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いなべ市いなべし

1920年には16の町村だった区域が、9回の合併・編入を経て、今のいなべ市になりました。

16町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今のいなべ市

三重県の最北端にあり、岐阜県・滋賀県と接する市です。西には鈴鹿山脈の藤原岳や宇賀渓があり、市の中央を員弁川が流れます。トヨタ車体いなべ工場やデンソー大安製作所、太平洋セメント藤原工場などが立地しています。2003年に員弁郡の4町が合併して生まれ、市名は旧郡名の員弁を平仮名にしたものです。

今のいなべ市の区域の人口は、2020年の国勢調査で44,973人です。今の区域で数えた1980年の41,591人とくらべると8.1%ふえ、人口は2005年まではふえ、その後は少し減っています。65歳以上の人の割合は27.8%です。

44,973人人口(2020年)
+8.1%1980年からの増減
219.83km²面積(国土地理院)
205人/km²人口密度
27.8%65歳以上の割合
46,4461980199020052020
15歳未満 12.4%15〜64歳 59.9%65歳以上 27.8%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:トヨタ車体いなべ工場、デンソー大安製作所、太平洋セメント藤原工場など工業が盛ん。

見どころ・祭り

  • 藤原岳花の百名山・日本三百名山・関西百名山
  • 宇賀渓鈴鹿山脈の渓谷
  • 中里ダム湖畔は名古屋近郊・三重県北部で最も近い星見スポットとして天文ファンに知られる
  • 行順寺蓮如上人の旧跡。毎年4月下旬の土日に蓮如忌(宝物開帳)がある
  • 桐林館登録有形文化財

いなべ市のなりたち

いなべ市(いなべし)は、三重県北勢地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、16の町村がありました。笠田村・大泉原村・大泉村・十社村・山郷村・阿下喜村・中里村・立田村・白瀬村・西藤原村・東藤原村・治田村・丹生川村・三里村・梅戸井村・石榑村です。これらの町村が、9回の合併や編入を経て、今のいなべ市になりました。

今の名前「いなべ市」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの16の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の十社村が約46km²だったのに対し、今のいなべ市は約217km²と、およそ4.7倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は員弁郡に属していました。

161920年の町村の数
9回合併・編入の回数
220km²今の面積
2003年いちばん新しい合併

「いなべ市」という名前

市名は、郡名の「員弁(いなべ)」を平仮名で書いたものです。「員弁」の字が読みにくいため平仮名が採られ、三重県で初めて平仮名を含む市町村名になりました。「いなべ」の名は、物部氏の流れをくむとされる猪名部氏が住んでいたことに由来するといわれます。合併協議会が決める直前の住民アンケートでは、新市名の問いはすでに「いなべ市」か「その他」かの二択でした。

まちの成り立ち

1889年(明治22年)4月1日の町村制で、今の市域には員弁郡の阿下喜村・笠田村・大泉原村・大泉村・十社村・山郷村・治田村・中里村・立田村・白瀬村・東藤原村・西藤原村・南石加村・北石加村・丹生川村・三里村・梅戸井村の17村ができました。1907年(明治40年)には南石加村と北石加村が合併して石榑村となり、阿下喜村は1929年(昭和4年)に町制を施行しています。1941年(昭和16年)に笠田村・大泉原村・大泉村が合併して員弁町が生まれました。昭和の大合併期には、1955年(昭和30年)に阿下喜町・十社村・山郷村が北勢町に、中里村・立田村・白瀬村・東藤原村・西藤原村が藤原村にまとまり、治田村も北勢町に編入されました。1956年に石榑村と丹生川村が合併して石加村、1959年に梅戸井町と三里村が合併して大安町が生まれ、1963年には大安町と石加村が合併して改めて大安町となっています。藤原村は1967年(昭和42年)に町制を施行しました。2003年(平成15年)12月1日、員弁町・北勢町・大安町・藤原町の4町が合併していなべ市が発足しました。平成の大合併で生まれた三重県最初の市です。旧村の名は阿下喜・十社・山郷・治田・三里・石榑・丹生川などの小学校名に受け継がれています。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、員弁郡に笠田村・大泉原村・大泉村・十社村・阿下喜村・山郷村・治田村・中里村・立田村・白瀬村・西藤原村・東藤原村・南石加村・北石加村・丹生川村・三里村・梅戸井村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  2. 1907年4月1日明治40年員弁郡の南石加村・北石加村が合併して石榑村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  3. 1929年3月10日昭和4年員弁郡阿下喜村が町制を施行して阿下喜町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  4. 1941年2月11日昭和16年員弁郡の大泉原村・笠田村・大泉村が合併して員弁町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  5. 1954年10月28日昭和29年員弁郡梅戸井村が町制を施行して梅戸井町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  6. 1955年4月1日昭和30年員弁郡の阿下喜町・十社村・山郷村が合併して北勢町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  7. 1955年4月3日昭和30年員弁郡の東藤原村・西藤原村・白瀬村・立田村・中里村が合併して藤原村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  8. 1955年8月1日昭和30年員弁郡治田村が北勢町に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  9. 1956年9月30日昭和31年員弁郡の石榑村・丹生川村が合併して石加村が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  10. 1959年4月20日昭和34年員弁郡の梅戸井町・三里村が合併して大安町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  11. 1963年4月1日昭和38年員弁郡の大安町・石加村が合併して、改めて大安町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  12. 1967年4月1日昭和42年員弁郡藤原村が町制を施行して藤原町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  13. 2003年12月1日平成15年員弁郡の北勢町・員弁町・大安町・藤原町が合併していなべ市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

いなべ市2003〜今
員弁町1941〜2003
笠田村1889〜1941
大泉原村1889〜1941
大泉村1889〜1941
北勢町1955〜2003
治田村1889〜1955
十社村1889〜1955
山郷村1889〜1955
阿下喜村→阿下喜町1889〜1955
藤原村→藤原町1955〜2003
中里村1889〜1955
立田村1889〜1955
白瀬村1889〜1955
西藤原村1889〜1955
東藤原村1889〜1955
大安町1959〜2003
石榑村→石加村1907〜1963
丹生川村1889〜1956
三里村1889〜1959
梅戸井村→梅戸井町1889〜1959

参考にした資料