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有田川町ありだがわちょう

1920年には12の町村だった区域が、5回の合併・編入を経て、今の有田川町になりました。

12町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の有田川町

有田川に沿って東西に長く広がる町です。西部の吉備・金屋地域には平野とみかんの果樹園があり、東部の清水地域には山々と森林、川沿いの集落が続きます。清水ではぶどう山椒や木材の生産が盛んで、あらぎ島の棚田には農山村の景観が残っています。西部には製造業の企業や醸造所もあり、鷲ヶ峰コスモスパークや生石高原など、山の景色を楽しむ場所も点在しています。

今の有田川町の区域の人口は、2020年の国勢調査で25,258人です。今の区域で数えた1980年の30,944人とくらべると18.4%減り、人口は1980年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は33.0%です。

25,258人人口(2020年)
−18.4%1980年からの増減
351.84km²面積(国土地理院)
72人/km²人口密度
33.0%65歳以上の割合
30,9441980199020052020
15歳未満 13.0%15〜64歳 54.0%65歳以上 33.0%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:みかん・ぶどう山椒の農業、林業、醸造や金属加工などの製造業が営まれています。

特産品・名産

  • 有田みかん吉備・金屋地域で盛んに栽培される柑橘
  • ぶどう山椒清水地域を代表する産物
  • 保田紙豊かな水を生かして受け継がれる和紙

見どころ・祭り

  • あらぎ島川の地形に沿って曲線を描く棚田
  • 生石高原ススキが広がる山上の高原
  • 鷲ヶ峰コスモスパーク町西部の山上にある公園
  • かなや明恵峡温泉金屋地域の山間にある温泉

木みかん花コスモス鳥ヤマガラ有田川町の木・花・鳥

有田川町のなりたち

有田川町(ありだがわちょう)は、和歌山県紀中地域の町です。今の町の区域には、1920年(大正9年)の時点で、12の町村がありました。五西月村・生石村・鳥屋城村・石垣村・田殿村・御霊村・藤並村・安諦村・八幡村・城山村・岩倉村・五村です。これらの町村が、5回の合併や編入を経て、今の有田川町になりました。

今の名前「有田川町」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの12の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の八幡村が約94km²だったのに対し、今の有田川町は約343km²と、およそ3.6倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は有田郡に属していました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧藤並村の区域には藤並駅(紀勢本線)があります。

121920年の町村の数
5回合併・編入の回数
352km²今の面積
2006年いちばん新しい合併

「有田川町」という名前

有田川町の名は、町を東西に貫く有田川にちなみます。吉備町・金屋町・清水町の合併にあたり、新しい町名を公募し、投票によって決められました。川の恵みを受けて発展してきた歴史を大切にし、これからも川を守りたいという思いが込められています。「有田」という名には、みかんの産地としてのイメージも重なります。2006年1月1日、三つの町が一つになった際に、この名前を採りました。

まちの成り立ち

有田川町は、有田川の流れに沿って平野の吉備・金屋から山間の清水へ広がる町です。高野山と有田を結ぶ街道が開かれ、川沿いには暮らしと往来の道が育ちました。1889年の町村制では、今の町域に藤並村・田殿村・御霊村・石垣村・鳥屋城村・五西月村・生石村・岩倉村・城山村・八幡村・安諦村・五村の十二村ができました。

昭和の大合併では、1955年に藤並村・田殿村・御霊村が合併して吉備町となりました。石垣村・鳥屋城村・五西月村・生石村は金屋町をつくり、城山村・八幡村・安諦村は清水町をつくりました。1959年には五村と岩倉村の粟生が清水町に加わり、川沿いの地域は吉備・金屋・清水の三町へまとまりました。

2006年1月1日、有田郡の吉備町・金屋町・清水町が新設合併し、有田川町が発足しました。西部ではみかん栽培や製造業、山間部ではぶどう山椒の栽培や林業が営まれ、地域ごとに仕事や景観の特色があります。

清水のあらぎ島は、有田川がつくった河岸段丘を利用する棚田です。江戸時代の新田開発と用水路の整備から、農業や保田紙づくりが育ちました。棚田や山間の集落には、川の水と山の恵みを生かしてきた暮らしが伝わっています。

年表

  1. 1889年町村制の施行により、有田郡に藤並村・田殿村・御霊村・石垣村・鳥屋城村・五西月村・生石村・岩倉村・城山村・八幡村・安諦村・五村が発足した。種類:町村制 出典:www.town.aridagawa.lg.jp
  2. 1955年有田郡の藤並村・田殿村・御霊村が合併し、吉備町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.town.aridagawa.lg.jp
  3. 1955年有田郡の石垣村・鳥屋城村・五西月村・生石村が合併し、金屋町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.town.aridagawa.lg.jp
  4. 1955年有田郡の城山村・八幡村・安諦村が合併し、清水町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.town.aridagawa.lg.jp
  5. 1959年有田郡五村が、同郡清水町に編入された。種類:編入 出典:www.town.aridagawa.lg.jp
  6. 1959年有田郡岩倉村の粟生地区が、同郡清水町に編入された。種類:一部編入 出典:www.town.aridagawa.lg.jp
  7. 2006年1月1日平成18年有田郡の吉備町・金屋町・清水町が合併し、有田川町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.e-stat.go.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

有田川町2006〜今
清水町1955〜2006
岩倉村1889〜1959
五村1889〜1959
安諦村1889〜1955
八幡村1889〜1955
城山村1889〜1955
金屋町1955〜2006
五西月村1889〜1955
生石村1889〜1955
鳥屋城村1889〜1955
石垣村1889〜1955
吉備町1955〜2006
田殿村1889〜1955
御霊村1889〜1955
藤並村1889〜1955同じ名前の駅:藤並駅

参考にした資料