今のいすみ市
千葉県南東部にあり、太平洋に面した海岸と、内陸の田園地域を持つ市です。旧夷隅町・大原町・岬町が合併して成立しました。温暖な気候のもとで、米や野菜、果物の栽培が行われています。大原を起点とする鉄道は上総中野まで通じ、地域の交通の歩みに関わってきました。旧町の呼び名が地域名として残り、沿岸の漁港と内陸の農村が同じ市域にまとまっています。
今のいすみ市の区域の人口は、2020年の国勢調査で35,544人です。今の区域で数えた1980年の42,816人とくらべると17.0%減り、人口は1995年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は42.4%です。
主な産業:米や梨などの農業、沿岸漁業と海辺・里山の観光が営まれています。
特産品・名産
- いすみ米夷隅川流域の水田で育つ米です。
- 伊勢えび市内の漁港に水揚げされる海産物です。
- 太東・大原産真蛸千葉ブランド水産物に認定されたタコです。
見どころ・祭り
- 大原漁港港の朝市地元の農水産物が並ぶ朝市です。
- 太東埼灯台太平洋を見渡す岬の灯台です。
- いすみ鉄道大原と上総中野を結ぶ鉄道路線です。
いすみ市のなりたち
いすみ市(いすみし)は、千葉県夷隅地域の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、12の町村がありました。中根村・千町村・国吉町・中川村・古沢村・東村・東海村・布施村・浪花村・太東村・長者町・大原町です。これらの町村が、6回の合併や編入を経て、今のいすみ市になりました。
今の名前「いすみ市」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの12の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。
面積は、1920年の東村が約28km²だったのに対し、今のいすみ市は約156km²と、およそ5.5倍になりました。
1920年の時点で、この区域の町村は夷隅郡・長生郡に属していました。
「いすみ市」という名前
いすみ市は、2005年に夷隅町・大原町・岬町が合併したときに採用された市名です。地域名のいすみをひらがなで表しています。古事記には「伊自牟」、日本書紀には「伊甚」、奈良時代の木簡には「夷灊郡」と、時代によって異なる表記が残っています。古くからの地域の呼び名が新市名につながっていますが、詳しい語源ははっきりしていません。
まちの成り立ち
1889年(明治22年)の町村制で、今のいすみ市につながる区域には夷隅郡の旭町と、中魚落・東・東海・布施・浪花・国吉・千町・中川・中根・古沢の十村が発足しました。太東村は長柄郡に属し、1897年の郡統合で長生郡の村となりました。国吉村は1893年に町となり、中魚落村は1899年に町制を施行して大原町、旭町は1900年に長者町へ改称しました。
昭和の大合併では、1953年に長者町と中根村が合併しました。1954年には国吉町・中川村・千町村が夷隅町となり、古沢村と長生郡太東村が合併して夷隅郡太東町となりました。郡をまたぐ合併も、市域形成の一部です。
1955年3月31日には旧大原町・東海村・東村と、布施村・浪花村の一部が合併して新しい大原町が成立しました。布施村と浪花村は分割され、残る区域は御宿町との合併に加わっています。両村は大原町と御宿町に区域を分けて引き継がれました。1961年には長者町と太東町が合併して岬町となりました。
2005年12月5日、夷隅町・大原町・岬町の三町が新設合併し、いすみ市が成立しました。海岸の大原や岬の地域と内陸の夷隅地域が、昭和と平成の二段階の合併で一つの市にまとまっています。
年表
- 1889年4月1日明治22年夷隅郡に旭町・中魚落村・東村・東海村・布施村・浪花村・国吉村・千町村・中川村・中根村・古沢村が、長柄郡に太東村が発足した。種類:町村制 出典:Wikipedia
- 1893年9月22日明治26年国吉村が町制を施行し、国吉町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
- 1897年4月1日明治30年長柄郡と上埴生郡が統合され、太東村が長生郡に属した。種類:郡の変更 出典:Wikipedia
- 1899年12月22日明治32年中魚落村が町制を施行し、大原町となった。種類:町制施行 出典:Wikipedia
- 1900年7月25日明治33年旭町が長者町に改称した。種類:改称 出典:Wikipedia
- 1953年7月1日昭和28年長者町と中根村が合併し、新しい長者町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.chiba.lg.jp
- 1954年4月29日昭和29年国吉町・中川村・千町村が合併し、夷隅町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.chiba.lg.jp
- 1954年12月1日昭和29年夷隅郡古沢村と長生郡太東村が合併し、夷隅郡太東町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.chiba.lg.jp
- 1955年3月31日昭和30年布施村と浪花村が分割され、それぞれの一部が大原町の新設合併に、残部が御宿町の新設合併に加わった。種類:分割 出典:www.pref.chiba.lg.jp
- 1955年3月31日昭和30年大原町・東海村・東村と布施村の上布施・下布施・三島・押沼の区域、浪花村の小池・小沢・岩船が合併し、新しい大原町が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.chiba.lg.jp
- 1961年8月1日昭和36年長者町と太東町が合併し、岬町が生まれた。種類:新設合併 出典:Wikipedia
- 2005年12月5日平成17年夷隅町・大原町・岬町が合併し、いすみ市が生まれた。種類:新設合併 出典:www.pref.chiba.lg.jp
今の区域にあった町村
帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。
参考にした資料
- www.city.isumi.lg.jp/gyosei/about_isumi/4224.html
- www.city.isumi.lg.jp/gyosei/shiseijoho/isumishinitsuite/2389.html
- www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/nenkan/nenkan-s35/documents/1960002n.pdf
- ja.wikipedia.org/wiki/夷隅郡
- ja.wikipedia.org/wiki/長生郡
- www.pref.chiba.lg.jp/shichou/documents/r700sityouson2.pdf
- ja.wikipedia.org/wiki/いすみ市