11897〜1900年
開業
1897年から1900年にかけて、飯田線の約28kmの線路が開業した。豊橋・三河一宮・牛久保・豊川・小坂井などの駅が、このころ開業している。
路線クロニクル
飯田線は、愛知県の豊橋から長野県の辰野まで、天竜川に沿って走るJR東海の長大な路線である。もとは4つの私鉄がつくった線路をつないだもので、駅の数の多さでも知られる。
飯田線のはじまりは、1897年に開業した豊川鉄道である。豊橋から豊川などを通る区間で、国土数値情報の記録でも豊橋、豊川、牛久保、小坂井などの駅が1897年から1900年ごろにできている。
一方、長野県側では私鉄の伊那電気鉄道が明治の末から辰野より南へ線路をのばし、1920年代に飯田や天竜峡まで達した。その間をうめるように、鳳来寺鉄道と三信鉄道が山深い天竜川流域の工事をおこない、1937年に豊橋から辰野までがつながった。こうして、愛知と長野を結ぶ鉄道ができあがった。
これら4つの私鉄は1943年に国に買い上げられ、飯田線という一つの路線になった。戦後は国鉄の路線となり、1987年からはJR東海の路線である。
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11897〜1900年
1897年から1900年にかけて、飯田線の約28kmの線路が開業した。豊橋・三河一宮・牛久保・豊川・小坂井などの駅が、このころ開業している。
21911年
1911年、約155kmの線路が開業した。伊那松島・北殿・木ノ下の駅が、このころ開業している。
31923年
1923年、約9kmの線路が開業した。辰野・伊那新町・沢・宮木・羽場などの駅が、このころ開業している。
41942年
1942年、約2kmの線路が開業した。西豊川の駅が、このころ開業している。
51949年
1949年、国の鉄道は日本国有鉄道(国鉄)となり、この路線も国鉄の線になった。
61955年
1955年、約20kmの線路が開業した。向市場・城西・水窪・相月の駅が、このころ開業している。
71955年
1955年、約14kmの区間が廃止された。豊根口・天龍山室・白神の駅もなくなった。
81956年
1956年、約2kmの区間が廃止された。三河長岡・西豊川の駅もなくなった。
91987年
1987年4月、国鉄の分割民営化で、この路線はJR東海の路線となった。
10いま
いまはJR東海の路線として、地図データの上で約195km、94駅がある。
豊橋から北へ進むと、やがて天竜川の谷に入る。鉄橋やトンネルが多く、山あいの小さな駅が続く。
小和田駅や田本駅など、まわりに人家がほとんどない駅があり、「秘境駅」として全国から鉄道ファンが訪れる。小和田駅は、とくに知られている。
1955年、佐久間ダムの建設で水に沈む区間の線路が、新しい線路にかけかえられた。このとき、向市場や城西、水窪などの駅が新しくできた。
長野県側の天竜峡は、天竜川の景勝地として知られ、駅の名にもなっている。
豊橋に近い区間では通勤・通学の利用が多く、山あいの区間では地域の足を守る役目がある。
全線をひとつの電車が走り通すことは少なく、区間ごとに運転されている。長い路線を端から端まで乗りとおすことを楽しみにする人もいる。
地図データ上の線路の長さを、開業した年ごとに足したもの(公式の営業キロとは少し違います)。1950年より前は、駅の開業年から推定した年です。
| 1897年ごろ | 11.9 km |
|---|---|
| 1898年ごろ | 9.6 km |
| 1900年ごろ | 6.3 km |
| 1911年ごろ | 154.6 km |
| 1923年ごろ | 8.6 km |
| 1942年ごろ | 2.1 km |
| 1955年 | 19.8 km |
国土数値情報に記録された駅と、その供用開始年。1950年より前に廃止された駅は含みません。
| 駅 | 開業 | その後 |
|---|---|---|
| 豊橋 | 1897年 | |
| 船町 | 1927年 | |
| 下地 | 1925年 | |
| 小坂井 | 1898年 | |
| 牛久保 | 1897年 | |
| 豊川 | 1897年 | |
| 西豊川 | 1942年 | 1956年ごろ廃止 |
| 三河一宮 | 1897年 | |
| 長山 | 1899年 | |
| 江島 | 1926年 | |
| 東上 | 1898年 | |
| 野田城 | 1918年 | |
| 新城 | 1898年 | |
| 東新町 | 1914年 | |
| 茶臼山 | 1926年 | |
| 三河東郷 | 1900年 | |
| 大海 | 1900年 | |
| 鳥居 | 1923年 | |
| 長篠城 | 1924年 | |
| 本長篠 | 1923年 | |
| 三河大野 | 1923年 | |
| 湯谷温泉 | 1923年 | |
| 湯谷 | 1923年 | 1991年ごろ廃止 |
| 三河槙原 | 1923年 | |
| 柿平 | 1929年 | |
| 三河川合 | 1923年 | |
| 池場 | 1936年 | |
| 東栄 | 1933年 | |
| 三河長岡 | 1933年 | 1956年ごろ廃止 |
| 出馬 | 1934年 | |
| 上市場 | 1935年 | |
| 浦川 | 1934年 | |
| 下川合 | 1934年 | |
| 早瀬 | 1935年 | |
| 中部天竜 | 1934年 | |
| 佐久間 | 1936年 | |
| 豊根口 | 1936年 | 1955年ごろ廃止 |
| 天龍山室 | 1936年 | 1955年ごろ廃止 |
| 相月 | 1955年 | |
| 向市場 | 1955年 | |
| 城西 | 1955年 | |
| 水窪 | 1955年 | |
| 白神 | 1936年 | 1955年ごろ廃止 |
| 大嵐 | 1937年 | |
| 小和田 | 1936年 | |
| 中井侍 | 1936年 | |
| 伊那小沢 | 1936年 | |
| 鶯巣 | 1936年 | |
| 平岡 | 1936年 | |
| 満島 | 1936年 | 1952年ごろ廃止 |
| 遠山口 | 1937年 | 1951年ごろ廃止 |
| 為栗 | 1936年 | |
| 温田 | 1935年 | |
| 田本 | 1935年 | |
| 門島 | 1932年 | |
| 唐笠 | 1932年 | |
| 金野 | 1932年 | |
| 千代 | 1932年 | |
| 天竜峡 | 1927年 | |
| 川路 | 1927年 | |
| 時又 | 1927年 | |
| 駄科 | 1927年 | |
| 毛賀 | 1927年 | |
| 伊那八幡 | 1926年 | |
| 下山村 | 1926年 | |
| 鼎 | 1926年 | |
| 切石 | 1926年 | |
| 飯田 | 1923年 | |
| 桜町 | 1923年 | |
| 伊那上郷 | 1923年 | |
| 元善光寺 | 1923年 | |
| 下市田 | 1923年 | |
| 市田 | 1923年 | |
| 下平 | 1923年 | |
| 山吹 | 1923年 | |
| 伊那大島 | 1922年 | |
| 上片桐 | 1920年 | |
| 伊那田島 | 1920年 | |
| 高遠原 | 1918年 | |
| 七久保 | 1918年 | |
| 伊那本郷 | 1918年 | |
| 飯島 | 1918年 | |
| 田切 | 1918年 | |
| 伊那福岡 | 1914年 | |
| 小町屋 | 1914年 | |
| 駒ヶ根 | 1914年 | |
| 赤穂 | 1914年 | 1959年ごろ廃止 |
| 大田切 | 1914年 | |
| 赤木 | 1913年 | |
| 宮田 | 1913年 | |
| 沢渡 | 1913年 | |
| 下島 | 1913年 | |
| 伊那市 | 1912年 | |
| 伊那町 | 1912年 | 1954年ごろ廃止 |
| 伊那北 | 1912年 | |
| 田畑 | 1923年 | |
| 北殿 | 1911年 | |
| 木ノ下 | 1911年 | |
| 伊那松島 | 1911年 | |
| 沢 | 1923年 | |
| 羽場 | 1923年 | |
| 伊那新町 | 1923年 | |
| 宮木 | 1923年 | |
| 辰野 | 1923年 |
同じ名前の駅でつながっている国鉄・JR・第三セクターの路線(いまはない線も含む)。
私鉄が別々につくった線路を合わせた路線なので、駅が多い。長い路線ゆえ、同じ飯田線でも景色がずいぶん変わる。
路線名は飯田線だが、終点は飯田ではなく辰野である。飯田はこの路線の途中の大きな町にあたる。
線路の形と期間、駅の開業年は、国土数値情報「鉄道時系列データ」(国土交通省)を加工して作成しました。1950年より前に開業した区間の年は、駅の供用開始年から推定したもので、実際と前後することがあります。会社名・路線名の移り変わりと解説文は、このサイトでまとめたものです。
主な参考:国土交通省『国土数値情報 鉄道時系列データ』