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弥富市やとみし

1920年には4の町村だった区域が、4回の合併・編入を経て、今の弥富市になりました。

4町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の弥富市

愛知県の西端、名古屋市の西約20kmにあり、鍋田川・木曽川をはさんで三重県と接します。木曽川下流のデルタ地帯で、干拓によって開かれた土地の上にできた市です。2020年時点では、県内の市の中で人口が最も少ない市でした。金魚の産地として有名で、文鳥の飼育でも知られます。名古屋港西部の臨海部には製造業や物流施設が立地し、内陸には水田や花き・野菜の畑が広がっています。

今の弥富市の区域の人口は、2020年の国勢調査で43,025人です。今の区域で数えた1980年の36,457人とくらべると18.0%ふえ、人口は2010年まではふえ、その後は少し減っています。65歳以上の人の割合は26.6%です。

43,025人人口(2020年)
+18.0%1980年からの増減
49.26km²面積(国土地理院)
873人/km²人口密度
26.6%65歳以上の割合
43,2721980199020052020
15歳未満 12.5%15〜64歳 60.9%65歳以上 26.6%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:金魚の養殖、花き・野菜の栽培。臨海部は製造業・物流業。

特産品・名産

  • 弥富金魚日本屈指の金魚産地。金魚日本一大会も開催
  • 文鳥1864年に飼育が始まったとされ、愛好家の間で「文鳥村」とも呼ばれる
  • トマト・レタス農業で生産が盛んな作物として紹介

見どころ・祭り

  • 弥富ドンチキチン祭り毎年8月、一部地区が山車を出す祭り
  • 服部家住宅国の重要文化財。天正年間に服部正友が建てたと伝わる
  • 森津の藤正保4年(1647年)、森津新田の開拓のころに植えられたと伝わる藤
  • 愛知県弥富野鳥園カモ・シギ・チドリが飛来する
  • 弥勒寺銅造阿弥陀如来坐像が県指定有形文化財

木サクラ花キンギョソウ弥富市の木・花

弥富市のなりたち

弥富市(やとみし)は、愛知県尾張地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、4の町村がありました。市江村・鍋田村・十四山村・弥富町です。これらの町村が、4回の合併や編入を経て、今の弥富市になりました。

今の名前「弥富市」は、1920年にあった弥富町の名前を受け継いでいます。ほかの3の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の弥富町が約8km²だったのに対し、今の弥富市は約49km²と、およそ6.0倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は海部郡に属していました。

41920年の町村の数
4回合併・編入の回数
49km²今の面積
2006年いちばん新しい合併

「弥富市」という名前

「彌富(弥富)」は、「いよいよ富む、いやがおうにも富む」ことを願って付けられた瑞祥地名(縁起のよい地名)と説明されています。1889年(明治22年)に鯏浦村・平島新田・前ヶ須新田・中山新田と、もとは伊勢国(三重県桑名郡)に属した五明村・小島新田などが合わさって海西郡彌富村ができたときの命名です。旧字の「彌富」は、1955年(昭和30年)の合併で今の「弥富」に改められました。

まちの成り立ち

鍋田川の左岸にあった五明村などは、もともと三重県桑名郡に属していましたが、1880年(明治13年)に県境が木曽川と鍋田川に定められ、愛知県海西郡に移りました。1889年(明治22年)10月1日の町村制施行で、海西郡に彌富村・十四山村・大藤村・両国村・市腋村・東市江村などが生まれ、彌富村は1903年(明治36年)に町制を施行して彌富町となります。1906年(明治39年)7月1日には海西郡の町村が組み替えられ、彌富町・鍋田村・市江村・十四山村などに再編されました。1913年(大正2年)に海東郡と海西郡が合わさって海部郡となります。1955年(昭和30年)4月1日、彌富町・鍋田村と市江村の楽平・佐古木新田・又八新田が合併し、字を改めた弥富町が発足しました(市江村の残りは佐屋町へ)。1959年の伊勢湾台風では町内で300人を超す死者が出ています。平成の大合併では、2002年から飛島村・蟹江町・十四山村との合併協議が始まりましたが、飛島村は住民投票で反対が過半数となり、蟹江町とは新しい市の名前をめぐって対立して、話は白紙に戻りました。十四山村でも議会が編入合併に反対しましたが、賛成派住民による議会リコールが住民投票で成立し、2006年(平成18年)4月1日に弥富町が十四山村を編入して市制を施行、愛知県35番目の市・弥富市が誕生しました。

年表

  1. 1889年10月1日明治22年町村制の施行により、海西郡に彌富村(鯏浦村・五明村・小島新田・前ヶ須新田・平島新田・中山新田が合併)・十四山村・大藤村・両国村・市腋村・東市江村・宝地村などが発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1889年10月1日明治22年町村制の施行により、海東郡に千秋村(善太新田・鰯江新田・大野村が合併)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  3. 1903年8月26日明治36年彌富村が町制を施行し、彌富町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  4. 1906年7月1日明治39年海西郡の彌富町(鯏浦・五明・小島新田・平島新田)・十四山村の一部(鎌倉新田)・市腋村の一部(荷之上・五之三)が合併して改めて彌富町が発足し、同日、大藤村・両国村と彌富町の一部(前ヶ須新田・中山新田)が合併して鍋田村が、市腋村の一部・東市江村・十四山村の一部(佐古木新田・又八新田)が合併して市江村が、十四山村の残部と宝地村の一部が合併して改めて十四山村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  5. 1906年7月1日明治39年海東郡の千秋村・大井村・神島田村が合併し、永和村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  6. 1913年7月1日大正2年海東郡と海西郡が合併して海部郡が発足し、彌富町・鍋田村・市江村・十四山村・永和村は海部郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  7. 1955年4月1日昭和30年海部郡の彌富町・鍋田村と市江村の残部(楽平・佐古木新田・又八新田)が合併し、表記を改めた弥富町が発足した(市江村のほかの区域は佐屋町へ)。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  8. 1956年4月1日昭和31年海部郡永和村が分割され、善太新田の一部が十四山村に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  9. 2006年4月1日平成18年海部郡十四山村が弥富町に編入され、同日、弥富町が市制を施行して弥富市となった。種類:編入 出典:Wikipedia

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

弥富町→弥富市1903〜今
十四山村1889〜2006
市江村1906〜1955
鍋田村1906〜1955

参考にした資料