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北区きたく

1920年には3の町村だった区域が、3回の合併・編入を経て、今の北区になりました。

3町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の北区

東京23区の北部にあり、荒川や隅田川沿いの低地と、武蔵野台地の端の高台からなる区です。赤羽、王子、田端などに鉄道駅と商業地があり、その周りには住宅地が広がります。飛鳥山の桜や王子稲荷は江戸以来の行楽の歴史を伝え、王子には製紙や渋沢栄一ゆかりの文化があります。川の水辺、坂道のある街並み、商店街が身近に接するまちです。

今の北区の区域の人口は、2020年の国勢調査で355,213人です。今の区域で数えた1980年の387,458人とくらべると8.3%減り、人口は1980年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は24.7%です。

355,213人人口(2020年)
−8.3%1980年からの増減
20.61km²面積(国土地理院)
17,235人/km²人口密度
24.7%65歳以上の割合
387,4581980199020052020
15歳未満 10.3%15〜64歳 65.0%65歳以上 24.7%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:商業・サービス業のほか、印刷・製紙など近代産業に関わる仕事が続いています。

特産品・名産

  • 古型今戸人形江戸・明治期の姿を再現する土人形
  • 江戸べっ甲区内職人が作るかんざしや装身具
  • 東京手描友禅区内職人が受け継ぐ手描きの染色工芸

見どころ・祭り

  • 飛鳥山公園江戸以来の桜の名所で文化施設も集まる公園
  • 王子稲荷神社江戸時代から参詣の人が訪れた神社
  • 飛鳥山の渋沢栄一ゆかりの地実業家が長く暮らした地域

木サクラ花ツツジ北区の木・花

北区のなりたち

北区(きたく)は、東京都区部の区です。今の区の区域には、1920年(大正9年)の時点で、3の町村がありました。岩淵町・王子町・瀧野川町です。これらの町村が、3回の合併や編入を経て、今の北区になりました。

今の名前「北区」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの3の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の岩淵町が約7km²だったのに対し、今の北区は約20km²と、およそ2.8倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は北豊島郡に属していました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧王子町の区域には王子駅(東北本線)があります。

31920年の町村の数
3回合併・編入の回数
21km²今の面積
1947年いちばん新しい合併

「北区」という名前

北区は、1947年に王子区と滝野川区が統合した際に採用された名前です。東京の北部に位置し、方角を表す文字を区の名に用いています。旧両区の名を一文字ずつ組み合わせる形ではなく、統合後の広い区域を表す名称となりました。王子、滝野川、赤羽、岩淵、田端などの地名は、それぞれの町名や地区名、駅名に残っています。新区名の北と、旧来の地域の名が併せて使われています。

まちの成り立ち

江戸時代の王子や滝野川は、飛鳥山の桜や滝、紅葉、王子稲荷への参詣で知られる行楽地でした。周囲には農村が広がっていました。1889年の町村制施行で、北豊島郡に岩淵町、王子村、滝野川村が発足しました。明治以降には製紙工場や軍の施設が置かれ、田端には文学者や芸術家が暮らすようになりました。

王子村は1908年、滝野川村は1913年に町となりました。1926年には岩淵町が埼玉県側の浮間の区域を編入しました。1932年10月1日、東京市の市域拡大により岩淵町と王子町が市に編入されて王子区となり、滝野川町の区域には滝野川区が置かれました。この時点では現在の北区はまだ成立していませんでした。1943年7月1日の都制施行で東京府と東京市が廃止され、王子区・滝野川区は東京都の区となりました。1947年3月15日に両区が統合して北区が発足しました。同年5月3日の地方自治法施行で北区は特別区となりました。

飛鳥山には公園と歴史に関わる文化施設が集まり、渋沢栄一ゆかりの地も残ります。台地から川沿いの低地へ坂が下り、赤羽、王子、田端など鉄道駅の周辺に商業地と住宅地が育ちました。古くからの行楽地、近代産業、文学者の暮らしが重なる地域を、二つの旧区の統合が一つにまとめています。

年表

  1. 1889年5月1日明治22年町村制施行で北豊島郡岩淵町・王子村・滝野川村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1908年8月8日明治41年王子村が町制を施行し、王子町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  3. 1913年10月1日大正2年滝野川村が町制を施行し、滝野川町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  4. 1926年10月1日大正15年岩淵町が埼玉県北足立郡横曽根村の一部の浮間を編入した。種類:県境を越えた編入 出典:Wikipedia
  5. 1932年10月1日昭和7年岩淵町・王子町が東京市王子区となり、滝野川町が滝野川区となった。種類:編入 出典:Wikipedia
  6. 1943年7月1日昭和18年東京都制の施行で東京府と東京市が廃止され、王子区・滝野川区は東京都の区となった。種類:その他 出典:www.tokyo-23city.or.jp
  7. 1947年3月15日昭和22年王子区・滝野川区が統合され、北区が発足した。種類:新設合併 出典:www.tokyo-23city.or.jp
  8. 1947年5月3日昭和22年地方自治法が施行され、北区が特別区となった。種類:その他 出典:www.tokyo-23city.or.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

北区1932〜今
岩淵町1889〜1932
王子町1908〜1932同じ名前の駅:王子駅
瀧野川町1913〜1932

参考にした資料