今の黒滝村
奈良県のほぼ中央にある、森林と渓谷に囲まれた村です。黒滝川が村の中央を東西に流れ、脇川や笠木川と合流して丹生川へ続きます。川沿いの平地や山の斜面に集落が点在し、吉野杉や桧の林業が暮らしを支えてきました。木工品や割箸づくり、手作りこんにゃくなども村の特色です。鳳閣寺や河分神社には山里の信仰が残り、黒滝・森物語村では川と森を身近に感じられます。
今の黒滝村の区域の人口は、2020年の国勢調査で623人です。今の区域で数えた1980年の1,788人とくらべると65.2%減り、人口は1980年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は55.2%です。
主な産業:林業と木工品・割箸づくりがあり、川や森林を生かした観光も行われています。
特産品・名産
- 黒滝こんにゃく芋から作る手作りこんにゃく
- 白きゅうり大和野菜に認定されたきゅうり
- 吉野杉の割箸杉の木目を生かす箸
見どころ・祭り
- 鳳閣寺鳥住にある修験道ゆかりの寺
- 河分神社黒滝川と川谷川の合流地点に鎮座
- 理源大師廟塔国の重要文化財に指定された石塔
- 黒滝・森物語村川と森林に囲まれた交流施設
木杉黒滝村の木
黒滝村のなりたち
黒滝村(くろたきむら)は、奈良県南東部地域の村です。今の区域の大部分は、1920年(大正9年)の時点では黒滝村でした。
1920年の時点で、この区域の町村は吉野郡に属していました。
「黒滝村」という名前
「黒滝」は、今の村が成立する前から黒滝郷の名として使われていました。南北朝期から村々の結びつきが育ち、江戸時代には林業を営む地域としてまとまっていきました。1889年には黒滝郷と丹生郷を合わせて南芳野村が置かれ、1912年の分村で黒滝村が発足しました。黒滝の名そのものの語源ははっきりしていません。中央を流れる黒滝川や、森とともに暮らしてきた地域の名前として受け継がれています。
まちの成り立ち
1889年(明治22年)4月1日の町村制で、黒滝郷と丹生郷の村々をまとめた吉野郡南芳野村が発足しました。赤滝・中戸・寺戸・脇川・槙尾・鳥住など、現在の黒滝村の集落もこの村に属しました。丹生・長谷・谷・西山・貝原・黒木など、今の下市町に含まれる集落も一緒になった村でした。
村政の財政上の問題などを背景に分村が話し合われ、1912年(明治45年)7月1日、南芳野村は黒滝村と丹生村に分かれました。黒滝村は黒滝郷側の十二集落と才谷を区域として、独立した村政を始めました。1949年5月3日には大字才谷が秋野村へ移り、才谷はその後、1956年に秋野村とともに下市町へ編入されました。
黒滝の暮らしを長く支えてきたのは林業です。江戸時代には吉野杉の植林が進み、川を利用して木材を運びました。筏を操る人や樽丸を作る職人が育ち、村は吉野林業の産地として歩んできました。酒樽の側板となる樽丸や杉の割箸など、木材を使い切る工夫も受け継がれています。
鳥住の鳳閣寺、黒滝川と川谷川の合流地点にある河分神社など、集落には山や水の信仰を伝える寺社が残ります。森林と川沿いの村々が築いた歴史は、今の木工品づくりや山里の食文化にもつながっています。
年表
- 1889年4月1日明治22年町村制により、赤滝村・中戸村・寺戸村・脇川村・槙尾村・鳥住村・粟飯谷村・堂原村・御吉野村・長瀬村・桂原村・笠木村・才谷村・丹生村・長谷村・谷村・西山村・貝原村・黒木村の区域に吉野郡南芳野村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1912年7月1日明治45年吉野郡南芳野村が分割され、黒滝村・丹生村が発足した。種類:分割 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1949年5月3日昭和24年吉野郡黒滝村の大字才谷が秋野村に編入された。種類:一部編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
- 1956年1月1日昭和31年吉野郡秋野村が下市町に編入され、旧黒滝村の才谷も下市町の区域となった。種類:編入 出典:www.pref.nara.lg.jp
名前の歩み
帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。
参考にした資料
- www.pref.nara.lg.jp/documents/12514/n040103.pdf
- ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%90%89%E9%87%8E%E9%83%A1&action=raw
- www.vill.kurotaki.nara.jp/gyosei/%E9%BB%92%E6%BB%9D%E6%9D%91%E3%81%AE%E6%AD%B4%E
- www.vill.kurotaki.nara.jp/gyosei/intro/
- www.vill.kurotaki.nara.jp/cms/wp-content/uploads/2025/02/kurotaki_kanko_pamphlet
- www.pref.nara.lg.jp/documents/13238/1-5.pdf