今の岐阜市
岐阜県の中南部に位置する県庁所在地で、県内で最も人口の多い中核市です。濃尾平野の北側にあり、市域を北東から南西へ長良川が貫き、旧市街地はその扇状地の上に築かれました。日本三大清流の一つともいわれる長良川のほとりには、金華山と山頂の岐阜城がそびえます。古くは川湊として栄え、戦後は繊維・アパレルの町として発展しました。名古屋へ快速で約20分の近さから、名古屋圏のベッドタウンとしての顔も持っています。
今の岐阜市の区域の人口は、2020年の国勢調査で402,557人です。今の区域で数えた1975年の418,176人とくらべると3.7%減り、人口は1985年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は29.6%です。
主な産業:戦後に繊維・アパレル産業で栄え、提灯や和傘などの伝統工芸も受け継がれています。
特産品・名産
- 岐阜提灯日本遺産の構成文化財
- 岐阜和傘日本遺産の構成文化財
- 岐阜うちわ日本遺産の構成文化財
- 鮎菓子(若鮎)鵜飼にちなみ鮎をかたどった銘菓
見どころ・祭り
- 岐阜城・金華山稲葉山城跡。国の史跡
- 長良川鵜飼日本遺産の構成文化財
- 川原町長良川の湊町。日本遺産の構成文化財
- 正法寺(岐阜大仏)金華山麓の寺院。大仏堂がある
- 伊奈波神社金華山の麓に鎮座する神社
木つぶらじい花サルビア岐阜市の木・花
岐阜市のなりたち
岐阜市(ぎふし)は、岐阜県岐阜地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、33の町村がありました。日野村・本荘村・長良村・島村・鷺山村・三里村・則武村・加納町・常磐村・木田村・北長森村・南長森村・岩野田村・方縣村・西郷村・黒野村・七郷村・市橋村・茜部村・鶉村・岩村・鏡島村・厚見村・山県村・厳美村・春近村・佐波村・芥見村・日置江村・合渡村・網代村・柳津村・岐阜市です。これらの町村が、20回の合併や編入を経て、今の岐阜市になりました。
今の名前「岐阜市」は、1920年にあった岐阜市の名前を受け継いでいます。ほかの32の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。
面積は、1920年の岐阜市が約11km²だったのに対し、今の岐阜市は約202km²と、およそ18.9倍になりました。
1920年の時点で、この区域の町村は山県郡・本巣郡・稲葉郡・羽島郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、山県郡は2003年(平成15年)4月1日に廃止されました。
「岐阜市」という名前
市名は、織田信長が付けた地名に由来します。市の公式サイトによると、信長は1567年(永禄10年。一説に永禄7年)に稲葉山城を攻め取ってこの地に入り、それまで「井ノ口(井口)」と呼ばれていた地名を「岐阜」と改めました。字の由来については、中国の古い地名「岐山」と、孔子の生まれた「曲阜」から一字ずつ取ったとする説がよく知られていますが、ほかにも諸説があります。
「…井ノ口(いのくち)とよばれていた名前を、岐阜と名づけました。」── 岐阜市「岐阜市のれきし」
まちの成り立ち
今の岐阜市が生まれたのは、1889年(明治22年)7月1日です。厚見郡の岐阜町と、周りの小熊村・今泉村・富茂登村・稲束村、上加納村の北部が一つになって市制を施行しました。面積は約10平方キロメートルの小さな市でした。
1897年(明治30年)には郡の再編で厚見郡・各務郡と方県郡の大部分が稲葉郡にまとめられ、同時に多くの村が合併しました。旧城下の加納も、このとき東加納町・西加納町・下加納村が合わさって加納町となっています。
岐阜市はその後、ほぼ70年をかけて周りの町村を一つずつ編入していきます。1903年に上加納村、1931年に本荘村・日野村、1932年に長良村、1934年に島村、1935年に三里村・鷺山村を編入し、1940年には加納町・則武村(2月)と南長森村・北長森村・木田村・常磐村(7月)を加えました。戦後は1949年に山県郡岩野田村、1950年8月に黒野村・方県村・茜部村・鶉村・市橋村と本巣郡の七郷村・西郷村、同年12月に岩村、1955年に鏡島村・厚見村、1958年に日置江村・芥見村、1959年に本巣郡合渡村、1961年に山県郡三輪村、1963年に本巣郡網代村を編入しています。三輪村は1956年に山県村・春近村と厳美村の北部が合併してできた村で、厳美村の南部はこのとき芥見村に入りました。
最後の大きな合併は2006年(平成18年)1月1日の羽島郡柳津町の編入です。柳津町は、1956年に柳津村が稲葉郡佐波村を編入し、同時に町制を施行して生まれた町でした。こうして、1889年に約10平方キロメートルだった市域は、約200平方キロメートルにまで広がりました。
年表
- 1889年7月1日明治22年厚見郡の岐阜町・小熊村・今泉村・富茂登村・稲束村と上加納村の北部が合わさり、市制を施行して岐阜市が発足した。種類:市制施行 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1889年7月1日明治22年町村制の施行により、周辺に方県郡の網代村(則松村など5村が合併)・七郷村(下西郷村など7村が合併)、厚見郡の上加納村・則武村・日野村・鳥屋村・茜部村・鶉村・日置江村・鏡島村などが発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1890年3月24日明治23年鳥屋村が本荘村に改称した。種類:改称 出典:Wikipedia
- 1897年4月1日明治30年郡制の施行に伴い、厚見郡・各務郡と方県郡の大部分が稲葉郡となり、方県郡の網代村・七郷村や合渡村・西郷村となる地域は本巣郡に、岩崎村・粟野村・三田洞村は山県郡に移った。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
- 1897年4月1日明治30年稲葉郡で、東加納町・西加納町・下加納村が合併して加納町が、長良村・雄総村など5村が合併して長良村が、ほかに方県村・鷺山村・島村・南長森村・北長森村・木田村・常磐村・三里村・鏡島村・厚見村・市橋村・岩村・日置江村・鵜飼村などが合併により発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
- 1897年4月1日明治30年本巣郡で河渡村・寺田村・曽我屋村・一日市場村が合併して合渡村が、中西郷村・上西郷村・小野村・中村と七郷村の一部(下西郷)が合併して西郷村が、山県郡で岩崎村・粟野村・三田洞村が合併して岩野田村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
- 1897年4月1日明治30年稲葉郡の芥見村と大洞村が合併して芥見村が、山県郡の南春近村と北春近村が合併して春近村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
- 1898年9月明治31年鵜飼村が黒野村に改称した。種類:改称 出典:Wikipedia
- 1903年4月1日明治36年稲葉郡上加納村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1931年4月1日昭和6年稲葉郡本荘村・日野村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1932年7月1日昭和7年稲葉郡長良村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1934年12月5日昭和9年稲葉郡島村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1935年6月15日昭和10年稲葉郡三里村・鷺山村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1940年2月11日昭和15年稲葉郡加納町・則武村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1940年7月1日昭和15年稲葉郡南長森村・北長森村・木田村・常磐村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1949年7月1日昭和24年山県郡岩野田村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1950年8月20日昭和25年稲葉郡黒野村・方県村・茜部村・鶉村・市橋村と本巣郡七郷村・西郷村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1950年12月10日昭和25年稲葉郡岩村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1955年2月11日昭和30年稲葉郡鏡島村・厚見村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1956年4月1日昭和31年山県郡厳美村が分割され、北部(旧太郎丸・福富・石原)が山県村・春近村と合併して三輪村となり、南部(旧岩井・加野)が稲葉郡芥見村に編入された。種類:分割 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1956年9月26日昭和31年稲葉郡佐波村が羽島郡柳津村に編入され、同日柳津村が町制を施行して柳津町となった。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1958年4月1日昭和33年稲葉郡日置江村・芥見村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1959年4月1日昭和34年本巣郡合渡村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1961年4月1日昭和36年山県郡三輪村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1963年4月1日昭和38年本巣郡網代村が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 1969年2月1日昭和44年本巣郡本巣町の大字外山の一部(伊洞地区)が岐阜市に編入された。種類:一部編入 出典:www.city.gifu.lg.jp
- 1973年4月1日昭和48年羽島郡柳津町が、笠松町大字門間の一部(字川原・北沼・湯ノ戸・新田)と大字田代の一部を編入した。種類:一部編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
- 2006年1月1日平成18年羽島郡柳津町が岐阜市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.gifu.lg.jp
今の区域にあった町村
帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。
参考にした資料
- www.city.gifu.lg.jp/info/kidspage/1009712/1009715.html
- www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/204926.pdf
- www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/kankou/1013051/1005097/1005098.html
- www.city.gifu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/800/2026_p1-p4.
- ja.wikipedia.org/wiki/岐阜市
- ja.wikipedia.org/wiki/加納町
- ja.wikipedia.org/wiki/上加納村
- ja.wikipedia.org/wiki/三輪村_(岐阜県)
- ja.wikipedia.org/wiki/厳美村_(岐阜県)
- ja.wikipedia.org/wiki/柳津町_(岐阜県)
- ja.wikipedia.org/wiki/網代村
- ja.wikipedia.org/wiki/本荘村_(岐阜県)
- ja.wikipedia.org/wiki/方県村
- ja.wikipedia.org/wiki/西郷村_(岐阜県)
- ja.wikipedia.org/wiki/芥見村
- ja.wikipedia.org/wiki/黒野村_(岐阜県稲葉郡)