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糸満市いとまんし

1920年には6の町村だった区域が、2回の合併・編入を経て、今の糸満市になりました。

6町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の糸満市

沖縄本島南部にある、漁港を中心に発展した市です。港の周辺では漁業と水産加工が営まれ、内陸には野菜や花を育てる農地が広がります。西崎には埋め立てによって工業団地や住宅地、運動施設が整備されました。南部の摩文仁には平和の礎、伊原にはひめゆりの塔があり、沖縄戦の記憶を伝えています。港町の伝統を受け継ぐ糸満ハーレーや糸満大綱引も行われています。

今の糸満市の区域の人口は、2020年の国勢調査で61,007人です。今の区域で数えた1980年の42,239人とくらべると44.4%ふえ、人口はいまもふえ続けています。65歳以上の人の割合は22.3%です。

61,007人人口(2020年)
+44.4%1980年からの増減
46.6km²面積(国土地理院)
1,309人/km²人口密度
22.3%65歳以上の割合
61,0071980199020052020
15歳未満 18.1%15〜64歳 59.6%65歳以上 22.3%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:漁業・水産加工業と、野菜や小菊などの農業が営まれています。

特産品・名産

  • かまぼこ魚のすり身を使う水産加工品です。
  • ニンジン市内で栽培される野菜の一つです。
  • 小菊農業を支える花きの特産品です。

見どころ・祭り

  • ひめゆりの塔沖縄戦の記憶を伝える慰霊の塔です。
  • 平和の礎戦没者の名を刻んだ慰霊の施設です。
  • 具志川城跡市の名所・旧跡に挙げられる城跡です。
  • 糸満ハーレー漁港に受け継がれる伝統行事です。

木ガジュマル花日日草糸満市の木・花

糸満市のなりたち

糸満市(いとまんし)は、沖縄県南部地方の市です。今の市の区域には、1920年(大正9年)の時点で、6の町村がありました。真壁村・摩文仁村・喜屋武村・兼城村・高嶺村・糸満町です。これらの町村が、2回の合併や編入を経て、今の糸満市になりました。

名前
1920年の糸満町の名前を受け継ぐ(ほかの5町村の名前は自治体名から消えた)
面積
1920年の糸満町の約1km² → 今の約42km²(約32.5倍)
1920年の郡
島尻郡
61920年の町村の数
2回合併・編入の回数
47km²今の面積
1961年いちばん新しい合併

「糸満市」という名前

「糸満」は、漁業のまちとして発展した字糸満から受け継いだ名前です。地名については、井戸を掘った際に、湧き出した水の中からカニが網の糸と繭をくわえて現れたという昔話があります。糸を「イト」、繭を沖縄の言葉で「マン」と呼ぶことから、イトマンになったと伝えられています。市内で語り継がれた地名の由来の一つです。

まちの成り立ち

1908年(明治41年)4月1日、沖縄県及島嶼町村制の施行で、兼城間切の糸満が分かれて糸満町となりました。周囲の間切も兼城村・高嶺村・真壁村・喜屋武村・摩文仁村となり、現在の市域は1町5村に分かれていました。

糸満では、沿岸の網漁から沖合の漁へと漁業が広がりました。水中眼鏡のミーカガンや小舟のサバニを使った漁が発達し、漁獲物は那覇などへ運ばれました。漁師と魚を売る女性たちが、港町の暮らしを支えました。

1945年の沖縄戦では市域も激しい戦場となりました。住民を多く失った真壁村・喜屋武村・摩文仁村は、1946年4月4日に合併して三和村となりました。戦後の復興は糸満町・兼城村・高嶺村・三和村で進み、1961年10月1日には4町村を廃止して、新しい糸満町が発足しました。

合併から10年後の1971年12月1日に市制を施行し、糸満市となりました。翌1972年5月15日に沖縄は日本へ復帰しました。その後、西崎の埋め立てで工場や住宅、学校、運動施設が整備されました。南部の摩文仁には平和の礎が建ち、戦争の記憶を伝える場所となっています。

年表

  1. 1908年4月1日明治41年沖縄県及島嶼町村制により、島尻郡に糸満町・兼城村・高嶺村・真壁村・喜屋武村・摩文仁村が発足した。種類:町村制 出典:www.city.itoman.lg.jp
  2. 1946年4月4日昭和21年島尻郡の真壁村・喜屋武村・摩文仁村が合併し、三和村が発足した。種類:新設合併 出典:www.city.itoman.lg.jp
  3. 1961年10月1日昭和36年島尻郡の糸満町・兼城村・高嶺村・三和村が廃止され、新たに糸満町が発足した。種類:新設合併 出典:www.city.itoman.lg.jp
  4. 1971年12月1日昭和46年島尻郡糸満町が市制を施行し、糸満市となった。種類:市制施行 出典:www.pref.okinawa.jp
  5. 1972年5月15日昭和47年沖縄の日本復帰に伴い、糸満市が沖縄県の市となった。種類:その他 出典:www.archives.pref.okinawa.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

糸満町→糸満市1908〜今
兼城村1908〜1961
高嶺村1908〜1961
三和村1946〜1961
真壁村1908〜1946
摩文仁村1908〜1946
喜屋武村1908〜1946

参考にした資料