院

源平合戦 勢力図の人物

後白河天皇(法皇)ごしらかわ てんのう(ほうおう)

1127年〜1192年(数え66歳) / 天皇・上皇 / 朝廷(院・貴族の支配)

清盛・義仲・義経・頼朝と、武士たちを次々に操り、また操られながら、30年あまり院政を続けた。頼朝は「日本一の大天狗」と呼んだ。

保元の乱に勝ち、30年以上院政を行った。平家・義仲・頼朝を巧みに操った。今様(流行歌)を好み『梁塵秘抄』を編んだ。

朝廷の勢力

運命の分かれ目

  1. 1156年7月30歳

    保元の乱

    天皇になるはずではなかったが、29歳で即位した。翌年、兄の崇徳上皇と争い、平清盛・源義朝らの武士の力で上皇方を破った。崇徳上皇は讃岐に流された。

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  2. 1158年、天皇の位をゆずって上皇となり、院政を始めた。平治の乱では、一時幽閉された。

  3. 1169年6月43歳

    出家して法皇に

    清盛と手を結び、清盛の妻の妹の滋子(建春門院)を后に迎えて、その子を高倉天皇とした。出家して法皇となった。今様(流行歌)を好み、その歌を集めた『梁塵秘抄』を編んだ。

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  4. 滋子が亡くなると、清盛との仲は冷えていった。1177年、法皇の近臣が鹿ヶ谷で平家を倒す相談をしていたことが発覚した。

  5. 1179年11月53歳

    清盛に幽閉される

    重盛が亡くなると平家の領地を取り上げたが、怒った清盛に鳥羽殿に閉じこめられ、院政を止められた(治承三年の政変)。

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  6. 清盛の死後、院政を再開した。1183年、平家の都落ちには同行せず、比叡山に逃れて、入京した義仲を迎えた。

  7. 1183年10月57歳

    頼朝に東国の支配を認める

    京で乱暴をはたらく義仲を嫌い、頼朝に、東海道・東山道の国々を治めることを認める宣旨を出した(寿永二年十月宣旨)。頼朝の政権が朝廷に認められる第一歩となった。

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  8. 義仲が滅び、平家も壇ノ浦で滅ぶと、今度は義経を重く用いた。

  9. 1185年10月59歳

    義経に頼朝追討を命じる

    義経の求めで、頼朝を討てという命令を出した。しかし義経に兵は集まらず、逆に頼朝の求めに応じて、全国に守護と地頭を置くことを認めた。頼朝はこのとき、法皇を「日本一の大天狗」と非難した。1192年3月、66歳で亡くなった。

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年齢は、地図の人物欄と同じ数え年です。

通説と実像

よく知られた話は、どこまで本当なのか。史料にあるもの、後世に作られたもの、説が分かれるものに分けました。

史料にある

頼朝に「日本一の大天狗」と呼ばれた

義経に頼朝追討の命令を出したことを、頼朝が手紙で非難した言葉として『吾妻鏡』などに見える。

史料にある

今様に熱中し、喉をつぶした

自ら書いた『梁塵秘抄口伝集』に、昼も夜も歌い続けて、3度も声が出なくなったと書いている。

諸説

源氏と平家を争わせて、朝廷の力を保とうとした

武士を操った「策士」とされることが多いが、その時々に頼れる武士にすがっていただけだとする見方もある。

数字で見る後白河

勢力が最も広かった年1160年54地域・約18万km²(34歳)
そのときの広さ62%この地図の範囲(北海道・沖縄をのぞく日本)のうち。その年の勢力の中で1位
地図に記された戦い3回源平合戦 勢力図の出来事のうち、後白河の名前が出てくる戦い

広さは、この地図の地域区分から計算した目安です。

つながり

主役のバトン

後白河天皇(法皇)1127年〜1192年(数え66歳)

同じ時代、世界では

高宗(趙構)・1107年〜1187年・後白河より20歳年上徽宗の九男。南へ逃れて宋を再建し、金と和議を結んだ。
サラディン西アジア・1137年〜1193年・後白河より10歳年下十字軍からエルサレムを取り返したアイユーブ朝の祖。
リチャード1世(獅子心王)ヨーロッパ・1157年〜1199年・後白河より30歳年下第3回十字軍でサラディンと戦ったイングランド王。
チンギス・カンモンゴル・1162年〜1227年・後白河より35歳年下モンゴル高原を統一し、大帝国を築いた。生年は諸説ある。
欽宗(趙桓)・1100年〜1156年・後白河より27歳年上金軍の迫る中で即位し、開封の陥落で捕らえられた。秦檜・1090年〜1155年・後白河より37歳年上金との和議を進め、岳飛を死に追いやった。後世「売国奴」とされ、岳飛の墓の前にはひざまずく秦檜夫妻の像がある。

後白河が生まれたころの世界

後白河が出てくる合戦絵巻

略年譜(源平合戦 勢力図の出来事から)

参考