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和歌山市わかやまし

1920年には32の町村だった区域が、11回の合併・編入を経て、今の和歌山市になりました。

32町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の和歌山市

和歌山県の北西部、紀の川が紀伊水道へ注ぐ河口にある県庁所在地です。川の周囲には平野が広がり、北には和泉山脈、南西には海に面した雑賀の丘陵があります。中心部の和歌山城を核に、紀州徳川家の城下町として発展しました。近代には繊維や化学、金属などの工業が育ち、商業の中心でもあります。和歌の浦や加太の海辺、紀三井寺、友ヶ島など、歴史と海の自然に触れる場所が点在しています。

今の和歌山市の区域の人口は、2020年の国勢調査で356,729人です。今の区域で数えた1980年の400,802人とくらべると11.0%減り、人口は1985年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は31.1%です。

356,729人人口(2020年)
−11.0%1980年からの増減
208.84km²面積(国土地理院)
1,708人/km²人口密度
31.1%65歳以上の割合
401,3521980199020052020
15歳未満 12.0%15〜64歳 57.0%65歳以上 31.1%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:鉄鋼・化学・繊維などの工業、商業、農業や漁業、城下町と海辺を生かした観光が行われています。

特産品・名産

  • 和歌山ラーメン地元で中華そばと呼ばれるラーメン
  • 新生姜市内で栽培される特産の野菜
  • 紀州箪笥和歌山市を産地とする伝統工芸品

見どころ・祭り

  • 和歌山城紀州徳川家の居城だった城
  • 和歌の浦万葉の歌や歴史にゆかりのある海辺
  • 紀三井寺和歌浦湾を望む寺院
  • 友ヶ島旧軍の砲台跡などが残る島々

木くすの木花つつじ和歌山市の木・花

和歌山市のなりたち

和歌山市(わかやまし)は、和歌山県紀北地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、32の町村がありました。雑賀村・宮村・四箇郷村・中之島村・鳴神村・宮前村・岡町村・和歌浦町・雑賀崎村・野崎村・湊村・三田村・紀三井寺村・貴志村・楠見村・木本村・松江村・西和佐村・岡崎村・西脇野村・和佐村・東山東村・西山東村・安原村・直川村・有功村・川永村・小倉村・加太町・山口村・紀伊村・和歌山市です。これらの町村が、11回の合併や編入を経て、今の和歌山市になりました。

今の名前「和歌山市」は、1920年にあった和歌山市の名前を受け継いでいます。ほかの31の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の和歌山市が約6km²だったのに対し、今の和歌山市は約204km²と、およそ33.5倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は海草郡・那賀郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、那賀郡は2006年(平成18年)4月1日に廃止されました。

321920年の町村の数
11回合併・編入の回数
209km²今の面積
1959年いちばん新しい合併

「和歌山市」という名前

和歌山の名は、豊臣秀吉が名勝の和歌浦にちなんで付けた名前です。もともと紀の川の河口には島々があり、川の運ぶ土砂で陸続きになった土地に「若山」という小さな漁村が生まれました。1585年(天正13年)、豊臣秀長が若山の吹上の峰に城を築き、秀吉が「和歌山」と命名しました。城下町として広まった名は、1889年(明治22年)の市制施行後も受け継がれています。

まちの成り立ち

和歌山市は、紀の川の河口に築かれた城下町を中心に発展しました。1585年(天正13年)に豊臣秀長が築城し、1619年(元和5年)には徳川頼宣が和歌山城に入りました。紀州徳川家の城下町として繁栄し、1889年(明治22年)4月1日に市制を施行しました。

市街地の周囲には名草郡と海部郡の村々があり、1896年(明治29年)に両郡が合わさって海草郡となりました。1921年(大正10年)には湊村の一部、1927年(昭和2年)には雑賀村と宮村を編入しました。1933年(昭和8年)には和歌浦町・鳴神村・四箇郷村・中之島村・岡町村・雑賀崎村・宮前村を編入し、海辺や郊外へ市域が広がりました。

1940年(昭和15年)には湊村・野崎村・三田村・紀三井寺町が、1942年(昭和17年)には松江村・木本村・貴志村・楠見村が加わりました。1945年(昭和20年)の戦災で中心部の多くが焼失しましたが、戦後は復興計画に沿ってまちづくりが進みました。

昭和の大合併では、1955年(昭和30年)から1959年(昭和34年)にかけて周辺の町村を編入しました。紀の川沿いの農村、山間の集落、加太の港などが一つの市となり、現在の広がりにつながっています。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年市制の施行により、和歌山市が発足した。種類:市制施行 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  2. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、名草郡に楠見村・野崎村・松江村・貴志村・山口村・紀伊村・直川村・川永村・有功村・宮村・鳴神村・岡町村・中ノ島村・岡崎村・三田村・宮前村・西和佐村・四箇郷村・和佐村・安原村・紀三井寺村・西山東村・東山東村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  3. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、海部郡に木ノ本村・西脇野村・加太村・雑賀村・和歌村・雑賀崎村・湊村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  4. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、那賀郡に小倉村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
  5. 1896年4月1日明治29年名草郡と海部郡の区域で海草郡が発足し、両郡の各村が海草郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
  6. 1899年3月14日明治32年海草郡和歌村が町制を施行するとともに改称し、和歌浦町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  7. 1899年6月20日明治32年海草郡加太村が町制を施行し、加太町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  8. 1921年11月1日大正10年海草郡湊村の一部が和歌山市に編入された。種類:一部編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  9. 1927年4月1日昭和2年海草郡の雑賀村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  10. 1927年11月1日昭和2年海草郡の宮村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  11. 1933年6月1日昭和8年海草郡の鳴神村・四箇郷村・中之島村・岡町村・雑賀崎村・和歌浦町・宮前村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  12. 1935年2月11日昭和10年海草郡紀三井寺村が町制を施行し、紀三井寺町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  13. 1940年4月1日昭和15年海草郡の湊村・野崎村・三田村・紀三井寺町が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  14. 1942年7月1日昭和17年海草郡の松江村・木本村・貴志村・楠見村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  15. 1954年1月1日昭和29年海草郡西脇野村が町制を施行するとともに改称し、西脇町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  16. 1955年1月1日昭和30年海草郡の西和佐村・岡崎村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  17. 1956年9月1日昭和31年海草郡の西脇町・和佐村・安原村・西山東村・東山東村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  18. 1956年9月30日昭和31年那賀郡小倉村の一部(山崎および上三毛の一部)が、同郡の岩出町・山崎村・根来村・上岩出村の新設合併に加わった。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  19. 1958年4月1日昭和33年海草郡の有功村・直川村・川永村と那賀郡小倉村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  20. 1958年7月1日昭和33年海草郡加太町が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  21. 1959年1月1日昭和34年海草郡山口村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp
  22. 1959年4月1日昭和34年海草郡紀伊村が和歌山市に編入された。種類:編入 出典:www.city.wakayama.wakayama.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

和歌山市1889〜今
紀伊村1889〜1959
山口村1889〜1959
加太町1899〜1958
直川村1889〜1958
有功村1889〜1958
川永村1889〜1958
小倉村1889〜1958
西脇野村→西脇町1889〜1956
和佐村1889〜1956
東山東村1889〜1956
西山東村1889〜1956
安原村1889〜1956
西和佐村1889〜1955
岡崎村1889〜1955
貴志村1889〜1942
楠見村1889〜1942
木本村1889〜1942
松江村1889〜1942
野崎村1889〜1940
湊村1889〜1940
三田村1889〜1940
紀三井寺村1889〜1940
四箇郷村1889〜1933
中之島村1889〜1933
鳴神村1889〜1933
宮前村1889〜1933
岡町村1889〜1933
和歌浦町1899〜1933
雑賀崎村1889〜1933
宮村1889〜1927
雑賀村1889〜1927

参考にした資料