木・花

名古屋市のなりたち

名古屋市(なごやし)は、愛知県尾張地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、32の町村がありました。六郷村・金城村・枇杷島町・清水町・杉村・中村・東山村・千種町・愛知町・常磐村・御器所村・荒子村・八幡村・呼続町・小碓村・笠寺村・庄内村・川中村・萩野村・下之一色町・志段味村・猪高村・天白村・楠村・山田村・富田村・南陽村・守山町・鳴海町・大高町・有松町・名古屋市です。これらの町村が、16回の合併や編入を経て、今の名古屋市になりました。

今の名前「名古屋市」は、1920年にあった名古屋市の名前を受け継いでいます。ほかの31の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の名古屋市が約23km²だったのに対し、今の名古屋市は約323km²と、およそ13.9倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は愛知郡・東春日井郡・海部郡・知多郡・西春日井郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、東春日井郡は1970年(昭和45年)12月1日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧金城村の区域には金城ふ頭駅(名古屋臨海高速鉄道 西名古屋港線)があります。旧千種町の区域には千種駅(中央本線)があります。旧荒子村の区域には荒子駅(名古屋臨海高速鉄道 西名古屋港線)があります。旧笠寺村の区域には笠寺駅(東海道本線)があります。旧大高町の区域には大高駅(東海道本線)があります。

321920年の町村の数
16回合併・編入の回数
326km²今の面積
1964年いちばん新しい合併

「名古屋市」という名前

「名古屋」は古くは「那古野」とも書かれ、平安時代末期の荘園「那古野庄」が史料上の初見とされます。もとは今の中区北部、名古屋城のあたりを指す地名でした。徳川家康が名古屋城を築いて城下町を開いたころには「名古屋」と「名護屋」の表記が併用されていましたが、しだいに「名古屋」に定まったといわれます。言葉の語源そのものについては諸説があり、はっきりしていません。

まちの成り立ち

1610年(慶長15年)に徳川家康が名古屋城を築き、1612年からの清洲越しで清洲の町が移されて、尾張徳川家の城下町が生まれました。1889年(明治22年)10月1日、名古屋区の区域で市制が施行され名古屋市が発足します。当時の市域は今の中区・東区を中心とした約13平方キロメートルでした。周りの愛知郡・西春日井郡などには町村制で多くの町村が置かれ、1906年(明治39年)の合併で中村・御器所村・笠寺村・東山村・天白村などにまとまります。名古屋市は1898年(明治31年)の那古野村などに続いて、1907年(明治40年)に熱田町を編入して市域をほぼ倍にしました。1921年(大正10年)8月22日には、愛知郡と西春日井郡の16町村を一度に編入しています。1937年(昭和12年)には庄内町・萩野村・下之一色町を加え、戦後の1955年(昭和30年)には猪高村・天白村、続いて富田町・南陽町・山田村・楠村を編入しました。1956年(昭和31年)に政令指定都市となった後も拡大は続き、1963年(昭和38年)に守山市(1954年に守山町が志段味村を編入して市制)と鳴海町、1964年(昭和39年)に知多郡の大高町・有松町を編入して、ほぼ今の市域ができあがりました。守山・中村・千種・天白・鳴海・有松などの旧町村名は、区名や地名として今も使われています。

年表

  1. 1889年10月1日明治22年市制の施行により、名古屋区の区域をもって名古屋市が発足した。種類:市制施行 出典:Wikipedia
  2. 1889年10月1日明治22年町村制の施行により、愛知郡に熱田町・鳴海町のほか、古沢村・笈瀬村・那古野村・鷹場村・日比津村・織豊村・柳森村・岩塚村・御厨村・一柳村・荒子村・松葉村・八幡村・明徳村・下之一色村・寛政村・宝田村・呼続村・笠寺村・星崎村・鳴尾村・島野村・弥富村・瑞穂村・広路村・御器所村・千種村・鍋屋上野村・田代村・猪子石村・高社村・植田村・平針村などが発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  3. 1889年10月1日明治22年町村制の施行により、西春日井郡に枇杷島町・清水町・庄内村・金城村・杉村・六郷村・萩野村・川中村・大野木村・比良村・上小田井村・中小田井村・平田村・如意村・味鋺村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  4. 1889年10月1日明治22年町村制の施行により、東春日井郡に二城村・高間村・大森村・小幡村・志談村などが発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  5. 1889年10月1日明治22年町村制の施行により、知多郡に有松村・桶狭間村・大高村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  6. 1892年9月13日明治25年知多郡有松村が町制を施行して有松町となり、同日、桶狭間村が共和村に編入された。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  7. 1892年10月24日明治25年東春日井郡志談村の一部(上志段味)が分かれて、上志段味村が発足した。種類:分割 出典:Wikipedia
  8. 1893年12月4日明治26年知多郡共和村の一部(桶狭間)が有松町に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  9. 1894年9月8日明治27年知多郡大高村が町制を施行し、大高町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  10. 1896年3月25日明治29年愛知郡御器所村の一部(前津小林)が名古屋市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  11. 1897年7月12日明治30年愛知郡呼続村が町制を施行し、呼続町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  12. 1898年8月22日明治31年愛知郡那古野村と古沢村の一部(東古渡)が名古屋市に編入され、古沢村の残り(東熱田)は熱田町に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  13. 1902年2月12日明治35年愛知郡千種村が町制を施行し、千種町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  14. 1904年12月20日明治37年愛知郡笈瀬村が町制を施行・改称して愛知町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  15. 1906年5月10日明治39年愛知郡で、鍋屋上野村・田代村が合併して東山村、高社村・猪子石村が合併して猪高村、広路村・御器所村が合併して御器所村、笠寺村・鳴尾村・星崎村が合併して笠寺村、岩塚村・柳森村・松葉村が合併して常磐村、鷹場村・日比津村・織豊村が合併して中村、荒子村・御厨村・一柳村が合併して荒子村、明徳村・寛政村・宝田村が合併して小碓村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  16. 1906年5月10日明治39年愛知郡で、弥富村の一部(八事・名古屋新田)・島野村・植田村・平針村が合併して天白村が発足し、呼続町が瑞穂村と弥富村の一部(中根)を編入した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  17. 1906年7月1日明治39年海東郡で、万須田村・赤星村・戸田村・豊治村が合併して富田村が、福田村・茶屋村・福屋村が合併して南陽村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  18. 1906年7月16日明治39年東春日井郡で二城村・高間村・大森村・小幡村が合併して守山町が、志談村・上志段味村が合併して志段味村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  19. 1906年7月16日明治39年西春日井郡で平田村・大野木村・比良村・上小田井村・中小田井村が合併して山田村が、如意村・味鋺村が合併して楠村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  20. 1907年6月1日明治40年愛知郡熱田町が名古屋市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  21. 1907年7月16日明治40年愛知郡小碓村の一部(熱田新田東組・千年・稲永新田など)が名古屋市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  22. 1909年10月1日明治42年愛知郡千種町の一部(中央本線の西側)が名古屋市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  23. 1913年7月1日大正2年海東郡と海西郡が合併して海部郡となり、富田村・南陽村は海部郡の所属となった。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  24. 1917年8月1日大正6年愛知郡下之一色村が町制を施行し、下之一色町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  25. 1921年8月22日大正10年愛知郡の呼続町・愛知町・千種町・八幡村・小碓村・笠寺村・荒子村・中村・常磐村・東山村・御器所村と、西春日井郡の枇杷島町・清水町・杉村・六郷村・金城村が名古屋市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  26. 1926年4月1日大正15年西春日井郡庄内村が町制を施行し、庄内町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  27. 1928年3月3日昭和3年愛知郡天白村の一部(八事の一部)が名古屋市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  28. 1930年6月15日昭和5年西春日井郡庄内町の一部が名古屋市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  29. 1931年7月15日昭和6年愛知郡下之一色町の一部が名古屋市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  30. 1933年4月1日昭和8年西春日井郡川中村が萩野村に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  31. 1937年3月1日昭和12年西春日井郡の庄内町・萩野村と愛知郡下之一色町が名古屋市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  32. 1944年2月11日昭和19年海部郡富田村が町制を施行し、富田町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  33. 1949年6月1日昭和24年海部郡南陽村が町制を施行し、南陽町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  34. 1954年6月1日昭和29年東春日井郡志段味村が守山町に編入され、守山町は同日市制を施行して守山市となった。種類:編入 出典:Wikipedia
  35. 1955年4月5日昭和30年愛知郡の猪高村・天白村が名古屋市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  36. 1955年10月1日昭和30年海部郡の南陽町・富田町と西春日井郡の山田村・楠村が名古屋市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  37. 1963年2月15日昭和38年守山市が名古屋市に編入され、守山区となった。種類:編入 出典:Wikipedia
  38. 1963年4月1日昭和38年愛知郡鳴海町が名古屋市に編入され、緑区となった。種類:編入 出典:Wikipedia
  39. 1964年12月1日昭和39年知多郡の大高町・有松町が名古屋市に編入され、緑区の一部となった。種類:編入 出典:Wikipedia

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

名古屋市1889〜今
大高町1894〜1964同じ名前の駅:大高駅
有松町1892〜1964
鳴海町1889〜1963
守山町→守山市1906〜1963
志段味村1889〜1954
楠村1906〜1955
山田村1906〜1955
富田村→富田町1906〜1955
南陽村→南陽町1906〜1955
猪高村1906〜1955
天白村1906〜1955
萩野村1889〜1937
下之一色町1917〜1937
川中村1889〜1933
庄内村1889〜1930
六郷村1889〜1921
金城村1889〜1921
枇杷島町1889〜1921
清水町1889〜1921
杉村1889〜1921
中村1906〜1921
東山村1906〜1921
千種町1902〜1921同じ名前の駅:千種駅
愛知町1904〜1921
常磐村1906〜1921
御器所村1889〜1921
荒子村1889〜1921同じ名前の駅:荒子駅
八幡村1889〜1921
呼続町1897〜1921
小碓村1906〜1921
笠寺村1889〜1921同じ名前の駅:笠寺駅

参考にした資料