今の豊郷町
滋賀県の東部、湖東平野にある町です。山林のない平坦な土地に田園と集落が広がり、中山道が通ります。近江商人を生んだ土地で、伊藤忠兵衛の旧邸や、古川鉄治郎が寄贈した豊郷小学校旧校舎群が残っています。農地では稲作が盛んで、小型かぼちゃ「とよ坊かぼちゃん」も育てられています。龍ヶ池揚水機場は、農業を支えた水利用の歴史を伝えています。
今の豊郷町の区域の人口は、2020年の国勢調査で7,132人です。今の区域で数えた1980年の7,194人とくらべると0.9%減り、人口は2010年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は28.0%です。
主な産業:稲作を中心とする農業が盛んで、小型かぼちゃの栽培や酒造りも行われています。
特産品・名産
- 近江米湖東平野の田んぼで育てる米
- とよ坊かぼちゃん町産の坊っちゃんかぼちゃの愛称
- 地酒鈴鹿山系の伏流水を使う酒造り
見どころ・祭り
- 豊郷小学校旧校舎群ヴォーリズ設計の国登録有形文化財
- 伊藤忠兵衛記念館近江商人の暮らしと業績を伝える旧邸
- 阿自岐神社庭園池に島々を配した県指定名勝
- 龍ヶ池揚水機場蒸気動力で地下水をくみ上げた施設
木ウバメガシ花ツツジ豊郷町の木・花
豊郷町のなりたち
豊郷町(とよさとちょう)は、滋賀県湖東地域の町です。今の町の区域には、1920年(大正9年)の時点で、2の町村がありました。日枝村・豊郷村です。これらの町村が、1回の合併や編入を経て、今の豊郷町になりました。
今の名前「豊郷町」は、1920年にあった豊郷村の名前を受け継いでいます。ほかの1の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。
面積は、1920年の豊郷村が約5km²だったのに対し、今の豊郷町は約8km²と、およそ1.7倍になりました。
1920年の時点で、この区域の町村は愛知郡・犬上郡に属していました。
「豊郷町」という名前
町名は、1889年(明治22年)に発足した犬上郡豊郷村の名前を受け継いでいます。1956年に愛知郡日枝村と合併した際も、新しい村の名に「豊郷」を使いました。1971年の町制施行で、現在の豊郷町となりました。豊郷という名が最初に選ばれた由来ははっきりしていません。
まちの成り立ち
1889年(明治22年)4月1日の町村制施行で、犬上郡豊郷村と愛知郡日枝村が発足しました。二つの村は郡を分けて、湖東平野の田園地帯に隣り合っていました。
この地域では古くから米づくりが営まれ、中山道沿いからは多くの近江商人が育ちました。豊郷村には、伊藤忠と丸紅の創始者として知られる伊藤忠兵衛の家があります。田畑を潤す水の確保も大切な課題でした。1909年の大干ばつをきっかけに、翌1910年には蒸気動力で地下水をくみ上げる龍ヶ池揚水機場が完成しました。1937年には、古川鉄治郎の寄贈による豊郷小学校の新校舎が建てられました。ヴォーリズが設計した校舎は、今も町の歴史を伝えています。
昭和の大合併の時期には、豊郷村と日枝村の間で合併の協議が進みました。1956年(昭和31年)9月30日、両村が新設合併し、犬上郡に新しい豊郷村が生まれました。村名には豊郷を引き継ぎ、町域の南部にあたる旧日枝村の区域も加わりました。1971年(昭和46年)2月11日には町制を施行し、豊郷町となりました。
年表
- 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、犬上郡に豊郷村、愛知郡に日枝村が発足した。種類:町村制 出典:www.pref.shiga.lg.jp
- 1956年9月30日昭和31年犬上郡豊郷村と愛知郡日枝村が合併し、犬上郡に新しい豊郷村が発足した。種類:新設合併 出典:www.pref.shiga.lg.jp
- 1971年2月11日昭和46年犬上郡豊郷村が町制を施行し、豊郷町となった。種類:町制施行 出典:www.pref.shiga.lg.jp
今の区域にあった町村
帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。