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越前市えちぜんし

1920年には16の町村だった区域が、10回の合併・編入を経て、今の越前市になりました。

16町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の越前市

福井県のほぼ中央、嶺北地方にある内陸の市です。三方を山に囲まれた武生盆地の中央に市街地があり、日野川や鞍谷川などが流れます。奈良時代に越前国の国府が置かれた土地で、古くから北陸の政治・文化の中心として栄えました。越前和紙・越前打刃物・越前箪笥などの伝統工芸品の産地で、白壁の蔵が並ぶ蔵の辻など、古い町並みも残ります。

今の越前市の区域の人口は、2020年の国勢調査で80,611人です。今の区域で数えた1980年の81,942人とくらべると1.6%減り、人口は2005年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は29.7%です。

80,611人人口(2020年)
−1.6%1980年からの増減
230.7km²面積(国土地理院)
349人/km²人口密度
29.7%65歳以上の割合
87,7421980199020052020
15歳未満 12.7%15〜64歳 57.6%65歳以上 29.7%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:電子・機械・化学・繊維工業が盛んで、越前和紙や越前打刃物などの伝統産業もあります。

特産品・名産

  • 越前和紙今立地区を中心に作られる伝統的工芸品
  • 越前打刃物市の伝統的工芸品
  • 越前箪笥市の伝統的工芸品

見どころ・祭り

  • 蔵の辻白壁の蔵が立ち並ぶ一角
  • 越前和紙の里和紙づくりを紹介する施設
  • 紫式部公園紫式部ゆかりの公園
  • 大滝神社・岡太神社国の重要文化財の社殿を持つ

木サクラ花キク鳥コウノトリ越前市の木・花・鳥

越前市のなりたち

越前市(えちぜんし)は、福井県嶺北地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、16の町村がありました。神山村・吉野村・国高村・大虫村・坂口村・北新庄村・北日野村・王子保村・服間村・南中山村・北中山村・味真野村・粟田部村・岡本村・白山村・武生町です。これらの町村が、10回の合併や編入を経て、今の越前市になりました。

今の名前「越前市」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの16の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の白山村が約37km²だったのに対し、今の越前市は約230km²と、およそ6.3倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は丹生郡・今立郡・南条郡・南條郡に属していました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧王子保村の区域には王子保駅(ハピラインふくい線)があります。旧武生町の区域には武生駅(ハピラインふくい線)があります。

161920年の町村の数
10回合併・編入の回数
231km²今の面積
2005年いちばん新しい合併

「越前市」という名前

市の名の「越前」は、この地方の古い国の名である越前国と同じです。旧武生市の地には、その越前国の国府が置かれていました。2005年(平成17年)に武生市と今立町が合併したとき、合併協議会が新しい市の名を「越前市」と決めました。住民の意見では「武生市」などを推す声が多く、隣に越前町や南越前町があって紛らわしいという批判も出ました。

まちの成り立ち

越前市の歴史は古く、旧武生市の地には越前国の国府が置かれ、政治・経済・文化の中心として栄えました。平安時代には、紫式部が越前の国司となった父とともにこの地で一年余りを過ごしています。旧今立町は越前和紙の里として知られ、明治の初めごろまで和紙や織物を扱う商人が集まりました。

1889年(明治22年)の町村制で、今の市域には武生町と、神山村(はじめは茶臼山村)・王子保村・粟田部村・味真野村などの村ができました。1926年(大正15年)に粟田部村が町制を施行して粟田部町となります。1948年(昭和23年)4月1日、武生町と神山村が合併し、市制を施行して武生市が生まれました。武生市は1950年に吉野村・国高村・大虫村、1951年に坂口村、1954年に王子保村・北日野村と北新庄村の大部分を編入します。

一方、粟田部町は1955年(昭和30年)3月31日に南中山村・服間村と合併し、北中山村の赤坂・新堂も加えました。1956年(昭和31年)9月29日に名を今立町と改め、翌日に岡本村を編入します。同じ日に味真野村が武生市に編入され、1959年に白山村が武生市に加わると、武生市と今立町の二つになりました。2005年(平成17年)10月1日、武生市と今立町が合併して越前市が生まれました。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、南条郡に武生町・茶臼山村・王子保村・坂口村が、今立郡に味真野村・北新庄村・国高村・北日野村・南中山村・粟田部村・岡本村・服間村・北中山村が、丹生郡に吉野村・大虫村・白山村が発足した。種類:町村制 出典:www.city.echizen.lg.jp
  2. 1890年5月7日明治23年南条郡茶臼山村が改称して神山村となった。種類:改称 出典:Wikipedia
  3. 1926年10月1日大正15年今立郡粟田部村が町制を施行して粟田部町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
  4. 1948年4月1日昭和23年南条郡の武生町と神山村が合併し、市制を施行して武生市が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  5. 1950年1月1日昭和25年丹生郡吉野村が武生市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  6. 1950年7月7日昭和25年今立郡国高村が武生市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  7. 1950年11月30日昭和25年丹生郡大虫村が武生市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  8. 1951年3月30日昭和26年南条郡坂口村が武生市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  9. 1954年7月5日昭和29年南条郡王子保村と今立郡北日野村が武生市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  10. 1954年7月5日昭和29年今立郡北新庄村が分割され、杉崎・下真柄・北・戸谷・三ツ屋・長尾・中新庄が武生市に、西樫尾が粟田部町に編入された。種類:分割 出典:Wikipedia
  11. 1955年3月31日昭和30年今立郡の粟田部町・南中山村・服間村が合併し、改めて粟田部町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  12. 1955年6月10日昭和30年今立郡北中山村が分割され、赤坂・新堂が粟田部町に、残りが鯖江市に編入された。種類:分割 出典:Wikipedia
  13. 1956年9月29日昭和31年今立郡粟田部町が改称して今立町となった。種類:改称 出典:Wikipedia
  14. 1956年9月30日昭和31年今立郡岡本村が今立町に、今立郡味真野村が武生市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  15. 1959年8月1日昭和34年丹生郡白山村が武生市に編入された。種類:編入 出典:Wikipedia
  16. 2005年10月1日平成17年武生市と今立郡今立町が合併して越前市が発足した。種類:新設合併 出典:www.city.echizen.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

越前市2005〜今
武生町→武生市1889〜2005同じ名前の駅:武生駅
白山村1889〜1959
味真野村1889〜1956
北新庄村1889〜1954
北日野村1889〜1954
王子保村1889〜1954同じ名前の駅:王子保駅
坂口村1889〜1951
大虫村1889〜1950
国高村1889〜1950
吉野村1889〜1950
神山村1890〜1948
今立町1956〜2005
粟田部村→粟田部町1889〜1956
北中山村1889〜1955
服間村1889〜1955
南中山村1889〜1955
岡本村1889〜1956

参考にした資料