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岐阜市ぎふし

1920年には33の町村だった区域が、20回の合併・編入を経て、今の岐阜市になりました。

33町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の岐阜市

岐阜県の中南部に位置する県庁所在地で、県内で最も人口の多い中核市です。濃尾平野の北側にあり、市域を北東から南西へ長良川が貫き、旧市街地はその扇状地の上に築かれました。日本三大清流の一つともいわれる長良川のほとりには、金華山と山頂の岐阜城がそびえます。古くは川湊として栄え、戦後は繊維・アパレルの町として発展しました。名古屋へ快速で約20分の近さから、名古屋圏のベッドタウンとしての顔も持っています。

今の岐阜市の区域の人口は、2020年の国勢調査で402,557人です。今の区域で数えた1975年の418,176人とくらべると3.7%減り、人口は1985年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は29.6%です。

402,557人人口(2020年)
−3.7%1975年からの増減
203.6km²面積(国土地理院)
1,977人/km²人口密度
29.6%65歳以上の割合
422,1741975199020052020
15歳未満 11.7%15〜64歳 58.7%65歳以上 29.6%
今の区域の人口(国勢調査)。1975〜2010年は岐阜県による今の区域への組替集計、2015・2020年は総務省統計局の集計。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:戦後に繊維・アパレル産業で栄え、提灯や和傘などの伝統工芸も受け継がれています。

特産品・名産

  • 岐阜提灯日本遺産の構成文化財
  • 岐阜和傘日本遺産の構成文化財
  • 岐阜うちわ日本遺産の構成文化財
  • 鮎菓子(若鮎)鵜飼にちなみ鮎をかたどった銘菓

見どころ・祭り

  • 岐阜城・金華山稲葉山城跡。国の史跡
  • 長良川鵜飼日本遺産の構成文化財
  • 川原町長良川の湊町。日本遺産の構成文化財
  • 正法寺(岐阜大仏)金華山麓の寺院。大仏堂がある
  • 伊奈波神社金華山の麓に鎮座する神社

木つぶらじい花サルビア岐阜市の木・花

岐阜市のなりたち

岐阜市(ぎふし)は、岐阜県岐阜地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、33の町村がありました。日野村・本荘村・長良村・島村・鷺山村・三里村・則武村・加納町・常磐村・木田村・北長森村・南長森村・岩野田村・方縣村・西郷村・黒野村・七郷村・市橋村・茜部村・鶉村・岩村・鏡島村・厚見村・山県村・厳美村・春近村・佐波村・芥見村・日置江村・合渡村・網代村・柳津村・岐阜市です。これらの町村が、20回の合併や編入を経て、今の岐阜市になりました。

今の名前「岐阜市」は、1920年にあった岐阜市の名前を受け継いでいます。ほかの32の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の岐阜市が約11km²だったのに対し、今の岐阜市は約202km²と、およそ18.9倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は山県郡・本巣郡・稲葉郡・羽島郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、山県郡は2003年(平成15年)4月1日に廃止されました。

331920年の町村の数
20回合併・編入の回数
204km²今の面積
2006年いちばん新しい合併

「岐阜市」という名前

市名は、織田信長が付けた地名に由来します。市の公式サイトによると、信長は1567年(永禄10年。一説に永禄7年)に稲葉山城を攻め取ってこの地に入り、それまで「井ノ口(井口)」と呼ばれていた地名を「岐阜」と改めました。字の由来については、中国の古い地名「岐山」と、孔子の生まれた「曲阜」から一字ずつ取ったとする説がよく知られていますが、ほかにも諸説があります。

「…井ノ口(いのくち)とよばれていた名前を、岐阜と名づけました。」── 岐阜市「岐阜市のれきし」

まちの成り立ち

今の岐阜市が生まれたのは、1889年(明治22年)7月1日です。厚見郡の岐阜町と、周りの小熊村・今泉村・富茂登村・稲束村、上加納村の北部が一つになって市制を施行しました。面積は約10平方キロメートルの小さな市でした。

1897年(明治30年)には郡の再編で厚見郡・各務郡と方県郡の大部分が稲葉郡にまとめられ、同時に多くの村が合併しました。旧城下の加納も、このとき東加納町・西加納町・下加納村が合わさって加納町となっています。

岐阜市はその後、ほぼ70年をかけて周りの町村を一つずつ編入していきます。1903年に上加納村、1931年に本荘村・日野村、1932年に長良村、1934年に島村、1935年に三里村・鷺山村を編入し、1940年には加納町・則武村(2月)と南長森村・北長森村・木田村・常磐村(7月)を加えました。戦後は1949年に山県郡岩野田村、1950年8月に黒野村・方県村・茜部村・鶉村・市橋村と本巣郡の七郷村・西郷村、同年12月に岩村、1955年に鏡島村・厚見村、1958年に日置江村・芥見村、1959年に本巣郡合渡村、1961年に山県郡三輪村、1963年に本巣郡網代村を編入しています。三輪村は1956年に山県村・春近村と厳美村の北部が合併してできた村で、厳美村の南部はこのとき芥見村に入りました。

最後の大きな合併は2006年(平成18年)1月1日の羽島郡柳津町の編入です。柳津町は、1956年に柳津村が稲葉郡佐波村を編入し、同時に町制を施行して生まれた町でした。こうして、1889年に約10平方キロメートルだった市域は、約200平方キロメートルにまで広がりました。

年表

  1. 1889年7月1日明治22年厚見郡の岐阜町・小熊村・今泉村・富茂登村・稲束村と上加納村の北部が合わさり、市制を施行して岐阜市が発足した。種類:市制施行 出典:www.city.gifu.lg.jp
  2. 1889年7月1日明治22年町村制の施行により、周辺に方県郡の網代村(則松村など5村が合併)・七郷村(下西郷村など7村が合併)、厚見郡の上加納村・則武村・日野村・鳥屋村・茜部村・鶉村・日置江村・鏡島村などが発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  3. 1890年3月24日明治23年鳥屋村が本荘村に改称した。種類:改称 出典:Wikipedia
  4. 1897年4月1日明治30年郡制の施行に伴い、厚見郡・各務郡と方県郡の大部分が稲葉郡となり、方県郡の網代村・七郷村や合渡村・西郷村となる地域は本巣郡に、岩崎村・粟野村・三田洞村は山県郡に移った。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  5. 1897年4月1日明治30年稲葉郡で、東加納町・西加納町・下加納村が合併して加納町が、長良村・雄総村など5村が合併して長良村が、ほかに方県村・鷺山村・島村・南長森村・北長森村・木田村・常磐村・三里村・鏡島村・厚見村・市橋村・岩村・日置江村・鵜飼村などが合併により発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  6. 1897年4月1日明治30年本巣郡で河渡村・寺田村・曽我屋村・一日市場村が合併して合渡村が、中西郷村・上西郷村・小野村・中村と七郷村の一部(下西郷)が合併して西郷村が、山県郡で岩崎村・粟野村・三田洞村が合併して岩野田村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  7. 1897年4月1日明治30年稲葉郡の芥見村と大洞村が合併して芥見村が、山県郡の南春近村と北春近村が合併して春近村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  8. 1898年9月明治31年鵜飼村が黒野村に改称した。種類:改称 出典:Wikipedia
  9. 1903年4月1日明治36年稲葉郡上加納村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  10. 1931年4月1日昭和6年稲葉郡本荘村・日野村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  11. 1932年7月1日昭和7年稲葉郡長良村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  12. 1934年12月5日昭和9年稲葉郡島村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  13. 1935年6月15日昭和10年稲葉郡三里村・鷺山村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  14. 1940年2月11日昭和15年稲葉郡加納町・則武村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  15. 1940年7月1日昭和15年稲葉郡南長森村・北長森村・木田村・常磐村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  16. 1949年7月1日昭和24年山県郡岩野田村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  17. 1950年8月20日昭和25年稲葉郡黒野村・方県村・茜部村・鶉村・市橋村と本巣郡七郷村・西郷村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  18. 1950年12月10日昭和25年稲葉郡岩村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  19. 1955年2月11日昭和30年稲葉郡鏡島村・厚見村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  20. 1956年4月1日昭和31年山県郡厳美村が分割され、北部(旧太郎丸・福富・石原)が山県村・春近村と合併して三輪村となり、南部(旧岩井・加野)が稲葉郡芥見村に編入された。種類:分割 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  21. 1956年9月26日昭和31年稲葉郡佐波村が羽島郡柳津村に編入され、同日柳津村が町制を施行して柳津町となった。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  22. 1958年4月1日昭和33年稲葉郡日置江村・芥見村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  23. 1959年4月1日昭和34年本巣郡合渡村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  24. 1961年4月1日昭和36年山県郡三輪村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  25. 1963年4月1日昭和38年本巣郡網代村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  26. 1969年2月1日昭和44年本巣郡本巣町の大字外山の一部(伊洞地区)が岐阜市に編入された。種類:一部編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
  27. 1973年4月1日昭和48年羽島郡柳津町が、笠松町大字門間の一部(字川原・北沼・湯ノ戸・新田)と大字田代の一部を編入した。種類:一部編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
  28. 2006年1月1日平成18年羽島郡柳津町が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

岐阜市1889〜今
柳津村→柳津町1889〜2006
佐波村1889〜1956
網代村1889〜1963
三輪村1956〜1961
山県村1889〜1956
厳美村1889〜1956
春近村1897〜1956
合渡村1897〜1959
芥見村1889〜1958
日置江村1897〜1958
鏡島村1889〜1955
厚見村1897〜1955
岩村1897〜1950
方縣村1897〜1950
西郷村1897〜1950
黒野村1897〜1950
七郷村1897〜1950
市橋村1897〜1950
茜部村1889〜1950
鶉村1889〜1950
岩野田村1897〜1949
常磐村1897〜1940
木田村1889〜1940
北長森村1897〜1940
南長森村1897〜1940
則武村1889〜1940
加納町1897〜1940
鷺山村1889〜1935
三里村1897〜1935
島村1897〜1934
長良村1889〜1932
日野村1889〜1931
本荘村1890〜1931

参考にした資料