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香美町かみちょう

1920年には9の町村だった区域が、4回の合併・編入を経て、今の香美町になりました。

9町村から
系譜図:帯は町村が続いた期間、曲線は合わさった先。帯を押すとそのまちへ、なぞると地図で光ります。

今の香美町

香美町は兵庫県北部、日本海の海岸から但馬の山地へ広がる町です。矢田川が山あいを流れて海へ注ぎ、海沿いの香住と内陸の村岡・小代を結んでいます。香住の港ではカニやイカなどが水揚げされ、水産加工も行われています。山側では但馬牛の飼育や農業が営まれ、冬はスキー場に人が訪れます。海岸の地形や地質は山陰海岸ジオパークの見どころとなり、大乗寺には円山応挙ゆかりの文化が伝わっています。

今の香美町の区域の人口は、2020年の国勢調査で16,064人です。今の区域で数えた1980年の26,694人とくらべると39.8%減り、人口は1980年をピークに減っています。65歳以上の人の割合は40.7%です。

16,064人人口(2020年)
−39.8%1980年からの増減
368.77km²面積(国土地理院)
44人/km²人口密度
40.7%65歳以上の割合
26,6941980199020052020
15歳未満 10.3%15〜64歳 49.0%65歳以上 40.7%
今の区域の人口(国勢調査)。各回の市町村の人口を、今の区域にまとめて集計(境界の一部の移動は含まない)。面積は国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」

主な産業:漁業・水産加工、但馬牛の畜産、農業と観光業が営まれています。

特産品・名産

  • 香住ガニ香住で水揚げされるベニズワイガニ
  • 但馬牛山あいで飼育される黒毛和牛
  • 松葉ガニ日本海の冬を代表する海産物

見どころ・祭り

  • 山陰海岸ジオパーク海岸の地形と地質をたどる地域
  • 大乗寺円山応挙ゆかりの寺院
  • 但馬高原植物園山地の植物を観察できる植物園

木ブナ・シイ花サクラ・ユウスゲ香美町の木・花

香美町のなりたち

香美町(かみちょう)は、兵庫県但馬地域の町です。今の町の区域には、1920年(大正9年)の時点で、9の町村がありました。余部村・口佐津村・奥佐津村・長井村・兎塚村・射添村・小代村・香住村・村岡町です。これらの町村が、4回の合併や編入を経て、今の香美町になりました。

今の名前「香美町」は、1920年にあったどの町村の名前とも違い、合併のときに新しくつけられた名前です。もとの9の町村の名前は、自治体の名前としてはすべて消えました。

面積は、1920年の射添村が約83km²だったのに対し、今の香美町は約366km²と、およそ4.4倍になりました。

1920年の時点で、この区域の町村は城崎郡・美方郡に属していました。郡は今は住所の表し方などに残るだけの区分ですが、町村がすべて市に入ったり合併したりして、城崎郡は2005年(平成17年)4月1日に廃止されました。

91920年の町村の数
4回合併・編入の回数
369km²今の面積
2005年いちばん新しい合併

「香美町」という名前

「香美」は、2005年に合併する3町の新しい町名として決まった名前です。2004年7月28日の第12回合併協議会で、委員全員の賛成により選ばれました。「香り高く、美しい町」という意味を持ち、住民が心を寄せる名前として、これからの町の発展への願いが込められています。香住・村岡・美方の3町を結ぶ新町名となりました。

まちの成り立ち

1889年の町村制で、日本海側には美含郡の香住村・奥佐津村・口佐津村・長井村・余部村が発足しました。山側には七美郡の一二分村・兎塚村・小代村・射添村などが生まれています。一二分村は1891年に町制と改称を行い、村岡町となりました。1896年には美含郡の村々が城崎郡へ移り、七美郡と二方郡は美方郡にまとまりました。

香住村は1925年に町となり、1955年3月には周囲の4村と新設合併して、改めて香住町が発足しました。同年4月には村岡町と兎塚村が合併し、小代村と射添村は美方町をつくっています。1961年には、美方町のうち旧射添村の区域が村岡町へ移りました。このため、美方町の範囲は旧小代村を中心とする地域になりました。

昭和の合併後、3町は消防や衛生処理などで広域行政を進めました。2005年4月1日、香住町・村岡町・美方町の新設合併で香美町が発足しました。町内には香住区・村岡区・小代区が設けられています。海の漁業や水産加工、山の畜産や農業、海水浴やスキーなど、異なる土地の仕事と暮らしを一つの町に引き継いでいます。

年表

  1. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、美含郡に香住村・奥佐津村・口佐津村・長井村・余部村が発足した。種類:町村制 出典:www.sichouyouran.jp
  2. 1889年4月1日明治22年町村制の施行により、七美郡に一二分村・兎塚村・小代村・射添村と、のちに一部が加わる熊次村が発足した。種類:町村制 出典:www.sichouyouran.jp
  3. 1891年6月10日明治24年七美郡一二分村が町制を施行するとともに改称し、村岡町となった。種類:町制施行 出典:www.sichouyouran.jp
  4. 1896年4月1日明治29年美含郡の各村が城崎郡に属し、七美郡の村岡町・兎塚村・小代村・射添村・熊次村が二方郡と統合された美方郡に属した。種類:郡の変更 出典:www.sichouyouran.jp
  5. 1896年4月1日明治29年美方郡熊次村の一部(大野)が兎塚村に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  6. 1912年10月1日大正元年城崎郡長井村の一部(久斗山)が美方郡大庭村に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  7. 1925年10月1日大正14年城崎郡香住村が町制を施行し、香住町となった。種類:町制施行 出典:www.sichouyouran.jp
  8. 1955年3月25日昭和30年城崎郡香住町・奥佐津村・口佐津村・長井村・余部村が合併し、改めて香住町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  9. 1955年4月1日昭和30年美方郡村岡町・兎塚村が合併し、改めて村岡町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  10. 1955年4月1日昭和30年美方郡小代村・射添村が合併し、美方町が発足した。種類:新設合併 出典:Wikipedia
  11. 1961年4月1日昭和36年美方郡美方町の一部(旧射添村の区域)が村岡町に編入された。種類:一部編入 出典:Wikipedia
  12. 2005年4月1日平成17年城崎郡香住町と美方郡村岡町・美方町が合併し、美方郡香美町が発足した。種類:新設合併 出典:www.e-stat.go.jp

今の区域にあった町村

帯は、それぞれの町村が続いた期間(1889年〜今)です。

香美町2005〜今
香住村→香住町1889〜2005
余部村1889〜1955
口佐津村1889〜1955
奥佐津村1889〜1955
長井村1889〜1955
村岡町1891〜2005
兎塚村1889〜1955
美方町1955〜2005
射添村1889〜1955
小代村1889〜1955

参考にした資料