鉄道の読み物 ─ 路線データで見る日本の鉄道
日本の鉄道史の地図に使っている全国の路線データ(1950〜2025年の毎年の記録)と、新幹線の開業区間・所要時間のデータから、線路が伸び縮みしてきた理由を読み解く記事です。
日本の線路がいちばん長かった年 ─ 75年の記録で見る廃線1950〜2025年の毎年の路線データを足し上げると、日本の線路がいちばん長かったのは1960年でした。地方私鉄が消えた1960年代、国鉄の特定地方交通線が消えた1980年代、災害と赤字でJRの線が消える今。廃線の三つの波を数字でたどります。国鉄・JRから離れた線路 ─ 第三セクター転換の二つの波1984年の三陸鉄道から2024年のハピラインふくいまで、国鉄・JRの線路を地元の会社が引き継いだ52の記録をまとめました。赤字線を残すための1980年代の転換と、新幹線の開業とひきかえの並行在来線。性格のちがう二つの波を、路線データでたどります。新幹線の60年 ─ 延びた順番と、縮んだ時間1964年の東海道新幹線の552.6kmから、2024年の敦賀開業まで。新幹線が延びた区間と営業キロを開業日の順に並べ、国鉄時代の急な伸び、12年の空白、整備新幹線の時代という三つの時期と、東京から各地への所要時間の移り変わりを見ます。
どうやって数えているか
全国の路線網は、国土交通省の「国土数値情報(鉄道時系列データ)」を使っています。1950年から2025年まで、毎年の線路と駅の形が記録されています。記事では、この記録の線路の長さを年ごとに足し上げ、前の年にあって次の年に消えた線路を「廃止」、会社だけが変わった線路を「移管」として数えました。
この長さは地図の上の線の長さで、鉄道会社が運賃の計算に使う「営業キロ」とは少しずれます。また、年ごとの記録をくらべて自動で判定しているため、名前が変わっただけの路線や、線路の付け替えを「廃止」と取りちがえることがあります。こうしたものは一件ずつ確かめて、数字から外しています。新幹線の記事の営業キロと開業日は、各線の資料と照らし合わせたものです。