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大津市おおつし

1920年には19の町村だった区域が、8回の合併・編入を経て、今の大津市になりました。

19町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の大津市

滋賀県の県庁所在地で、琵琶湖の西南岸に沿って南北に広がる市です。湖と比叡山・比良山系に囲まれ、古代の都や港町、東海道の宿場としての歴史を伝えています。延暦寺、三井寺、石山寺などの寺院や坂本の門前町が残り、湖岸には市街地と公園が続いています。行政・商業の拠点に加え、製造業や観光も営まれ、湖魚の加工品や地酒、大津絵などの産物が受け継がれています。

今の大津市の区域の人口は、2020年の国勢調査で345,070人です。今の区域で数えた1980年の228,982人とくらべると50.7%ふえ、人口はいまもふえ続けています。65歳以上の人の割合は26.9%です。

345,070人人口(2020年)
+50.7%1980年からの増減
464.51km²面積(国土地理院)
743人/km²人口密度
26.9%65歳以上の割合
345,0701980199020052020
15歳未満 13.5%15〜64歳 59.5%65歳以上 26.9%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:行政・商業や製造業が集まり、湖岸と寺社を生かす観光、湖魚加工、酒造りも行われます。

特産品・名産

  • ふなずし・湖魚佃煮琵琶湖の魚を使う保存食と加工品
  • 地酒市内の酒蔵で造られる日本酒
  • 大津絵街道の土産として伝わる民画

見どころ・祭り

  • 比叡山延暦寺最澄が開いた天台宗の寺院
  • 三井寺(園城寺)円珍が復興した湖岸の古刹
  • 石山寺良弁の開基と伝わる古刹

木ヤマザクラ花エイザンスミレ鳥ユリカモメ大津市の木・花・鳥

大津市のなりたち

大津市(おおつし)は、滋賀県大津地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、19の町村がありました。滋賀村・膳所町・石山村・坂本村・雄琴村・下阪本村・下田上村・大石村・葛川村・伊香立村・真野村・仰木村・上田上村・小松村・木戸村・和邇村・堅田町・瀬田村・大津市です。これらの町村が、8回の合併や編入を経て、今の大津市になりました。

今の名前「大津市」は、1920年にあった大津市の名前を受け継いでいます。ほかの18の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の大津市が約14km²だったのに対し、今の大津市は約459km²と、およそ32.8倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は栗太郡・滋賀郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、栗太郡は2001年(平成13年)10月1日に廃止されました、滋賀郡は2006年(平成18年)3月20日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧膳所町の区域には膳所駅(東海道本線)があります。旧石山村の区域には石山駅(東海道本線)があります。旧雄琴村の区域には雄琴駅(湖西線)があります。旧和邇村の区域には和邇駅(湖西線)があります。旧堅田町の区域には堅田駅(湖西線)があります。

191920年の町村の数
8回合併・編入の回数
465km²今の面積
2006年いちばん新しい合併

「大津市」という名前

「大津」は、古代の都と琵琶湖の港に結びつく名前です。667年に天智天皇がこの地へ都を移した際、「志賀大津の宮」と呼ばれました。その後「古津」とも呼ばれましたが、794年の平安京遷都の時に、桓武天皇が天智天皇の旧都をしのんで大津と改称したと伝えられています。近代の大津町・大津市も、この古い地名を受け継ぎました。

まちの成り立ち

1889年(明治22年)4月1日、滋賀郡に大津町・膳所村・石山村・滋賀村・坂本村・下坂本村・雄琴村・堅田村・伊香立村・真野村・葛川村・仰木村・和邇村・木戸村・小松村、栗太郡に大石村・下田上村・上田上村・瀬田村が発足しました。大津町は1898年10月1日に市制を施行しました。膳所村と堅田村は1901年7月20日に、それぞれ町となりました。

瀬田村は1927年1月1日、石山村は1930年1月1日に町制を施行しました。大津市は1932年5月10日に滋賀村を編入し、1933年4月1日には膳所町と石山町が加わりました。1951年4月1日には坂本村・下坂本村・雄琴村・大石村・下田上村を編入しました。

1955年4月1日、堅田町・伊香立村・真野村・葛川村・仰木村が新設合併し、新しい堅田町となりました。同じ日に瀬田町と上田上村も新設合併しました。10月1日には和邇村・木戸村・小松村が合併して志賀町が生まれました。翌1956年9月30日、志賀町の鵜川は高島町へ移りました。

1967年4月1日に堅田町と瀬田町を、2006年3月20日に志賀町を大津市へ編入しました。古代の都、東海道の宿場と港、比叡山や湖岸の集落をつなぐ、南北に長い市域が形づくられました。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、滋賀郡に大津町・膳所村・石山村・滋賀村・坂本村・下坂本村・雄琴村・堅田村・伊香立村・真野村・葛川村・仰木村・和邇村・木戸村・小松村、栗太郡に大石村・下田上村・上田上村・瀬田村が発足した。種類:町村制 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  2. 1898年10月1日明治31年滋賀郡大津町が市制を施行し、大津市となった。種類:市制施行 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  3. 1901年7月20日明治34年滋賀郡膳所村と堅田村が、それぞれ膳所町・堅田町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  4. 1927年1月1日昭和2年栗太郡瀬田村が町制を施行し、瀬田町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  5. 1930年1月1日昭和5年滋賀郡石山村が町制を施行し、石山町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  6. 1932年5月10日昭和7年滋賀郡滋賀村を大津市に編入した。種類:編入 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  7. 1933年4月1日昭和8年滋賀郡膳所町と石山町を大津市に編入した。種類:編入 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  8. 1951年4月1日昭和26年滋賀郡坂本村・下坂本村・雄琴村と栗太郡大石村・下田上村を大津市に編入した。種類:編入 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  9. 1955年4月1日昭和30年滋賀郡堅田町・伊香立村・真野村・葛川村・仰木村が合併し、新しい堅田町が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  10. 1955年4月1日昭和30年栗太郡瀬田町と上田上村が合併し、新しい瀬田町が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  11. 1955年10月1日昭和30年滋賀郡和邇村・木戸村・小松村が合併し、志賀町が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  12. 1956年9月30日昭和31年滋賀郡志賀町の鵜川を高島郡高島町に編入した。種類:一部編入 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  13. 1967年4月1日昭和42年滋賀郡堅田町と栗太郡瀬田町を大津市に編入した。種類:編入 出典:www.pref.shiga.lg.jp
  14. 2006年3月20日平成18年滋賀郡志賀町を大津市に編入した。滋賀郡は廃止された。種類:編入 出典:www.pref.shiga.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

大津市1898〜今
志賀町1955〜2006同じ名前の駅:志賀駅
小松村1889〜1955
木戸村1889〜1955
和邇村1889〜1955同じ名前の駅:和邇駅
堅田町1901〜1967同じ名前の駅:堅田駅
葛川村1889〜1955
伊香立村1889〜1955
真野村1889〜1955
仰木村1889〜1955
瀬田村→瀬田町1889〜1967同じ名前の駅:瀬田駅
上田上村1889〜1955
坂本村1889〜1951
雄琴村1889〜1951同じ名前の駅:雄琴駅
下阪本村1889〜1951
下田上村1889〜1951
大石村1889〜1951
膳所町1901〜1933同じ名前の駅:膳所駅
石山村1889〜1933同じ名前の駅:石山駅
滋賀村1889〜1932

参考にした資料