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桜井市さくらいし

1920年には12の町村だった区域が、7回の合併・編入を経て、今の桜井市になりました。

12町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の桜井市

奈良盆地の南東部から大和高原の山々へ広がる市です。初瀬川や寺川、巻向川が平野へ流れ、三輪山の麓には大神神社や纒向遺跡があります。東の初瀬には長谷寺、南の多武峰には談山神社があり、古い集落と寺社が山間まで続きます。中心部は街道の宿場町から木材の集散・加工のまちへ発展しました。三輪そうめんの製造も盛んで、古代の歴史と山の資源、門前の商いが結び付く地域です。

今の桜井市の区域の人口は、2020年の国勢調査で54,857人です。今の区域で数えた1980年の56,439人とくらべると2.8%減り、人口は2000年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は32.1%です。

54,857人人口(2020年)
−2.8%1980年からの増減
98.91km²面積(国土地理院)
555人/km²人口密度
32.1%65歳以上の割合
63,2481980199020052020
15歳未満 11.6%15〜64歳 56.3%65歳以上 32.1%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:木材の集散・加工、三輪そうめんや地酒の製造、寺社と史跡を生かした観光が行われています。

特産品・名産

  • 三輪素麺三輪などで作られる手延べそうめん
  • 木製品家具や小物、建築材料を生産
  • 地酒市の名産品として紹介される清酒

見どころ・祭り

  • 大神神社三輪山を神体とする古社
  • 長谷寺初瀬の山間にある寺院
  • 談山神社多武峰の山にある神社
  • 纒向遺跡古代の大きな集落の跡

木杉花山ざくら桜井市の木・花

桜井市のなりたち

桜井市(さくらいし)は、奈良県東部地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、12の町村がありました。城島村・朝倉村・安倍村・多武峰村・三輪町・纏向村・織田村・大福村・香久山村・上之郷村・初瀬町・桜井町です。これらの町村が、7回の合併や編入を経て、今の桜井市になりました。

今の名前「桜井市」は、1920年にあった桜井町の名前を受け継いでいます。ほかの11の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の桜井町が約4km²だったのに対し、今の桜井市は約97km²と、およそ24.9倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は磯城郡に属していました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧三輪町の区域には三輪駅(桜井線)があります。

121920年の町村の数
7回合併・編入の回数
99km²今の面積
1963年いちばん新しい合併

「桜井市」という名前

「桜井」の地名は、「桜の井」と呼ばれる井戸に始まると伝えられています。履中天皇の稚桜にまつわる説話も、この名に関係する伝承です。市章には桜の花びらが描かれ、市の花にも山ざくらが選ばれています。1889年に発足した桜井村は翌年に桜井町となり、1956年の市制施行でも桜井の名を受け継ぎました。古代から伝わる桜の名が、今の市名や市のシンボルに残っています。

まちの成り立ち

1889年4月1日の町村制で、十市郡に桜井村・安倍村・多武峰村・大福村・香久山村、式上郡に三輪村・城島村・朝倉村・初瀬村・上之郷村・織田村・纏向村が発足しました。桜井村は1890年11月12日、三輪村と初瀬村は1891年に町制を施行します。1897年の郡の再編で、これらの町村は磯城郡に属しました。

1942年4月1日に城島村、1954年3月3日に安倍村・多武峰村・朝倉村が桜井町へ編入されました。同年7月1日、安田と笠間は榛原町へ移っています。1955年7月10日には三輪町・織田村・纒向村が合併し、大三輪町ができました。

1956年9月1日、大福村と香久山村を編入した桜井町は市制を施行しました。同月30日には上之郷村が加わり、旧香久山村の池尻・南山・戒外・南浦・木之本・下八釣・膳夫・出合・出垣内が橿原市へ移りました。1959年2月23日に初瀬町、1963年4月1日に大三輪町を編入しています。1969年には柳と角柄が榛原町へ移りました。

桜井は宿場町として歩み、近代には木材の集散と加工のまちに育ちました。三輪の門前、初瀬の谷、談山の山間集落などが市域に加わり、古代の史跡と木材・そうめんの産業を持つ今の市となっています。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、十市郡に桜井村(桜井村・谷村・河西村・浅古村・下村・上之宮村)・安倍村(生田村・阿部村・橋本村・池之内村・山田村・高家村・高田村)・多武峰村(倉橋村・今井谷村・横柿村・北山村・西口町・多武峰・鹿路村・飯盛塚町・八井内町・針道村・百市村・南音羽村・北音羽村・下居村・下り尾村・粟原村)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1889年4月1日明治22年十市郡に大福村(大福村・東新堂村・新屋敷村・西ノ宮村・笠神村の旧大福村枝郷)と香久山村(池尻村・南山村・戒外村・南浦村・木之本村・下八釣村・膳夫村・出合村・出垣内村・吉備村・笠神村の旧吉備村枝郷)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  3. 1889年4月1日明治22年式上郡に三輪村(三輪村・金屋村・上之庄村)・城島村(粟殿村・川合村・戒重村・外山村・赤尾村・忍坂村)・朝倉村(黒崎村・脇本村・慈恩寺村・竜谷村・岩坂村・狛村・笠間村・安田村)・初瀬村(初瀬村・白河村・出雲村・吉穏村・柳村・角柄村)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  4. 1889年4月1日明治22年式上郡に上之郷村(萱森村・中谷村・白木村・芹井村・小夫嵩方村・三谷村・小夫村・滝倉村・笠村・和田村と山辺郡修理枝村)・織田村(芝村・箸中村・大西村・大泉村・茅原村)・纏向村(辻村・草川村・太田村・大豆越村・巻野内村・穴師村・東田村・江包村・豊前村・豊田村)が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  5. 1890年11月12日明治23年十市郡桜井村が町制を施行し、桜井町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
  6. 1891年1月7日明治24年式上郡三輪村が町制を施行し、三輪町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
  7. 1891年3月10日明治24年式上郡初瀬村が町制を施行し、初瀬町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
  8. 1897年4月1日明治30年式上郡・式下郡・十市郡の区域で磯城郡が発足し、桜井町・三輪町・初瀬町・安倍村・多武峰村・大福村・香久山村・城島村・朝倉村・上之郷村・織田村・纏向村は磯城郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  9. 1942年4月1日昭和17年磯城郡城島村が桜井町に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  10. 1954年3月3日昭和29年磯城郡安倍村・多武峰村・朝倉村が桜井町に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  11. 1954年7月1日昭和29年磯城郡桜井町の大字安田・笠間が宇陀郡榛原町に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  12. 1955年7月10日昭和30年磯城郡三輪町・織田村・纒向村が合併し、大三輪町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.nara.lg.jp
  13. 1956年9月1日昭和31年磯城郡大福村・香久山村が桜井町に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  14. 1956年9月1日昭和31年磯城郡桜井町が市制を施行し、桜井市となった。種類:市制施行 出典:www.pref.nara.lg.jp
  15. 1956年9月30日昭和31年磯城郡上之郷村が桜井市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  16. 1956年9月30日昭和31年桜井市の大字池尻・南山・戒外・南浦・木之本・下八釣・膳夫・出合・出垣内が橿原市に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  17. 1959年2月23日昭和34年磯城郡初瀬町が桜井市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  18. 1963年4月1日昭和38年磯城郡大三輪町が桜井市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
  19. 1969年4月1日昭和44年桜井市の大字柳・角柄が宇陀郡榛原町に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

桜井町→桜井市1890〜今
大三輪町1955〜1963
三輪町1891〜1955同じ名前の駅:三輪駅
纏向村→纒向村1889〜1955
織田村1889〜1955
初瀬町1892〜1959
上之郷村1889〜1956
大福村1889〜1956
香久山村1889〜1956
朝倉村1889〜1954
安倍村1889〜1954
多武峰村1889〜1954
城島村1889〜1942

参考にした資料