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印南町いなみちょう

1920年には5の町村だった区域が、4回の合併・編入を経て、今の印南町になりました。

5町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の印南町

和歌山県の西海岸に位置し、太平洋から紀伊山地へ延びる町です。南西部には海岸沿いの丘陵や台地があり、北東部は真妻山などの山々が連なります。印南川と切目川が田畑を潤し、太平洋へ注ぎます。黒潮の影響を受ける沿岸は温暖で、山間は冷涼です。この気候の違いを生かして、野菜や花、わさびなどが作られています。漁港と熊野古道の王子社もある、海と山の町です。

今の印南町の区域の人口は、2020年の国勢調査で7,720人です。今の区域で数えた1980年の10,767人とくらべると28.3%減り、人口は1980年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は37.0%です。

7,720人人口(2020年)
−28.3%1980年からの増減
113.62km²面積(国土地理院)
68人/km²人口密度
37.0%65歳以上の割合
10,7671980199020052020
15歳未満 12.2%15〜64歳 50.7%65歳以上 37.0%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:えんどう・ミニトマト・花などの農業、沿岸の漁業、山間の林業が営まれています。

特産品・名産

  • うすいえんどう温暖な気候を生かして栽培される主要作物
  • ミニトマト完熟の赤糖房などが栽培される
  • 真妻わさび印南町を発祥地とするわさびの品種

見どころ・祭り

  • かえる橋町の発展への願いを込めたかえるの橋
  • 切目王子熊野古道紀伊路にある王子社
  • 川又観音山奥の奥之院へ続く信仰の地
  • 印南祭重箱獅子や川を渡る御輿などが伝わる

木杉花千両印南町の木・花

印南町のなりたち

印南町(いなみちょう)は、和歌山県紀中地域の町です。今の町の区域には、1920年(大正9年)の時点で、5の町村がありました。真妻村・稲原村・切目村・切目川村・印南町です。これらの町村が、4回の合併や編入を経て、今の印南町になりました。

今の名前「印南町」は、1920年にあった印南町の名前を受け継いでいます。ほかの4の町村の名前は、自治体の名前としては消えましたが、地区の名前や学校、駅などに残っていることが少なくありません。

面積は、1920年の印南町が約5km²だったのに対し、今の印南町は約111km²と、およそ22.6倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は日高郡に属していました。

消えた町村の名前は、駅の名前に見ることができます。旧稲原村の区域には稲原駅(紀勢本線)があります。旧切目村の区域には切目駅(紀勢本線)があります。

51920年の町村の数
4回合併・編入の回数
114km²今の面積
1957年いちばん新しい合併

「印南町」という名前

「印南」の語源ははっきりしていません。「紀伊続風土記」の印南荘に関する記述には、「宇奈辺」が転じた名とする説があります。また、海の波が稲穂の波に似ることから名付けられたという伝承もあります。この名は、町村制で発足した印南村、町制後の印南町へ受け継がれ、昭和の合併後も町の名前となりました。

まちの成り立ち

1889年(明治22年)の町村制施行で、今の町域には日高郡の印南村・稲原村・切目村・切目川村・真妻村が生まれました。1900年(明治33年)には印南村が町制を施行し、印南町となりました。印南と切目では海上輸送が盛んでしたが、1930年(昭和5年)の印南駅開業によって、陸上の交通が中心となりました。

昭和の大合併では、1956年(昭和31年)に印南町と稲原村が合併して印南町となりました。同じ年には、切目村と切目川村の一部が合併して切目川村が発足しました。切目川村の別の一部と真妻村の一部は、安住村となりました。翌1957年(昭和32年)、印南町・切目川村・安住村が合併し、新しい印南町が生まれました。1959年(昭和34年)には町の一部が御坊市へ移りました。

町内には、海岸近くの印南・切目から山間の真妻まで、地形や気候の異なる地域があります。温暖な沿岸ではえんどうやすいかが栽培され、山間では千両やわさびが育てられてきました。印南祭には重箱獅子や、御輿と屋台が川を渡る行事が伝わります。1990年代には「かえる」をテーマとする橋が建設され、町の発展や古里へ帰る願いを託したシンボルとなりました。

年表

  1. 1889年町村制の施行により、日高郡に印南村・稲原村・切目村・切目川村・真妻村が発足した。種類:町村制 出典:www.town.wakayama-inami.lg.jp
  2. 1900年日高郡印南村が町制を施行し、印南町となった。種類:町制施行 出典:www.town.wakayama-inami.lg.jp
  3. 1956年日高郡の印南町・稲原村が合併し、新しい印南町が発足した。種類:新設合併 出典:www.town.wakayama-inami.lg.jp
  4. 1956年日高郡の切目村と切目川村の一部が合併し、新しい切目川村が発足した。種類:新設合併 出典:www.town.wakayama-inami.lg.jp
  5. 1956年日高郡の切目川村の一部と真妻村の一部が合併し、安住村が発足した。種類:新設合併 出典:www.town.wakayama-inami.lg.jp
  6. 1957年日高郡の印南町・切目川村・安住村が合併し、新しい印南町が発足した。種類:新設合併 出典:www.town.wakayama-inami.lg.jp
  7. 1959年日高郡印南町の一部が御坊市に編入された。種類:一部編入 出典:www.town.wakayama-inami.lg.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

印南町1900〜今
切目川村1889〜1957
真妻村1889〜1956
稲原村1889〜1956同じ名前の駅:稲原駅
切目村1889〜1956同じ名前の駅:切目駅

参考にした資料