兵庫県 › 稲美町

稲美町いなみちょう

1920年には3の町村だった区域が、1回の合併・編入を経て、今の稲美町になりました。

3町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の稲美町

兵庫県南部の東播磨地域、神戸・明石・加古川・三木の各市に囲まれた内陸の町です。播磨平野の台地に田畑と集落が広がり、多くのため池が農業を支えてきました。加古大池や天満大池の水辺、万葉の森などが身近な憩いの場になっています。米づくりをはじめとする農業とともに、周囲の都市との近さを生かした住宅地や工業用地も広がっています。

今の稲美町の区域の人口は、2020年の国勢調査で30,268人です。今の区域で数えた1980年の27,609人とくらべると9.6%ふえ、人口は2000年まではふえ、その後は少し減っています。65歳以上の人の割合は32.2%です。

30,268人人口(2020年)
+9.6%1980年からの増減
34.92km²面積(国土地理院)
867人/km²人口密度
32.2%65歳以上の割合
32,0541980199020052020
15歳未満 12.7%15〜64歳 55.1%65歳以上 32.2%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:農業を基幹とし、米・メロン・トマトなどを生産するほか、商工業も営まれています。

特産品・名産

  • いなみ野メロン稲美ブランドに認証された農産物
  • 万葉の香町内で栽培されるブランド米
  • いなみトマト稲美ブランドに認証されたトマト

見どころ・祭り

  • 加古大池県内最大の満水面積を持つため池
  • 天満大池県内最古とされるため池
  • 万葉の森いなみ野と瀬戸内海を表した日本庭園

木もちの木花コスモス稲美町の木・花

稲美町のなりたち

稲美町(いなみちょう)は、兵庫県東播磨地域の町です。今の町の区域には、1920年(大正9年)の時点で、3の町村がありました。母里村・加古新村・天満村です。これらの町村が、1回の合併や編入を経て、今の稲美町になりました。

今の名前「稲美町」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの3の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の天満村が約15km²だったのに対し、今の稲美町は約34km²と、およそ2.4倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は加古郡に属していました。

31920年の町村の数
1回合併・編入の回数
35km²今の面積
1955年いちばん新しい合併

「稲美町」という名前

町名は、1955年の合併にあたり、加古村・母里村・天満村の住民から募った200余通の応募をもとに決まりました。万葉集に「稲日野」「印南野」と詠まれるように、この地方は古くからイナビ野、イナミ野と呼ばれてきました。その呼び名を踏まえ、穀倉地帯にふさわしい田園の町を表す名として、合併推進協議会が「稲美町」を選びました。

まちの成り立ち

稲美町は、いなみ野の台地に広がる田園の町です。雨が少なく水を得にくい土地を耕すため、先人たちはため池や水路を築き、新田を開いてきました。加古大池や天満大池などは、そうした農業の歩みと結びついています。ため池と田畑、集落が組み合わさる景観は、町の暮らしを支えてきた水の歴史を今に伝えています。

1889年4月1日の町村制で、現在の町域には加古郡の加古新村・母里村・天満村が発足しました。1948年10月1日に加古新村が加古村へ改称し、戦後の合併を迎えます。1955年3月31日、加古村・母里村・天満村の3村を廃して、その区域に新しく稲美町が設けられました。町名は3村の住民から公募され、古くからの地域の呼び名と田園の姿を重ねて決められました。

旧村の名は加古、母里、天満の地域名や学校名などに受け継がれています。神戸市・明石市・加古川市・三木市に接する場所で、農業を基幹としながら商工業や住宅地も広がりました。米やメロン、トマトなどの農産物を育てる営みと、周囲の都市につながる生活が同じ町の中にあります。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、加古郡に加古新村・母里村・天満村が発足した。種類:町村制 出典:www.sichouyouran.jp
  2. 1948年10月1日昭和23年加古郡加古新村が改称し、加古村となった。種類:改称 出典:www.sichouyouran.jp
  3. 1955年3月31日昭和30年加古郡の加古村・母里村・天満村が合併し、稲美町が発足した。種類:新設合併 出典:www.town.hyogo-inami.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

稲美町1955〜今
母里村1889〜1955
加古新村→加古村1889〜1955
天満村1889〜1955

参考にした資料