今の富田林市
大阪府南東部にある南河内のまちです。北東部には石川の両岸に平野が広がり、古くから開けた市街地と農地が続きます。富田林寺内町には江戸時代からの町屋や寺院が残ります。南部は金剛・葛城の山並みを背景とする丘陵と田園です。西部の丘陵には金剛団地などの住宅地が整備されました。市内では海老芋やなす、きゅうりなどが栽培され、町歩きや農園での収穫体験ができる場所もあります。
今の富田林市の区域の人口は、2020年の国勢調査で108,699人です。今の区域で数えた1980年の97,495人とくらべると11.5%ふえ、人口は2000年まではふえ、その後は少し減っています。65歳以上の人の割合は30.5%です。
主な産業:商業・サービス業と製造業が集まり、海老芋やなす、きゅうりなどの農業も営まれています。
特産品・名産
- 富田林の海老芋石川流域などで育てられる里芋
- 大阪なす市内で生産されるなす
- 金剛すだれ地域に伝わる竹のすだれ
見どころ・祭り
- 富田林寺内町古い町割りと町屋が残る
- 旧杉山家住宅寺内町に残る国の重要文化財
- 瀧谷不動明王寺本尊などが国の重要文化財
- 龍泉寺仁王門と国名勝の庭園がある
木クスノキ花ツツジ富田林市の木・花
富田林市のなりたち
富田林市(とんだばやしし)は、大阪府南河内地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、8の町村がありました。喜志村・新堂村・川西村・大伴村・彼方村・錦郡村・東条村・富田林町です。これらの町村が、1回の合併や編入を経て、今の富田林市になりました。
今の名前「富田林市」は、1920年にあった富田林町の名前を受け継いでいます。ほかの7の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。
面積は、1920年の富田林町が約1km²だったのに対し、今の富田林市は約39km²と、およそ39.0倍になりました。
1920年の時点で、この区域の町村は南河内郡に属していました。
「富田林市」という名前
市名は、寺内町として発展した富田林の名を受け継いでいます。16世紀中頃の永禄年間、京都興正寺の証秀上人が「富田の芝」と呼ばれた荒地を買い受け、寺と町衆が協力して町を造りました。浄土真宗の御坊を中心とする寺内町は「富田林」と呼ばれ、江戸時代には周辺の産物が集まる商業の町として栄えました。
まちの成り立ち
1889年4月1日の町村制で、今の市域には石川郡富田林村・新堂村・喜志村・大伴村・東条村と、錦部郡廿山村・錦郡村・彼方村が発足しました。1896年には両郡などの区域から南河内郡が生まれ、富田林村に郡役所が置かれます。同年、富田林村は町制を施行して富田林町となりました。廿山村は1899年に川西村へ改称しています。
1942年4月1日、富田林町と新堂村・喜志村・大伴村・川西村・錦郡村・彼方村が合併しました。1950年4月1日に富田林町が市制を施行し、富田林市となります。1957年1月15日には東条村を編入しました。
石川沿いの富田林寺内町は、江戸時代に木綿の取引や酒造業で発展しました。明治時代には役所や学校が整い、南河内の中心地となっていきます。高度成長期には大阪近郊の住宅地として宅地開発が進み、西部の丘陵に金剛団地などが造られました。一方、寺内町には古い町割りと商家が残り、1997年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
年表
- 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、石川郡に富田林村・新堂村・喜志村・大伴村・東条村が、錦部郡に廿山村・錦郡村・彼方村が発足した。種類:町村制 出典:www.city.tondabayashi.lg.jp
- 1896年4月1日明治29年石川郡・錦部郡・八上郡・古市郡・安宿部郡・丹南郡と志紀郡の一部の区域で南河内郡が発足し、8村は南河内郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
- 1896年8月1日明治29年南河内郡富田林村が町制を施行し、富田林町となった。種類:町制施行 出典:www.city.tondabayashi.lg.jp
- 1899年3月30日明治32年南河内郡廿山村が改称し、川西村となった。種類:改称 出典:Wikipedia
- 1942年4月1日昭和17年南河内郡富田林町・新堂村・喜志村・大伴村・川西村・錦郡村・彼方村が合併し、富田林町となった。種類:その他 出典:www.city.tondabayashi.lg.jp
- 1950年4月1日昭和25年南河内郡富田林町が市制を施行し、富田林市となった。種類:市制施行 出典:www.masse.or.jp
- 1957年1月15日昭和32年南河内郡東条村が富田林市に編入された。種類:編入 出典:www.pref.osaka.lg.jp
今の区域にあった町村
帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。
参考にした資料
- www.city.tondabayashi.lg.jp/soshiki/6/1835.html
- www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/96554.pdf
- www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/70563.pdf
- www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/99414.pdf
- www.masse.or.jp/material/files/group/3/R7sityousonhando.pdf
- www.pref.osaka.lg.jp/documents/27753/0-1_zentai.pdf
- ja.wikipedia.org/wiki/南河内郡