路線クロニクル日本の鉄道史 ─ 1路線の一生を再生する

路線クロニクル

留萌線1910年開業

深川〜石狩沼田 JR北海道

留萌線は、北海道の深川から日本海側の留萌、増毛へ向かっていた路線である。区間の廃止が続き、最後に残った深川〜石狩沼田の区間も2026年3月末での廃止が決められた。

いまの長さ
14 km
駅の数
5駅
開業
1910年
運営
JR北海道

この路線のなりたち

留萌線は、ニシン漁でにぎわった日本海沿岸と、内陸の函館本線を結ぶために造られた。1910年に深川から留萌方面が開業し、1921年には増毛まで延びた。港のある留萌からは石炭や木材が運ばれた。

しかし、道路が整備され、人口も減るにつれて、利用者は少なくなった。国鉄分割民営化後はJR北海道の路線となったが、その後も区間の廃止が続いた。

路線の歩み

「▶ この章を見る」で、上のプレイヤーがその時代を再生します。

11910年

開業

1910年、留萌線の約50kmの線路が開業した。深川・筑紫・石狩沼田・恵比島・幌糠などの駅が、このころ開業している。

21921年

延伸

1921年、約17kmの線路が開業した。舎熊・増毛・礼受の駅が、このころ開業している。

31949年

国鉄の路線に

1949年、国の鉄道は日本国有鉄道(国鉄)となり、この路線も国鉄の線になった。

41987年

JRへ

1987年4月、国鉄の分割民営化で、この路線はJR北海道の路線となった。

52016年

一部の区間が廃止

2016年、約17kmの区間が廃止された。舎熊・阿分・増毛・朱文別・礼受などの駅もなくなった。

62023年

一部の区間が廃止

2023年、約37kmの区間が廃止された。恵比島・幌糠・藤山・真布・峠下などの駅もなくなった。

7いま

いま

いまはJR北海道の路線として、地図データの上で約14km、5駅がある。

この路線の見どころ

映画の舞台、増毛駅

終点の増毛駅は、高倉健さんが主演した映画『駅 STATION』のロケ地として知られる。

朝ドラの舞台、恵比島

恵比島駅は、テレビドラマ『すずらん』の駅のセットが作られた場所として有名である。

日本海沿いの海岸線

留萌と増毛の間は、日本海の海沿いを走る区間で、冬は荒波が打ち寄せる景色が見られた。

いまの姿

2016年に留萌〜増毛間が廃止され、2023年には石狩沼田〜留萌間も廃止された。残った深川〜石狩沼田の区間も、2026年3月末で廃止されることになった。

区間の開業(年ごと)

地図データ上の線路の長さを、開業した年ごとに足したもの(公式の営業キロとは少し違います)。1950年より前は、駅の開業年から推定した年です。

1910年ごろ50.0 km
1921年ごろ16.5 km

駅の一覧(25駅)

国土数値情報に記録された駅と、その供用開始年。1950年より前に廃止された駅は含みません。

駅開業その後
深川1910年
北一己1955年1997年ごろ廃止
北一已1955年
筑紫1910年1954年に西日本鉄道へ
秩父別1910年
北秩父別1956年
石狩沼田1910年
真布1956年2023年ごろ廃止
恵比島1910年2023年ごろ廃止
峠下1910年2023年ごろ廃止
東幌糠1963年2006年ごろ廃止
幌糠1910年2023年ごろ廃止
桜庭1963年1990年ごろ廃止
藤山1910年2023年ごろ廃止
大和田1910年2023年に東武鉄道へ
留萌1910年2023年ごろ廃止
瀬越1926年2016年ごろ廃止
浜中海水浴場1989年1995年ごろ廃止
礼受1921年2016年ごろ廃止
阿分1963年2016年ごろ廃止
信砂1963年2016年ごろ廃止
舎熊1921年2016年ごろ廃止
朱文別1963年2016年ごろ廃止
箸別1963年2016年ごろ廃止
増毛1921年2016年ごろ廃止

接続する路線

同じ名前の駅でつながっている国鉄・JR・第三セクターの路線(いまはない線も含む)。

知っておきたいこと

段階的な廃止

留萌線は一度になくなったのではなく、2016年に留萌〜増毛間、2023年に石狩沼田〜留萌間と、段階的に短くなった。

線路の形と期間、駅の開業年は、国土数値情報「鉄道時系列データ」(国土交通省)を加工して作成しました。1950年より前に開業した区間の年は、駅の供用開始年から推定したもので、実際と前後することがあります。会社名・路線名の移り変わりと解説文は、このサイトでまとめたものです。
主な参考:国土交通省『国土数値情報 鉄道時系列データ』

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