栃木県 › 栃木市

栃木市とちぎし

1920年には20の町村だった区域が、11回の合併・編入を経て、今の栃木市になりました。

20町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の栃木市

栃木県南部にあり、山地と平野、川辺の景観を含むまちです。中央に太平山、西側に三毳山や岩船山があり、南には渡良瀬遊水地が広がっています。巴波川、永野川、思川などが市域を流れ、平坦な土地には農地と集落があります。栃木、大平、藤岡、都賀、西方、岩舟の六つの地域が、現在の市を形づくっています。複数の鉄道と高速道路が通り、歴史ある市街地と農業地帯を結んでいます。

今の栃木市の区域の人口は、2020年の国勢調査で155,549人です。今の区域で数えた1980年の168,423人とくらべると7.6%減り、人口は1990年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は31.9%です。

155,549人人口(2020年)
−7.6%1980年からの増減
332.6km²面積(概算)
468人/km²人口密度
31.9%65歳以上の割合
174,7171980199020052020
15歳未満 11.2%15〜64歳 56.9%65歳以上 31.9%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:米や果物の栽培に加え、商業や蔵の街などを巡る観光がまちを支えています。

特産品・名産

  • じゃがいも入り焼きそばじゃがいもを加える郷土の焼きそば
  • ぶどう大平・岩舟などで栽培される果物
  • 出流そば出流地区で親しまれる手打ちそば

見どころ・祭り

  • 太平山山歩きやあじさい坂で知られる山
  • 渡良瀬遊水地湿地と河川が広がる遊水地
  • 蔵の街巴波川の舟運で栄えた商人町の街並み

木トチノキ花アジサイ鳥カモ栃木市の木・花・鳥

栃木市のなりたち

栃木市(とちぎし)は、栃木県県南地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、20の町村がありました。寺尾村・吹上村・皆川村・大宮村・三鴨村・部屋村・赤麻村・赤津村・家中村・真名子村・小野寺村・静和村・瑞穂村・富山村・水代村・国府村・藤岡町・西方村・岩舟村・栃木町です。これらの町村が、11回の合併や編入を経て、今の栃木市になりました。

今の名前「栃木市」は、1920年にあった栃木町の名前を受け継いでいます。ほかの19の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の栃木町が約15km²だったのに対し、今の栃木市は約333km²と、およそ22.3倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は上都賀郡・下都賀郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、上都賀郡は2011年(平成23年)10月1日に廃止されました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧小野寺村の区域には小野寺駅(両毛線)があります。旧岩舟村の区域には岩舟駅(両毛線)があります。

201920年の町村の数
11回合併・編入の回数
333km²今の面積
2014年いちばん新しい合併

「栃木市」という名前

「栃木」は、現在の市が生まれる前の栃木市と、さらに前の栃木町から受け継いだ名前です。明治初めに県庁が栃木町に置かれたため、栃木県の名前もこの地名に由来します。地名そのものの詳しい語源には諸説があります。2010年の新設合併では旧市と同じ名前を採りました。その後に西方町と岩舟町を編入し、古い地名が広い市域の名となりました。

まちの成り立ち

1889年(明治22年)の町村制で栃木町、藤岡町と周辺の村々が発足しました。栃木は巴波川の舟運と街道に結びついて発展したまちです。藤岡町は1906年に谷中村を編入しました。栃木町は1937年4月1日に市制を施行し、旧栃木市となりました。

昭和の大合併では、旧栃木市が1954年に大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村を編入し、1957年には国府村も加えました。南では藤岡町、部屋村、赤麻村、三鴨村が新たな藤岡町をつくりました。家中村と赤津村は都賀村、西方村と真名子村は新たな西方村になりました。瑞穂村、水代村、富山村は大平村に、岩舟村、静和村、小野寺村は新たな岩舟村にまとまっています。

これらの村は後に町制を施行しました。2010年3月29日、旧栃木市、大平町、藤岡町、都賀町が新設合併し、現在の栃木市が発足しました。旧市と同名ですが、新しい自治体として生まれた市です。2011年10月1日に西方町、2014年4月5日に岩舟町を編入しました。太平山周辺の市街地から渡良瀬遊水地のある南部まで、異なる町の歴史を含む市になっています。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、下都賀郡の栃木町、大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村、国府村、富山村、瑞穂村、水代村、藤岡町、谷中村、部屋村、三鴨村、赤麻村、家中村、赤津村、岩舟村、静和村、小野寺村と、上都賀郡の西方村、真名子村が発足した。種類:町村制 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  2. 1906年7月1日明治39年谷中村が藤岡町に編入された。種類:編入 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  3. 1917年9月1日大正6年三鴨村の一部が藤岡町に編入され、藤岡町の一部が部屋村に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  4. 1937年4月1日昭和12年栃木町が市制を施行し、栃木市となった。種類:市制施行 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  5. 1954年9月30日昭和29年大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村が栃木市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  6. 1955年3月31日昭和30年藤岡町、部屋村、赤麻村、三鴨村が新設合併し、藤岡町が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  7. 1955年4月1日昭和30年赤津村、家中村が新設合併し、都賀村が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  8. 1955年4月27日昭和30年西方村、真名子村が新設合併し、西方村が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  9. 1956年9月30日昭和31年岩舟村、小野寺村、静和村が新設合併し、岩舟村が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  10. 1956年9月30日昭和31年瑞穂村、水代村、富山村が新設合併し、大平村が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  11. 1957年3月31日昭和32年国府村が栃木市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  12. 1961年11月3日昭和36年大平村が町制を施行し、大平町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  13. 1962年4月1日昭和37年岩舟村が町制を施行し、岩舟町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  14. 1963年11月3日昭和38年都賀村が町制を施行し、都賀町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  15. 1994年10月1日平成6年西方村が町制を施行し、西方町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  16. 2010年3月29日平成22年栃木市、下都賀郡大平町、藤岡町、都賀町が新設合併し、栃木市が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  17. 2011年10月1日平成23年西方町が栃木市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.tochigi.lg.jp
  18. 2014年4月5日平成26年岩舟町が栃木市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.tochigi.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

栃木町→栃木市1889〜今
岩舟村→岩舟町1889〜2014同じ名前の駅:岩舟駅
小野寺村1889〜1956同じ名前の駅:小野寺駅
静和村1889〜1956
西方村→西方町1889〜2011
真名子村1889〜1955
藤岡町1889〜2010
三鴨村1889〜1955
部屋村1889〜1955
赤麻村1889〜1955
都賀村→都賀町1955〜2010
赤津村1889〜1955
家中村1889〜1955
大平村→大平町1956〜2010
瑞穂村1889〜1956
富山村1889〜1956
水代村1889〜1956
国府村1889〜1957
寺尾村1889〜1954
吹上村1889〜1954
皆川村1889〜1954
大宮村1889〜1954

参考にした資料