今の奈良市
奈良盆地の北端から大和高原にかけて広がる県庁所在地です。中心部には東大寺、興福寺、春日大社などがあり、古都の文化財を訪ねる人が集まります。西部には平城宮跡や鉄道沿線の住宅地が広がり、大阪方面との結び付きも強い地域です。東部の柳生や都祁、月ヶ瀬には山林や農地、古い集落が続きます。奈良町には町家が残り、墨や筆などの伝統工芸、酒造りや奈良漬も受け継がれています。
今の奈良市の区域の人口は、2020年の国勢調査で354,630人です。今の区域で数えた1980年の305,614人とくらべると16.0%ふえ、人口は2000年まではふえ、その後は少し減っています。65歳以上の人の割合は31.7%です。
主な産業:観光と商業・サービス業が発達し、奈良墨・奈良筆などの伝統工芸や食品製造が続いています。
特産品・名産
- 奈良墨写経や書道の文化を支えてきた墨
- 奈良筆毛を混ぜ合わせて仕上げる伝統工芸品
- 奈良漬野菜を酒かすに漬け込む伝統の漬物
見どころ・祭り
- 東大寺大仏殿などを伝える古代の寺院
- 春日大社春日山の麓にある古社
- 興福寺奈良の町とともに歩んだ寺院
- 平城宮跡奈良時代の宮殿や役所が置かれた跡
木イチイガシ花ナラノヤエザクラ鳥ウグイス奈良市の木・花・鳥
奈良市のなりたち
奈良市(ならし)は、奈良県北部地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、21の町村がありました。佐保村・都跡村・平城村・大安寺村・東市村・針ケ別所村・都介野村・富雄村・伏見村・辰市村・明治村・五ケ谷村・帯解村・東山村・狭川村・柳生村・大柳生村・東里村・田原村・月瀬村・奈良市です。これらの町村が、8回の合併や編入を経て、今の奈良市になりました。
今の名前「奈良市」は、1920年にあった奈良市の名前を受け継いでいます。ほかの20の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。
面積は、1920年の奈良市が約28km²だったのに対し、今の奈良市は約272km²と、およそ9.9倍になりました。
1920年の時点で、この区域の町村は山辺郡・添上郡・生駒郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、添上郡は2005年(平成17年)4月1日に廃止されました。
消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧平城村の区域には平城山駅(関西本線)があります。旧帯解村の区域には帯解駅(桜井線)があります。
「奈良市」という名前
「奈良」の名には、市街地のある平坦な土地を、均したような地形と見たことにちなむという説があります。古い文書には「那羅」「寧楽」「平城」という表記も見られます。710年には平城京が築かれ、都が移った後も東大寺や興福寺などの周りに町が育ちました。1889年に奈良町が発足し、1898年の市制施行でも、この土地で長く使われてきた奈良の名を受け継いでいます。
まちの成り立ち
1889年4月1日の町村制で、奈良の町々と周辺の村をまとめた添上郡奈良町が発足しました。1898年2月1日には市制を施行し、奈良県で最初の市となります。1923年に佐保村、1940年に生駒郡都跡村を編入しました。1939年には東市村の白毫寺が加わっています。
昭和の大合併では、1951年3月15日に大安寺村・東市村・平城村を編入しました。1955年3月15日には、辰市村・明治村・帯解町・五ケ谷村・伏見町・富雄町の六町村が加わります。伏見村と富雄村は、それぞれ1950年と1953年に町制を施行した町でした。西部では鉄道沿線に住宅地が広がりました。
1957年8月31日、山添村の水間と別所が田原村に移りました。翌9月1日、田原村・柳生村・大柳生村・東里村・狭川村の五村が奈良市へ編入され、東の山間部にも市域が広がります。
2005年4月1日には、月ヶ瀬村と都祁村を編入しました。月ヶ瀬村は1889年の月瀬村が1968年に改称した村です。都祁村は1955年、都介野村と針ケ別所村の合併で生まれました。こうして寺社を中心に育った古い奈良の町、西部の住宅地、大和高原の集落、月ヶ瀬の梅林と茶畑が、一つの市につながっています。
年表
- 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、添上郡の奈良の各町と奈良坂村・般若寺村・川上村・雑司村・水門村・春日野村・紀寺村・高畑村・京終村・肘塚村・木辻村・城戸村・油坂村・杉ヶ村・三条村・芝辻村・畠中村の区域で奈良町が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1889年4月1日明治22年添上郡に佐保村(法蓮村・法華寺村・半田開村)・大安寺村(柏木村・大安寺村・八条村)・辰市村(東九条村・西九条村・杏村)・帯解村(窪ノ庄村・池田村・柴屋村・山村・田中村・今市村)・明治村(北永井村・北之庄村・南永井村・神殿村・出屋敷村)・東市村(古市村・藤原村・鹿野園村・鉢伏村・白毫寺村・横井村・八島村)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1889年4月1日明治22年添上郡五ヶ谷村は中畑村・米谷村・興隆寺村・南椿尾村・北椿尾村・高樋村・虚空蔵村・菩提山村、田原村は茗荷村・此瀬村・杣ノ川村・長谷村・日笠村・中之庄村・誓多林村・横田村・大野村・矢田原村・和田村・南田原村・須山村・沓掛村・中貫村の区域で発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1889年4月1日明治22年添上郡に東山村(水間村・別所村・室津村・松尾村・桐山村・峯寺村・的野村・北野村)・月瀬村(尾山村・石打村・長引村・桃香野村・月瀬村)・柳生村(柳生村・北野山村・柳生下村・丹生村・興ヶ原村・大保村・邑地村)・大柳生村(大柳生村・坂原村・大平尾村・忍辱山村・大慈仙村)・東里村(中ノ川村・鳴川村・法用村・平清水村・園田村・南ノ庄村・北村・須川村)・狭川村(両村・東村・西村・下狭川村・広岡村)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1889年4月1日明治22年添下郡に富雄村(二名村・三碓村・中村・大和田村・石木村)・平城村(押熊村・中山村・歌姫村・山陵村・秋篠村)・伏見村(西大寺村・青野村・宝来村・疋田村・平松村・菅原村)・都跡村(佐紀村・尼辻村・北新村・横領村・南新村・五条村・六条村・砂村・七条村)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1889年4月1日明治22年山辺郡に都介野村(藺生村・小山戸村・相河村・南之庄村・甲岡村・来迎寺村・友田村・白石村・吐山村・針村)・針ヶ別所村(針ヶ別所村・小倉村・上深川村・下深川村・荻村・馬場村)・波多野村・豊原村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1897年4月1日明治30年添下郡・平群郡の区域で生駒郡が発足し、富雄村・平城村・伏見村・都跡村は生駒郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
- 1897年9月28日明治30年山辺郡波多野村の嵩が添上郡月瀬村に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1898年2月1日明治31年添上郡奈良町が市制を施行し、奈良市となった。種類:市制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1923年4月1日大正12年添上郡佐保村が奈良市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1927年11月3日昭和2年添上郡帯解村が町制を施行し、帯解町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1939年4月1日昭和14年添上郡東市村の大字白毫寺が奈良市に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1940年11月3日昭和15年生駒郡都跡村が奈良市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1950年4月1日昭和25年添上郡五ケ谷村の大字菩提山の一部が田原村に編入され、大字春日野と改称された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1950年7月1日昭和25年生駒郡伏見村が町制を施行し、伏見町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1951年3月15日昭和26年添上郡大安寺村・東市村と生駒郡平城村が奈良市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1953年4月1日昭和28年生駒郡富雄村が町制を施行し、富雄町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1955年1月1日昭和30年山辺郡都介野村・針ケ別所村が合併し、都祁村が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1955年3月15日昭和30年添上郡辰市村・明治村・帯解町・五ケ谷村と生駒郡伏見町・富雄町が奈良市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1956年9月30日昭和31年添上郡東山村と山辺郡波多野村・豊原村が合併し、山辺郡山添村が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1957年8月31日昭和32年山辺郡山添村の大字水間・別所が添上郡田原村に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1957年9月1日昭和32年添上郡田原村・柳生村・大柳生村・東里村・狭川村が奈良市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1968年1月1日昭和43年添上郡月瀬村が改称し、月ヶ瀬村となった。種類:改称 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1996年11月13日平成8年添上郡月ヶ瀬村と山辺郡山添村の間で区域の一部が交換された。種類:その他 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 2005年4月1日平成17年添上郡月ヶ瀬村と山辺郡都祁村が奈良市に編入され、添上郡が消滅した。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
今の区域にあった町村
帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。
参考にした資料
- www.pref.nara.lg.jp/documents/12514/n040103.pdf
- ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%B8%82&action=raw
- www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/148230.html
- ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B7%BB%E4%B8%8A%E9%83%A1&action=raw
- ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B7%BB%E4%B8%8B%E9%83%A1&action=raw
- ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%B1%B1%E8%BE%BA%E9%83%A1&action=raw
- ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%94%9F%E9%A7%92%E9%83%A1&action=raw