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飛騨市ひだし

1920年には9の町村だった区域が、4回の合併・編入を経て、今の飛騨市になりました。

9町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の飛騨市

岐阜県の最北端で富山県と接する市で、2004年に古川町・河合村・宮川村・神岡町が合併して生まれました。飛騨高地の北部にあたり、市域の大半を山林が占めます。西側は宮川、東側は高原川の流域で、どちらも神通川水系です。古川の中心街には白壁土蔵の町並みと鯉の泳ぐ瀬戸川が残り、春の古川祭の起し太鼓で知られます。神岡は鉱山の町として栄え、旧鉱山の地下にはニュートリノを観測するスーパーカミオカンデがあります。

今の飛騨市の区域の人口は、2020年の国勢調査で22,538人です。今の区域で数えた1975年の38,384人とくらべると41.3%減り、人口は1975年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は40.4%です。

22,538人人口(2020年)
−41.3%1975年からの増減
792.53km²面積(国土地理院)
28人/km²人口密度
40.4%65歳以上の割合
38,3841975199020052020
15歳未満 10.6%15〜64歳 49.0%65歳以上 40.4%
今の区域の人口(国勢調査)。1975〜2010年は岐阜県による今の区域への組替集計、2015・2020年は総務省統計局の集計。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:医薬品などの工場や神岡鉱業が立地し、酪農のほか清酒・和ろうそくなどの伝統産業も続きます。

特産品・名産

  • 清酒古川の「蓬莱」「白真弓」、神岡の「飛騨娘」
  • 和ろうそく古川地区で生産が盛ん
  • 一位一刀彫飛騨地方の木彫りの工芸品
  • 神岡とんちゃん神岡名物の牛ホルモン料理
  • 河ふぐナマズの料理

見どころ・祭り

  • 古川の白壁土蔵街・瀬戸川鯉の泳ぐ用水と蔵の町並み
  • 古川祭起し太鼓・屋台行事は国の重要無形民俗文化財
  • 江馬氏館跡庭園国の名勝。城館跡は国の史跡
  • 神岡城鉱山資料館などと高原郷土館を構成
  • 天生湿原籾糠山の湿原。岐阜県指定天然記念物

木ブナ花ミズバショウ飛騨市の木・花

飛騨市のなりたち

飛騨市(ひだし)は、岐阜県飛騨地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、9の町村がありました。船津村・阿曽布村・袖川村・細江村・小鷹利村・坂下村・坂上村・河合村・古川町です。これらの町村が、4回の合併や編入を経て、今の飛騨市になりました。

今の名前「飛騨市」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの9の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の河合村が約185km²だったのに対し、今の飛騨市は約795km²と、およそ4.3倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は吉城郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、吉城郡は2005年(平成17年)2月1日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧坂上村の区域には坂上駅(高山本線)があります。

91920年の町村の数
4回合併・編入の回数
793km²今の面積
2004年いちばん新しい合併

「飛騨市」という名前

市名の「飛騨」は、この地域の旧国名「飛騨国」に由来します。2004年(平成16年)2月1日に吉城郡の古川町・神岡町・河合村・宮川村の2町2村が合併して市が発足した際、旧国名が市名に採られました。設置の際に総務省が告示した正式な表記は旧字体の「飛驒市」ですが、ふだんは「飛騨市」と書いても差し支えないとされています。

「平成16年2月1日に、古川町、河合村、宮川村、神岡町の2町2村が合併し、飛騨市が誕生しました。」── 飛騨市「市の概要」

まちの成り立ち

飛騨市は岐阜県の最北端にあり、北は富山県に接し、市域の約93%を森林が占める山あいの市です。1889年(明治22年)7月1日の町村制で、吉城郡のこの地域には古川町・細江村・小鷹利村・河合村・坂上村・坂下村と、船津町・袖川村・阿曽布村が置かれました。後の3町村は、それまでの広い神岡村を地区ごとに3つに分けて生まれたものです。昭和の時代に入ると、1950年(昭和25年)6月10日に船津町・阿曽布村・袖川村が合併して神岡町が発足し、神岡鉱山の町として栄えました。1956年(昭和31年)には、4月1日に古川町・細江村・小鷹利村が合併して改めて古川町が、9月30日に坂上村と坂下村が合併して宮川村が生まれています。河合村は町村制以来、合併を経ずに続きました。そして平成の大合併で、2004年(平成16年)2月1日に古川町・神岡町・河合村・宮川村が新設合併して飛騨市が誕生し、吉城郡から離れました。同じ吉城郡の国府町と上宝村は翌2005年に高山市へ編入され、吉城郡は姿を消しています。市役所は古川町本町に置かれています。

年表

  1. 1889年7月1日明治22年町村制の施行により、吉城郡に古川町・細江村・小鷹利村・河合村・坂上村・坂下村が発足し、神岡村が3つに分かれて船津町・袖川村・阿曽布村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1950年6月10日昭和25年船津町・阿曽布村・袖川村が合併し、神岡町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  3. 1956年4月1日昭和31年古川町・細江村・小鷹利村が合併し、改めて古川町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  4. 1956年9月30日昭和31年坂上村と坂下村が合併し、宮川村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  5. 2004年2月1日平成16年古川町・神岡町・河合村・宮川村が合併し、飛騨市が発足した。種類:新設合併 出典:www.city.hida.gifu.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

飛騨市2004〜今
河合村1889〜2004
古川町1889〜2004
細江村1889〜1956
小鷹利村1889〜1956
神岡町1950〜2004同じ名前の駅:神岡駅
船津村1889〜1950
阿曽布村1889〜1950
袖川村1889〜1950
宮川村1956〜2004
坂下村1889〜1956
坂上村1889〜1956同じ名前の駅:坂上駅

参考にした資料