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天理市てんりし

1920年には7の町村だった区域が、2回の合併・編入を経て、今の天理市になりました。

7町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の天理市

奈良盆地の東部から大和高原の西端にかけて広がる市です。中央を布留川が西へ流れ、扇状地の末端に丹波市の市街地があります。東部には山地と丘陵、西部には平坦な農地が広がります。天理教教会本部や教育施設が集まる宗教文化都市で、鉄道や幹線道路の結節点でもあります。山麓の山の辺の道沿いには、石上神宮や古墳、寺院が続きます。柿やいちごなどの農産物も、市の特色となっています。

今の天理市の区域の人口は、2020年の国勢調査で63,889人です。今の区域で数えた1980年の64,894人とくらべると1.5%減り、人口は1995年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は26.8%です。

63,889人人口(2020年)
−1.5%1980年からの増減
86.42km²面積(国土地理院)
739人/km²人口密度
26.8%65歳以上の割合
74,1881980199020052020
15歳未満 12.2%15〜64歳 61.0%65歳以上 26.8%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:柿・いちごなどの農業と、宗教施設・学校を中心とする商業やサービス業が行われています。

特産品・名産

  • 刀根早生柿萱生町が発祥地とされる柿
  • いちご古都華などを栽培
  • 大和三尺キュウリ市が特産品に認定した伝統野菜

見どころ・祭り

  • 石上神宮山の辺の道沿いの古社
  • 長岳寺柳本にある寺院
  • 黒塚古墳柳本の前方後円墳
  • 山の辺の道山麓の古墳や社寺を結ぶ道

木いちょう花梅天理市の木・花

天理市のなりたち

天理市(てんりし)は、奈良県北部地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、7の町村がありました。福住村・櫟本町・丹波市町・二階堂村・朝和村・柳本村・川東村です。これらの町村が、2回の合併や編入を経て、今の天理市になりました。

今の名前「天理市」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの7の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の丹波市町が約26km²だったのに対し、今の天理市は約85km²と、およそ3.3倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は山辺郡・添上郡・磯城郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、添上郡は2005年(平成17年)4月1日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧櫟本町の区域には櫟本駅(桜井線)があります。旧丹波市町の区域には丹波市駅(桜井線)があります。旧柳本村の区域には柳本駅(桜井線)があります。

71920年の町村の数
2回合併・編入の回数
86km²今の面積
1956年いちばん新しい合併

「天理市」という名前

市名は、天理教教会本部の所在地であることにちなみます。1954年4月1日、丹波市町・二階堂村・朝和村・福住村・櫟本町・柳本町が合併した際に、「天理市」と名付けられました。市章は「天」の文字と六つの円を組み合わせ、合併した六町村の結び付きを表しています。丹波市や柳本、櫟本などの地名も、市内の地域名として受け継がれています。

まちの成り立ち

1889年4月1日の町村制で、今の市の中心部には山辺郡山辺村が発足しました。同じ郡に二階堂村・朝和村・福住村、添上郡に櫟本村、式上郡に柳本村が置かれました。二階堂村には、平群郡に属していた北菅田村と南菅田村も加わっています。

1893年9月20日、山辺村が町制を施行し、丹波市町となりました。翌1894年9月3日には櫟本村が櫟本町となり、柳本村は1897年の郡の再編で磯城郡に移りました。1902年4月23日には朝和村の杣之内が丹波市町に加わっています。1923年1月1日には柳本村も町制を施行しました。

1954年4月1日、丹波市町・二階堂村・朝和村・福住村・櫟本町・柳本町の三町三村が合併し、天理市が誕生しました。山辺郡・添上郡・磯城郡にまたがる町村が一つの市になったのです。1958年10月15日には、田原本町から檜垣・遠田・海知・武蔵の四地区を編入しました。これらは1889年に式下郡川東村に属し、1956年の合併で田原本町の一部となった地区です。

東の山麓には山の辺の道が通り、古墳や社寺が続きます。布留川の扇状地には市街地が広がり、天理教の関連施設や学校が集まっています。古い集落と宗教文化都市が、一つの市域に結ばれています。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、山辺郡に山辺村(滝本村・苣原村・上仁興村・下仁興村・藤井村・内馬場村・布留村・勾田村・川原城村・三島村・丹波市村・御経野村・田村・守目堂村・石上村・田部村・別所村・豊井村・豊田村・岩屋ヶ谷村)・二階堂村・朝和村・福住村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1889年4月1日明治22年二階堂村は山辺郡の上ノ庄村・荒蒔村・稲葉村・合場村・小島村・嘉幡村・庵治村・備前村・吉田村・九条村・東井戸堂村・西井戸堂村・富堂村・岩室村・田井庄村・前栽村・指柳村・小田中村・杉本村・平等坊村・小路村・喜殿村・上総村・南柳生村・中村・六条村と、平群郡北菅田村・南菅田村の区域で発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  3. 1889年4月1日明治22年山辺郡朝和村は杣之内村・園原村・乙木村・竹之内村・佐保庄村・成願寺村・萱生村・中山村・岸田村・新泉村・兵庫村・三昧田村・長柄村・永原村・福知堂村、福住村は福住村・長滝村・山田村の区域で発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  4. 1889年4月1日明治22年添上郡櫟本村は櫟本村・和爾村・楢村・森本村・蔵之庄村・中之庄村の区域で発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  5. 1889年4月1日明治22年式上郡柳本村は柳本村・渋谷村の区域で発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  6. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、十市郡田原本村の区域で田原本町が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  7. 1889年4月1日明治22年十市郡の佐味村・大網村・金剛寺村・松本村・西竹田村・竹田南方村・満田村・十六面村・保津村・薬王寺村・下之庄村・飯高村の区域で平野村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  8. 1889年4月1日明治22年十市郡の秦庄村・千代村・味間村・宮ノ森村・新木村・矢部村・多村・大垣村・豊田村・新口村・西新堂村の区域で多村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  9. 1889年4月1日明治22年式下郡の檜垣村・遠田村・武蔵村・海知村・為川村南方・為川村北方・蔵堂村・新屋敷村・伊与戸村・大木村・平田村・金沢村・法貴寺村・東井上村・西井上村・大安寺村・阪手村・小坂村・鍵村・唐古村・八田村・西代村・今里村の区域で川東村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  10. 1889年4月1日明治22年式下郡の宮古村・黒田村・富本村・新町村・八尾村の区域で都村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  11. 1893年9月20日明治26年山辺郡山辺村が町制を施行し、丹波市町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
  12. 1894年9月3日明治27年添上郡櫟本村が町制を施行し、櫟本町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
  13. 1897年4月1日明治30年式上郡・式下郡・十市郡の区域で磯城郡が発足し、柳本村は磯城郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  14. 1897年4月1日明治30年式上郡・式下郡・十市郡の区域で磯城郡が発足し、田原本町・多村・平野村・川東村・都村は磯城郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  15. 1902年4月23日明治35年山辺郡朝和村の大字杣之内が丹波市町に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  16. 1923年1月1日大正12年磯城郡柳本村が町制を施行し、柳本町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
  17. 1954年4月1日昭和29年山辺郡丹波市町・二階堂村・朝和村・福住村、添上郡櫟本町、磯城郡柳本町が合併し、天理市が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.nara.lg.jp
  18. 1956年9月30日昭和31年磯城郡田原本町・多村・川東村・都村・平野村が合併し、新しい田原本町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.nara.lg.jp
  19. 1958年10月15日昭和33年磯城郡田原本町の大字檜垣・遠田・海知・武蔵が天理市に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

天理市1954〜今
川東村1889〜1956
福住村1889〜1954
櫟本町1894〜1954同じ名前の駅:櫟本駅
丹波市町1893〜1954同じ名前の駅:丹波市駅
二階堂村1889〜1954
朝和村1889〜1954
柳本村→柳本町1889〜1954同じ名前の駅:柳本駅

参考にした資料