静岡県 › 沼津市

沼津市ぬまづし

1920年には13の町村だった区域が、6回の合併・編入を経て、今の沼津市になりました。

13町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の沼津市

静岡県の東部、駿河湾の奥にあるまちです。狩野川が市街地を流れて海に注ぎ、北に愛鷹山、南に香貫山があり、海岸には千本松原が続きます。富士市との間には浮島沼の低地が広がります。海岸線は砂浜からリアス式海岸まで変化に富み、西の端には戸田の港があります。沼津港を中心に水産業が盛んで、アジの開きなどの干物づくりで知られます。

今の沼津市の区域の人口は、2020年の国勢調査で189,386人です。今の区域で数えた1980年の208,708人とくらべると9.3%減り、人口は1995年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は32.3%です。

189,386人人口(2020年)
−9.3%1980年からの増減
186.84km²面積(国土地理院)
1,014人/km²人口密度
32.3%65歳以上の割合
216,4701980199020052020
15歳未満 10.2%15〜64歳 57.4%65歳以上 32.3%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:水産業と干物などの水産加工、工業、みかんなどの農業が営まれています。

特産品・名産

  • アジの開き干物の生産は長く日本一の規模だった
  • 寿太郎温州西浦・内浦・静浦で作られる温州みかん
  • タカアシガニ駿河湾の深海でとれる大きなカニ

見どころ・祭り

  • 千本松原狩野川河口から続く白砂青松の海岸
  • 沼津港水産業の中心の港
  • 沼津御用邸記念公園1893年につくられた御用邸の跡
  • 大瀬崎西浦の西の端に突き出た岬
  • 香貫山市街地に近い、市民の憩いの山

木松花はまゆう沼津市の木・花

沼津市のなりたち

沼津市(ぬまづし)は、静岡県東部地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、13の町村がありました。楊原村・金岡村・大岡村・片浜村・静浦村・鷹根村・大平村・内浦村・西浦村・浮島村・原町・戸田村・沼津町です。これらの町村が、6回の合併や編入を経て、今の沼津市になりました。

今の名前「沼津市」は、1920年にあった沼津町の名前を受け継いでいます。ほかの12の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の沼津町が約5km²だったのに対し、今の沼津市は約185km²と、およそ36.3倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は田方郡・駿東郡に属していました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧大岡村の区域には大岡駅(御殿場線)があります。旧片浜村の区域には片浜駅(東海道本線)があります。

131920年の町村の数
6回合併・編入の回数
187km²今の面積
2005年いちばん新しい合併

「沼津市」という名前

「沼津」という地名は、1208年(承元2年)の『吾妻鏡』に初めて出てきます。名前は、富士山からの地下水で沼が多かったことと関係するとされ、今の浮島沼のあたりは今も水田の広がる低い土地です。「津」は港を表す字です。鎌倉時代のころ、狩野川の河口は蓼(たで)が茂る土地だったため「蓼原」とも呼ばれ、この名は今も町名に残っています。

まちの成り立ち

沼津は、東海道の陸の道と駿河湾の海の道が出会う場所で、江戸時代には沼津城の城下町であり、東海道の宿場町でもありました。1893年(明治26年)には沼津御用邸がつくられ、保養地としても知られるようになります。

1889年(明治22年)4月1日の町村制で、駿東郡に沼津町・原町・楊原村・片浜村・浮島村・鷹根村・金岡村・大岡村・静浦村・大平村が、君沢郡に内浦村・西浦村・戸田村が生まれました。君沢郡の3村は1896年(明治29年)に田方郡の所属となっています。

1923年(大正12年)7月1日、沼津町と楊原村が合併して沼津市が生まれました。1944年(昭和19年)4月1日には片浜・金岡・大岡・静浦の4村を編入します。1955年(昭和30年)4月1日には、1935年に鷹根村から名を改めた愛鷹村と大平村、田方郡の内浦村・西浦村が加わりました。

東の原町は、1955年4月29日に浮島村と合併して新しい原町となり、翌年に旧浮島村のうち境・船津・西船津を吉原市(今の富士市)に移したあと、1968年(昭和43年)4月1日に沼津市に編入されました。2005年(平成17年)4月1日には伊豆半島西岸の戸田村を編入し、愛鷹山のふもとから戸田までの、駿河湾に沿った長い市域になっています。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、駿東郡に沼津町・原町・楊原村・片浜村・浮島村・鷹根村・金岡村・大岡村・静浦村・大平村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、君沢郡に内浦村・西浦村・戸田村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  3. 1896年4月1日明治29年郡制の施行に向けて君沢郡が田方郡に合わされ、内浦村・西浦村・戸田村は田方郡に所属を変えた。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  4. 1923年7月1日大正12年駿東郡の沼津町と楊原村が合併し、沼津市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  5. 1935年8月1日昭和10年駿東郡鷹根村が愛鷹村に改称した。種類:改称 出典:Wikipedia
  6. 1944年4月1日昭和19年駿東郡の片浜村・金岡村・大岡村・静浦村が沼津市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  7. 1955年4月1日昭和30年駿東郡の大平村・愛鷹村と田方郡の内浦村・西浦村が沼津市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  8. 1955年4月29日昭和30年駿東郡の原町と浮島村が合併し、改めて原町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  9. 1956年4月1日昭和31年駿東郡原町の一部(境・船津・西船津)が吉原市に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  10. 1968年4月1日昭和43年駿東郡原町が沼津市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  11. 2005年4月1日平成17年田方郡戸田村が沼津市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

沼津町→沼津市1889〜今
戸田村1889〜2005
原町1889〜1968同じ名前の駅:原駅
浮島村1889〜1955
鷹根村→愛鷹村1889〜1955
大平村1889〜1955
内浦村1889〜1955
西浦村1889〜1955
金岡村1889〜1944
大岡村1889〜1944同じ名前の駅:大岡駅
片浜村1889〜1944同じ名前の駅:片浜駅
静浦村1889〜1944
楊原村1889〜1923

参考にした資料