地図の読み方ガイド

このサイトの地図は、どれも「年表のスライダーを動かすと、地図が時代とともに変わる」という同じ仕組みでできています。ただ、地図ごとに、何を塗っているのか、どこまでが確かな情報なのかは少しずつ違います。このページでは、それぞれの地図の見方と、読むときに知っておいてほしい約束ごとをまとめます。

1. 勢力図(歴史地図ポータル)

何を塗っているか

歴史地図ポータルの勢力図は、その年(作品によっては月)に、各地域を主に支配していた勢力の色で塗っています。実際の支配はもっと入り組んでいて、同じ土地に複数の勢力の力が及んでいたり、境界がはっきりしなかったりすることがよくあります。地図は、それを一つの色に単純化した「概略図」です。

時間の進み方

スライダーを動かすと、年ごとの勢力図に切り替わります。春秋戦国のように数百年を扱う作品は1年ごと、楚漢戦争のように短い時代は月ごとに区切っています。名高い戦いのある年には、合戦の場所と進軍のルートが地図の上に出ます。

「同じ年、世界では」

ポータルの共通年表で年を選ぶと、その年を扱う地図と出来事を、地域をまたいで並べて見られます。たとえば208年を選ぶと、三国志の赤壁の戦いと同じころの世界の動きが並びます。

2. 合戦絵巻(動く布陣図)

約束ごと:兵の1粒は、およそ100人です。粒の数は、記録に残る兵力の数をもとにしています。兵力に諸説があるときは、解説の中で幅を示しています。

合戦絵巻は、一つの戦いを、布陣から決着まで時間を追って再生します。再生すると、布陣した軍が動き、ぶつかり、寝返りや総崩れが起きる様子が、粒の動きで見られます。画面には、いま戦っている兵の量と、合戦の時刻も出ます。

粒の配置や動きは、合戦の記録をもとにした再現です。古い時代の戦いほど、布陣の位置や時刻ははっきりしないことが多く、解説の「諸説」の欄に、説が分かれている点をまとめています。地図の上の動きは、そのうちよく知られた説に沿って描いています。

3. 人物(勢力図で見る生涯)

人物のページは、一人の生涯を、勢力図の上で追いかけます。生まれた年から、運命の分かれ目になった出来事、居城の移り変わりまでを順にたどり、最後に「亡くなったあと、その勢力はどうなったのか」を見ます。年齢は、当時の数え方にあわせて数え年で示しています(生まれた年を1歳とし、正月ごとに1歳ずつ加える数え方です)。よく知られた逸話は、「通説と実像」の欄で、確かな記録があるものと、後の時代に作られた話とを分けて紹介しています。

4. 日本の鉄道史(路線網と路線クロニクル)

日本の鉄道史の路線図は、国土交通省の「国土数値情報」の鉄道データをもとにしています。年を動かすと、その年に営業していた路線だけが描かれます。

約束ごと:1950年より前の開業年には、データから推定したものが含まれます。推定のものは、そのことがわかるように示しています。

路線クロニクルは、1本の路線の一生(開業、延伸、駅の開業、廃止)を再生するページです。全駅の開業年を一覧で見られます。

5. まちの系譜(市町村合併の100年)

まちの系譜の地図は、国土数値情報「行政区域データ」の各年版(1920年、1950年から2000年までの5年ごと、2006年、2025年)を重ね合わせて作っています。年版と年版のあいだの合併の日付は、都道府県の統計書や市町村合併の記録、e-Stat「廃置分合等情報」、各自治体の沿革で確かめた年表から入れています。

系譜図の見方

まちのページの系譜図では、横に長い帯が、一つの町村が続いた期間を表します。帯の終わりから伸びる線は、その町村が合わさった先です。帯を押すと、その町村があった場所が地図で光ります。

合併の種類

境界は単純化していて、年版のあいだの小さな境界の変更は省いています。データからわかる合併の傾向は、読み物の記事にまとめています。

まちがいに気づいたら

地図や年表にまちがいを見つけたときは、お問い合わせから教えてください。確かめたうえで直し、地図の読み方更新履歴に記録します。制作の方針は運営者情報にまとめています。