岩手県 › 花巻市

花巻市はなまきし

1920年には21の町村だった区域が、8回の合併・編入を経て、今の花巻市になりました。

21町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の花巻市

岩手県の中西部にある市です。中央に北上平野が広がり、西に奥羽山脈、東に北上高地があります。北上川が流れ、豊沢川、猿ヶ石川、稗貫川などがこれに注ぎます。西部には花巻温泉郷があり、早池峰山は市域の東にそびえます。宮沢賢治の生誕の地で、岩手県内で唯一の空港である花巻空港があります。隣の北上市とは、北上都市圏をなしています。

今の花巻市の区域の人口は、2020年の国勢調査で93,193人です。今の区域で数えた1980年の105,678人とくらべると11.8%減り、人口は2000年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は34.8%です。

93,193人人口(2020年)
−11.8%1980年からの増減
949.7km²面積(概算)
98人/km²人口密度
34.8%65歳以上の割合
107,1751980199020052020
15歳未満 11.0%15〜64歳 54.2%65歳以上 34.8%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:農業と温泉観光が盛んで、空港や高速交通網を生かした産業もあります。

特産品・名産

  • わんこそば市が発祥の地とされる
  • 成島和紙東和地区に伝わる和紙
  • ホームスパン手紡ぎ・手織りの毛織物
  • エーデルワイン大迫地区のぶどうでつくるワイン

見どころ・祭り

  • 花巻温泉郷花巻温泉、台温泉などの温泉地
  • 宮沢賢治記念館宮沢賢治にまつわる記念館
  • 花巻城址盛岡藩の南の守りだった城跡
  • 清水寺日本三清水の一つとされる

木コブシ花ハヤチネウスユキソウ鳥フクロウ花巻市の木・花・鳥

花巻市のなりたち

花巻市(はなまきし)は、岩手県県南の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、21の町村がありました。根子村・花巻川口町・湯口村・湯本村・太田村・宮野目村・矢沢村・内川目村・外川目村・亀ケ森村・小山田村・十二鏑村・中内村・谷内村・新堀村・八幡村・八重畑村・笹間村・好地村・大迫村・花巻町です。これらの町村が、8回の合併や編入を経て、今の花巻市になりました。

今の名前「花巻市」は、1920年にあった花巻町の名前を受け継いでいます。ほかの20の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

1920年の時点で、この区域の町村は和賀郡・稗貫郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、稗貫郡は2006年(平成18年)1月1日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧矢沢村の区域には矢沢駅(釜石線)があります。旧小山田村の区域には小山田駅(釜石線)があります。

211920年の町村の数
8回合併・編入の回数
950km²今の面積
2006年いちばん新しい合併

「花巻市」という名前

花巻という地名の由来には、いくつかの説があります。「花の牧」と呼ばれる名馬の牧場があったからという説、北上川の渦に春の花びらが浮かぶ景色からという説、アイヌ語で川下に開けた土地を指す「パナ」からという説などです。中世には「鳥谷ヶ崎」と呼ばれ、1591年(天正19年)に南部氏の家臣の北秀愛が「花巻」と改めたと伝わります。

まちの成り立ち

花巻は中世、稗貫氏の本拠地でした。1591年(天正19年)に稗貫氏が没落すると、南部氏の家臣の北秀愛が入り、地名を花巻と改めました。江戸時代には花巻城が盛岡藩の南の守りとなり、稗貫・和賀の2郡を治める中心になりました。

1889年(明治22年)4月1日の町村制で、稗貫郡に花巻町・里川口町・大迫町と多くの村が生まれました。里川口町は1897年(明治30年)に花巻川口町と名前を変え、1923年(大正12年)に根子村を編入しました。1929年(昭和4年)には花巻川口町が花巻町を編入し、そのまま花巻町と名乗りました。周りでは1928年(昭和3年)に好地村が石鳥谷町に、1940年(昭和15年)に和賀郡の十二鏑村が土沢町になっています。

1954年(昭和29年)4月1日、花巻町と太田村・宮野目村・矢沢村・湯口村・湯本村が合併して花巻市が発足し、翌1955年(昭和30年)7月には和賀郡の笹間村を編入しました。同じ1955年には、大迫町・東和町・石鳥谷町が、それぞれ周りの村と合併して生まれています。

平成の大合併では、2006年(平成18年)1月1日に花巻市・石鳥谷町・大迫町・東和町が合併し、今の花巻市が発足しました。市は宮沢賢治の生まれた地で、わんこそば発祥の地ともいわれます。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、稗貫郡に里川口町・花巻町・大迫町と、好地村・新堀村・八幡村・八重畑村・矢沢村・湯本村・宮野目村・湯口村・根子村・太田村・内川目村・外川目村・亀ヶ森村が発足し、東和賀郡に十二鏑村・小山田村・中内村・谷内村・笹間村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1897年4月1日明治30年東和賀郡と西和賀郡が統合されて和賀郡となり、十二鏑村・笹間村などは和賀郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  3. 1897年10月30日明治30年稗貫郡里川口町が改称し、花巻川口町となった。種類:改称 出典:Wikipedia
  4. 1923年6月1日大正12年稗貫郡根子村が花巻川口町に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  5. 1928年10月1日昭和3年稗貫郡好地村が町制を施行して改称し、石鳥谷町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  6. 1929年4月10日昭和4年稗貫郡花巻町が花巻川口町に編入され、花巻川口町は同じ日に花巻町と改称した。種類:編入 出典:Wikipedia
  7. 1940年12月25日昭和15年和賀郡十二鏑村が町制を施行して改称し、土沢町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  8. 1954年4月1日昭和29年稗貫郡の花巻町・太田村・宮野目村・矢沢村・湯口村・湯本村が合併し、市制を施行して花巻市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  9. 1955年1月1日昭和30年稗貫郡の大迫町・内川目村・外川目村・亀ヶ森村が合併し、改めて大迫町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  10. 1955年1月1日昭和30年和賀郡の土沢町・小山田村・谷内村・中内村が合併し、東和町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  11. 1955年4月1日昭和30年稗貫郡の石鳥谷町・新堀村・八幡村・八重畑村が合併し、改めて石鳥谷町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  12. 1955年7月1日昭和30年和賀郡笹間村が花巻市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  13. 2006年1月1日平成18年花巻市と稗貫郡石鳥谷町・大迫町、和賀郡東和町が合併し、改めて花巻市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

花巻町→花巻市1889〜今
好地村→石鳥谷町1889〜2006
新堀村1889〜1955
八幡村1889〜1955
八重畑村1889〜1955
大迫村→大迫町1889〜2006
内川目村1889〜1955
外川目村1889〜1955
亀ケ森村1889〜1955
東和町1955〜2006
小山田村1889〜1955同じ名前の駅:小山田駅
十二鏑村→土沢町1889〜1955
中内村1889〜1955
谷内村1889〜1955
笹間村1889〜1955
湯口村1889〜1954
湯本村1889〜1954
太田村1889〜1954
宮野目村1889〜1954
矢沢村1889〜1954同じ名前の駅:矢沢駅
花巻川口町1889〜1929
根子村1889〜1923

参考にした資料