路線クロニクル日本の鉄道史 ─ 1路線の一生を再生する

路線クロニクル

宗谷本線1898年開業

旭川〜稚内 JR北海道

宗谷本線は、北海道の旭川から日本最北の駅である稚内まで結ぶ路線である。北海道の北の果てへ向かう、長い線である。

いまの長さ
258 km
駅の数
35駅
開業
1898年
運営
JR北海道

この路線のなりたち

宗谷本線は、旭川から北へ延ばす形で1898年ごろに開業した。まず名寄方面へ、次に音威子府へのびた。稚内へは、はじめ1922年にオホーツク海側の浜頓別を通る線路でつながったが、天塩川と日本海側を通る線路が1926年に全通すると、1930年にこちらが宗谷本線となった。もとの線路は北見線(のちの天北線)となった。

北のはての稚内は、かつて樺太との連絡船が出る港町でもあった。そのため、宗谷本線は、本州と樺太を結ぶ幹線の一部としても位置づけられていた。

路線の歩み

「▶ この章を見る」で、上のプレイヤーがその時代を再生します。

11898〜1903年

開業

1898年から1903年にかけて、宗谷本線の約76kmの線路が開業した。旭川・蘭留・永山・比布・和寒などの駅が、このころ開業している。

21911〜1912年

延伸

1911年から1912年にかけて、約53kmの線路が開業した。美深・智恵文・恩根内・紋穂内・咲来などの駅が、このころ開業している。

31922〜1928年

延伸

1922年から1928年にかけて、約129kmの線路が開業した。誉平・筬島・佐久・新旭川・天塩中川などの駅が、このころ開業している。

41949年

国鉄の路線に

1949年、国の鉄道は日本国有鉄道(国鉄)となり、この路線も国鉄の線になった。

51987年

JRへ

1987年4月、国鉄の分割民営化で、この路線はJR北海道の路線となった。

6いま

いま

いまはJR北海道の路線として、地図データの上で約258km、35駅がある。

この路線の見どころ

日本最北の鉄道

稚内の駅は、日本の鉄道の最北にある駅として知られる。旅行者にも人気がある。

塩狩峠

塩狩は宗谷本線の峠で、三浦綾子の小説『塩狩峠』の舞台として知られる。

音威子府そば

音威子府の駅そばは、黒っぽい麺が特徴で、よく知られている。

広い大地を走る

天塩川に沿った区間や、サロベツ原野など、広い北国の景色が続く。

いまの姿

いまもJR北海道の路線として、旭川から稚内まで走り、特急「宗谷」「サロベツ」が運転されている。

利用者の少ない駅が多く、近年はいくつもの駅が廃止された。

区間の開業(年ごと)

地図データ上の線路の長さを、開業した年ごとに足したもの(公式の営業キロとは少し違います)。1950年より前は、駅の開業年から推定した年です。

1898年ごろ22.8 km
1899年ごろ13.5 km
1900年ごろ17.4 km
1903年ごろ22.2 km
1911年ごろ35.8 km
1912年ごろ17.2 km
1922年ごろ32.5 km
1923年ごろ13.8 km
1924年ごろ80.6 km
1928年ごろ2.3 km

駅の一覧(65駅)

国土数値情報に記録された駅と、その供用開始年。1950年より前に廃止された駅は含みません。

駅開業その後
旭川1898年
旭川四条1956年
新旭川1922年
西永山1955年1967年ごろ廃止
北永山1947年
永山1898年
南比布1955年2021年ごろ廃止
北比布1955年2021年ごろ廃止
比布1898年
蘭留1898年
塩狩1924年
東六線1956年2021年ごろ廃止
和寒1899年
北剣淵1959年2021年ごろ廃止
剣淵1900年
士別1900年
下士別1955年2021年ごろ廃止
多寄1903年
瑞穂1956年
風連1903年
東風連1956年2022年ごろ廃止
名寄高校1956年
名寄1903年
日進1959年
智東1924年2006年ごろ廃止
北星1959年2021年ごろ廃止
智恵文1911年
智北1959年
南美深1956年2021年ごろ廃止
美深1911年
初野1948年2024年ごろ廃止
紋穂内1911年2021年ごろ廃止
恩根内1911年2024年ごろ廃止
豊清水1946年2021年ごろ廃止
南咲来1956年1981年ごろ廃止
天塩川温泉1956年
咲来1912年
音威子府1912年
筬島1922年
神路1922年1977年ごろ廃止
佐久1922年
琴平1955年1990年に四国旅客鉄道へ
誉平1922年1951年ごろ廃止
天塩中川1922年
下中川1955年2001年ごろ廃止
宇戸内1923年1951年ごろ廃止
歌内1923年2022年ごろ廃止
問寒別1923年
糠南1955年
上雄信内1956年2001年ごろ廃止
雄信内1925年2025年ごろ廃止
安牛1925年2021年ごろ廃止
南幌延1959年2025年ごろ廃止
上幌延1925年2021年ごろ廃止
幌延1925年
南下沼1957年2006年ごろ廃止
下沼1926年
豊富1926年
徳満1926年2021年ごろ廃止
芦川1926年2001年に東海旅客鉄道へ
兜沼1924年
勇知1924年
抜海1924年2025年ごろ廃止
南稚内1924年
稚内1928年

接続する路線

同じ名前の駅でつながっている国鉄・JR・第三セクターの路線(いまはない線も含む)。

知っておきたいこと

天北線との関係

かつて音威子府から稚内へは、もうひとつ、天北線という経路があった。

線路の形と期間、駅の開業年は、国土数値情報「鉄道時系列データ」(国土交通省)を加工して作成しました。1950年より前に開業した区間の年は、駅の供用開始年から推定したもので、実際と前後することがあります。会社名・路線名の移り変わりと解説文は、このサイトでまとめたものです。
主な参考:国土交通省『国土数値情報 鉄道時系列データ』

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