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一関市いちのせきし

1920年には35の町村だった区域が、13回の合併・編入を経て、今の一関市になりました。

35町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の一関市

岩手県の最南端にある市です。南は宮城県、西は秋田県と接します。北上川、磐井川、砂鉄川、千厩川などが流れ、西に栗駒山、東に束稲山や室根山があります。仙台と盛岡の中間にあたる土地で、2005年に周辺の町村と合併して県内でも広い市域になりました。市内には厳美渓や猊鼻渓などの景勝地があります。もちを食べる習慣が根づき、もち料理が名物です。

今の一関市の区域の人口は、2020年の国勢調査で111,932人です。今の区域で数えた1980年の147,465人とくらべると24.1%減り、人口は1980年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は37.1%です。

111,932人人口(2020年)
−24.1%1980年からの増減
1,304.7km²面積(概算)
86人/km²人口密度
37.1%65歳以上の割合
147,4651980199020052020
15歳未満 10.4%15〜64歳 52.5%65歳以上 37.1%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:農業と畜産、商業のほか、セメントやコンクリート製品などの製造業があります。

特産品・名産

  • 餅料理300種類を超える餅料理が伝わる
  • 東山和紙東山町の特産の和紙
  • 郭公だんご厳美渓の名物の団子

見どころ・祭り

  • 厳美渓国の名勝・天然記念物
  • 猊鼻渓国の名勝
  • 骨寺村荘園遺跡国の史跡
  • 室根神社祭のマツリバ行事国の重要無形民俗文化財

木ぶな花なのはな鳥うぐいす一関市の木・花・鳥

一関市のなりたち

一関市(いちのせきし)は、岩手県県南の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、35の町村がありました。山目村・中里村・真滝村・日形村・老松村・涌津村・油島村・永井村・厳美村・舞川村・萩荘村・弥栄村・田河津村・長坂村・八沢村・大津保村・黄海村・興田村・大原町・猿沢村・渋民村・摺沢村・折壁村・矢越村・奥玉村・磐清水村・小梨村・金沢村・門崎村・薄衣村・松川村・千厩町・花泉村・藤沢村・一関町です。これらの町村が、13回の合併や編入を経て、今の一関市になりました。

今の名前「一関市」は、1920年にあった一関町の名前を受け継いでいます。ほかの34の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

1920年の時点で、この区域の町村は東磐井郡・西磐井郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、東磐井郡は2011年(平成23年)9月26日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧真滝村の区域には真滝駅(大船渡線)があります。旧油島村の区域には油島駅(東北本線)があります。旧摺沢村の区域には摺沢駅(大船渡線)があります。旧折壁村の区域には折壁駅(大船渡線)があります。旧矢越村の区域には矢越駅(大船渡線)があります。

351920年の町村の数
13回合併・編入の回数
1,305km²今の面積
2011年いちばん新しい合併

「一関市」という名前

一関という地名の由来は、大きく二つの説にまとめられます。一つは関所に由来するという説で、安倍氏が一の関・二の関・三の関と砦を築いたからとも、奥州藤原氏が平泉の南の守りとして関を置いたからともいわれます。もう一つは、この地方の田をうるおす照井堰用水の「堰」が「関」に変わったという説です。

まちの成り立ち

1889年(明治22年)4月1日の町村制で、西磐井郡に一関町と13の村が、北上川の東の東磐井郡に千厩村・藤沢村など21の村が生まれました。東磐井郡では、千厩・大原・藤沢・摺沢の各村がその後町になりました。

一関の周りでは、1948年(昭和23年)1月に山目村が町となり、4月1日に一関町・山目町・真滝村・中里村が合併して一関市が発足しました。同じ年の9月にはアイオン台風で磐井川があふれ、市街地が大きな被害を受けています。1955年(昭和30年)1月1日には、一関市と厳美村・萩荘村・弥栄村・舞川村が合併して、改めて一関市が発足しました。

昭和の大合併では、周りでも町村がまとまり、花泉町・東山村(のちの東山町)・藤沢町・室根村・大東町・川崎村・千厩町が生まれました。

平成の大合併では、2005年(平成17年)9月20日に一関市・花泉町・大東町・千厩町・東山町・室根村・川崎村の7市町村が合併して、今の一関市が発足しました。2011年(平成23年)9月26日には藤沢町を編入し、これで東磐井郡はなくなりました。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、西磐井郡に一関町と山目村・中里村・真滝村・厳美村・萩荘村・弥栄村・花泉村・老松村・永井村・日形村・油島村・涌津村・金沢村が、東磐井郡に千厩村・大原村・藤沢村・摺沢村など21村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1898年4月1日明治31年東磐井郡千厩村が町制を施行し、千厩町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  3. 1903年3月21日明治36年東磐井郡大原村が町制を施行し、大原町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  4. 1926年6月1日大正15年東磐井郡藤沢村が町制を施行し、藤沢町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  5. 1940年11月10日昭和15年東磐井郡摺沢村が町制を施行し、摺沢町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  6. 1948年1月1日昭和23年西磐井郡山目村が町制を施行し、山目町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  7. 1948年4月1日昭和23年西磐井郡の一関町・山目町・真滝村・中里村が合併し、市制を施行して一関市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  8. 1955年1月1日昭和30年一関市と西磐井郡の厳美村・萩荘村・弥栄村、東磐井郡舞川村が合併し、改めて一関市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  9. 1955年1月1日昭和30年西磐井郡の花泉村・老松村・永井村・日形村・油島村・涌津村が合併し、花泉町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  10. 1955年2月1日昭和30年東磐井郡の長坂村と田河津村が合併し、東山村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  11. 1955年4月1日昭和30年東磐井郡の藤沢町・黄海村・八沢村と大津保村の一部(大籠・保呂羽)が合併し、改めて藤沢町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  12. 1955年4月1日昭和30年東磐井郡の折壁村・矢越村と大津保村の一部(津谷川)が合併し、室根村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  13. 1955年4月1日昭和30年東磐井郡の大原町・摺沢町・興田村・猿沢村・渋民村が合併し、大東町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  14. 1956年9月1日昭和31年西磐井郡平泉町の字大佐の一部が一関市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  15. 1956年9月30日昭和31年東磐井郡の薄衣村と門崎村が合併し、川崎村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  16. 1956年9月30日昭和31年東磐井郡の千厩町・磐清水村・奥玉村・小梨村が合併し、改めて千厩町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  17. 1956年9月30日昭和31年西磐井郡金沢村が花泉町に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  18. 1958年11月1日昭和33年東磐井郡松川村が東山村に編入され、東山村は同じ日に町制を施行して東山町となった。種類:編入 出典:Wikipedia
  19. 1964年5月1日昭和39年西磐井郡平泉町の字大佐の一部が一関市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  20. 2005年9月20日平成17年一関市と西磐井郡花泉町、東磐井郡の大東町・千厩町・東山町・室根村・川崎村が合併し、改めて一関市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  21. 2011年9月26日平成23年東磐井郡藤沢町が一関市に編入され、東磐井郡は消滅した。種類:編入 出典:Wikipedia
  22. 2012年7月1日平成24年一関市と平泉町の間で境界が変更され、区域の一部を互いに編入した。種類:その他 出典:Wikipedia
  23. 2017年9月4日平成29年一関市と宮城県栗原市の間で境界が変更され、区域の一部を互いに編入した。種類:その他 出典:Wikipedia

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

一関町→一関市1889〜今
藤沢村→藤沢町1889〜2011
八沢村1889〜1955
大津保村1889〜1955
黄海村1889〜1955
千厩町1898〜2005同じ名前の駅:千厩駅
奥玉村1889〜1956
磐清水村1889〜1956
小梨村1889〜1956同じ名前の駅:小梨駅
花泉村→花泉町1889〜2005同じ名前の駅:花泉駅
金沢村1889〜1956
日形村1889〜1955
老松村1889〜1955
涌津村1889〜1955
油島村1889〜1955同じ名前の駅:油島駅
永井村1889〜1955
大東町1955〜2005
興田村1889〜1955
大原町1903〜1955
猿沢村1889〜1955
渋民村1889〜1955
摺沢村→摺沢町1889〜1955同じ名前の駅:摺沢駅
室根村1955〜2005
折壁村1889〜1955同じ名前の駅:折壁駅
矢越村1889〜1955同じ名前の駅:矢越駅
東山村→東山町1955〜2005
松川村1889〜1958
田河津村1889〜1955
長坂村1889〜1955
川崎村1956〜2005
門崎村1889〜1956
薄衣村1889〜1956
厳美村1889〜1955
舞川村1889〜1955
萩荘村1889〜1955
弥栄村1889〜1955
山目村1889〜1948
中里村1889〜1948
真滝村1889〜1948同じ名前の駅:真滝駅

参考にした資料