幕末維新勢力図の人物

西郷隆盛さいごう たかもり

1828年〜1877年(数え50歳) / 薩摩藩士 / 薩摩藩(島津家)

2度の島流しから戻って倒幕をなしとげ、新しい政府の柱となった。最後は、故郷の士族を率いて政府と戦い、城山に散った。

薩長同盟・江戸無血開城を実現した維新の中心人物。明治六年の政変で下野し、西南戦争で自決した。

薩摩藩の勢力

運命の分かれ目

  1. 1858年11月31歳

    月照と海に身を投げる

    藩主の島津斉彬に見いだされて、江戸や京で働いた。しかし斉彬が急死し、安政の大獄で追われる僧の月照を守りきれず、ともに錦江湾に身を投げた。西郷だけが助かり、藩は西郷を奄美大島に隠した。

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  2. 1862年に呼び戻されたが、斉彬の弟の久光と衝突して、再び徳之島・沖永良部島に流された。1864年に許され、禁門の変で長州軍を退けた。

  3. 1866年1月39歳

    薩長同盟

    第一次長州征討では長州を許す道を探り、坂本龍馬の仲立ちで、長州の木戸孝允と同盟を結んだ。幕府に味方せず、長州を助ける約束だった。

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  4. 1867年、大久保利通・岩倉具視らと、武力で幕府を倒す準備を進めた。

  5. 1868年1月41歳

    鳥羽・伏見の戦いと江戸無血開城

    鳥羽・伏見の戦いで旧幕府軍を破り、東征軍の参謀として江戸に迫った。総攻撃の前日、幕府の勝海舟と会って話し合い、江戸城を戦わずに明け渡させた。

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  6. 戊辰戦争のあとは故郷に帰ったが、呼び戻されて新政府に加わり、廃藩置県を実現させた。岩倉使節団の留守中の政府を預かった。

  7. 1873年10月46歳

    明治六年の政変

    朝鮮との国交を開くため、自らが使節として行くことを求めた。いったんは決まったが、使節団から戻った大久保利通や岩倉具視の反対でくつがえり、西郷は政府を去って鹿児島に帰った。

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  8. 鹿児島で私学校をつくり、若い士族を教えた。政府の廃刀令などに、士族の不満は高まっていった。

  9. 1877年2月50歳

    西南戦争

    私学校の生徒たちが政府の弾薬庫を襲ったことから、西郷は兵を率いて熊本城を攻めた。田原坂などで政府軍と激しく戦ったが敗れ、9月、鹿児島の城山で最期を迎えた。50歳だった。

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年齢は、地図の人物欄と同じ数え年です。

通説と実像

よく知られた話は、どこまで本当なのか。史料にあるもの、後世に作られたもの、説が分かれるものに分けました。

諸説

上野の銅像は、本人に似ていない

除幕式のとき、妻の糸が「うちの人はこんな人ではなかった」と言ったと伝わる。西郷の確かな写真は1枚も見つかっておらず、肖像は弟や親類の顔をもとに描かれた。

諸説

朝鮮を武力で攻めよと主張した(征韓論)

西郷が求めたのは、まず自分が使節として朝鮮に行くことだった。攻めることが本当のねらいだったかどうかには、研究者の間で議論がある。

史料にある

月照とともに海に身を投げた

1858年、安政の大獄で追われた僧の月照と錦江湾に身を投げ、西郷だけが助かった。

後世の創作

城山で死なず、ロシアに逃れた

西郷の死を信じたくない人々の間で、生きのびたという噂が広まった。1891年にロシアの皇太子が来日したとき、西郷も一緒に帰ってくるという噂が流れた。

数字で見る西郷

勢力が最も広かった年1853年2地域・約0.8万km²(26歳)
そのときの広さ2%この地図の範囲(沖縄をのぞく日本)のうち。その年の勢力の中で8位
地図に記された戦い2回幕末維新勢力図の出来事のうち、西郷の名前が出てくる戦い

広さは、この地図の地域区分から計算した目安です。

つながり

主役のバトン

西郷隆盛1828年〜1877年(数え50歳)

同じ時代、世界では

ダーウィンヨーロッパ・1809年〜1882年・西郷より19歳年上『種の起源』で進化論を唱えた。
ビスマルクヨーロッパ・1815年〜1898年・西郷より13歳年上ドイツを統一したプロイセンの首相。
ヴィクトリア女王ヨーロッパ・1819年〜1901年・西郷より9歳年上イギリスの最盛期の女王。
ナイチンゲールヨーロッパ・1820年〜1910年・西郷より8歳年上クリミア戦争で負傷兵を看護し、近代看護を築いた。
リンカンアメリカ・1809年〜1865年・西郷より19歳年上南北戦争を戦い、奴隷解放を宣言した大統領。
エジソンアメリカ・1847年〜1931年・西郷より19歳年下電球や蓄音機を実用化した発明家。

西郷が出てくる合戦絵巻

略年譜(幕末維新勢力図の出来事から)

参考