東京都 › 八王子市

八王子市はちおうじし

1920年には10の町村だった区域が、5回の合併・編入を経て、今の八王子市になりました。

10町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の八王子市

東京都の多摩地域南西部にあり、浅川沿いの市街地から高尾山・陣馬山の山間部、多摩丘陵へ市域が広がります。甲州道中の宿場として栄え、織物や生糸の取引で発展したまちです。現在は大学が集まり、商業や製造業も営まれています。高尾山の自然、八王子城跡と滝山城跡、伝統的な織物など、山と街道に結びついた歴史や文化に触れられます。

今の八王子市の区域の人口は、2020年の国勢調査で579,355人です。今の区域で数えた1980年の387,178人とくらべると49.6%ふえ、人口は2010年まではふえ、その後は少し減っています。65歳以上の人の割合は27.3%です。

579,355人人口(2020年)
+49.6%1980年からの増減
186.38km²面積(国土地理院)
3,108人/km²人口密度
27.3%65歳以上の割合
580,0531980199020052020
15歳未満 11.2%15〜64歳 61.4%65歳以上 27.3%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:商業・製造業が営まれ、伝統の織物産業や都市農業も残ります。

特産品・名産

  • 八王子ラーメン刻みタマネギをのせるご当地ラーメン
  • 八王子織物近世から受け継がれる織物
  • 江戸東京野菜地域で栽培される伝統野菜

見どころ・祭り

  • 高尾山山歩きと薬王院で知られる山
  • 八王子城跡北条氏照の山城跡
  • 滝山城跡丘陵に曲輪や堀が残る城跡

花ヤマユリ木イチョウ鳥オオルリ八王子市の花・木・鳥

八王子市のなりたち

八王子市(はちおうじし)は、東京都多摩地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、10の町村がありました。小宮村・川口村・加住村・恩方村・元八王子村・横山村・由井村・浅川村・由木村・八王子市です。これらの町村が、5回の合併や編入を経て、今の八王子市になりました。

今の名前「八王子市」は、1920年にあった八王子市の名前を受け継いでいます。ほかの9の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の八王子市が約7km²だったのに対し、今の八王子市は約186km²と、およそ25.8倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は南多摩郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、南多摩郡は1971年(昭和46年)11月1日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧小宮村の区域には小宮駅(八高線)があります。

101920年の町村の数
5回合併・編入の回数
186km²今の面積
1964年いちばん新しい合併

「八王子市」という名前

「八王子」は、牛頭天王と八人の王子をまつる八王子信仰に由来します。八王子城跡にある八王子神社の周辺に地名が定着し、1569年の北条氏康の書状には「八王子筋」という表現が残ります。その後、北条氏照が深沢山に築いた城も八王子城と呼ばれました。落城後に甲州道中の宿場へ名が受け継がれ、もとの地域は元八王子と呼ばれるようになりました。

まちの成り立ち

八王子の地名は戦国時代から使われ、北条氏照の八王子城が築かれた山には八王子神社が鎮座しています。1590年に城が落ちた後、徳川家康の代官大久保長安によって甲州道中の宿場が整えられました。近世の八王子宿には商人が集まり、織物や生糸の取引が盛んになりました。1889年4月1日に南多摩郡八王子町が発足し、1893年4月1日に三多摩が神奈川県から東京府へ移されました。1917年9月1日には八王子町が市制を施行しました。

周辺では浅川村が1927年に浅川町、小宮村が1934年に小宮町となりました。小宮町は1941年10月1日に八王子市へ編入されています。1955年4月1日には横山・元八王子・恩方・川口・加住・由井の六村が加わり、浅川町は1959年4月1日、由木村は1964年8月1日に編入されました。

市域は旧宿場の市街地から高尾山や陣馬山に近い山間部、多摩丘陵へと広がりました。八王子城跡や滝山城跡には戦国期の城の地形が残り、中心部の織物文化とともに、山地と街道の歴史が現在の地域の特色になっています。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、神奈川県南多摩郡に八王子町・横山村・元八王子村・恩方村・川口村・加住村・小宮村・由井村・浅川村・由木村が発足した。種類:町村制 出典:www.tokyo-mayors.jp
  2. 1893年4月1日明治26年南多摩郡の八王子町・横山村・元八王子村・恩方村・川口村・加住村・小宮村・由井村・浅川村・由木村が神奈川県から東京府へ移管された。種類:県境を越えた編入 出典:www.tokyo-mayors.jp
  3. 1917年9月1日大正6年八王子町が市制を施行し、八王子市となった。種類:市制施行 出典:www.tokyo-mayors.jp
  4. 1927年11月3日昭和2年浅川村が町制を施行し、浅川町となった。種類:町制施行 出典:www.tokyo-mayors.jp
  5. 1934年10月1日昭和9年小宮村が町制を施行し、小宮町となった。種類:町制施行 出典:www.tokyo-mayors.jp
  6. 1941年10月1日昭和16年小宮町が八王子市に編入された。種類:編入 出典:www.tokyo-mayors.jp
  7. 1955年4月1日昭和30年横山村・元八王子村・恩方村・川口村・加住村・由井村が八王子市に編入された。種類:編入 出典:www.tokyo-mayors.jp
  8. 1959年4月1日昭和34年浅川町が八王子市に編入された。種類:編入 出典:www.tokyo-mayors.jp
  9. 1964年8月1日昭和39年由木村が八王子市に編入された。種類:編入 出典:www.tokyo-mayors.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

八王子市1917〜今
由木村1889〜1964
浅川村→浅川町1889〜1959
川口村1889〜1955
加住村1889〜1955
恩方村1889〜1955
元八王子村1889〜1955
横山村1889〜1955
由井村1889〜1955
小宮村1889〜1941同じ名前の駅:小宮駅

参考にした資料