フローリングとクロスでイメージの土台が決まった後も、ICさんとの打合せはまだまだ続きます。クロスとフローリングの色が決まると、そこから必然的に連動して決まっていく箇所が多くなり、システムキッチン、照明、カーテンと、後半戦もなかなかの物量でした。当時のブログでは「みなさん、最後の最後まで悩みますよー」と自分に言い聞かせるように書いていましたが、その通りの展開だったのを覚えています。今回は打合せ後半のキッチン・照明・カーテンについて、当時の記録と12年間使ってきた実感をあわせて振り返ります。
システムキッチンは3社から選ぶ
システムキッチンの打合せでは、三井ホームオリジナルとして選べるメーカーとして「ヤマハ」「サンウェーブ」「永大(三井ホーム内ではKシリーズと呼ばれていました)」の3社を紹介されました。ヤマハとサンウェーブは知っていましたが、永大については業務用キッチンやオフィスビルなどへの卸で実績のあるメーカーだと説明を受け、聞いたことがなくても実は堅実な会社なのだと知りました。値段はそれほど大きく変わらないとのことでしたが、契約時の見積もりは永大(Kシリーズ)が少し安かったこともあり、そちらがベースになっていました。
悩んだのは、見た目より機能面の違いでした。人工大理石の質感を重視するならヤマハが圧倒的に良いと言われ、収納のギミックが好きならサンウェーブの引き出し収納や換気扇の性能、家具のような見た目を重視するなら永大のキャビネットが良いと、それぞれ個性がはっきりしていました。キッチン本体だけでなく背面のバックセットも別メーカーで組み合わせることができ、機能差が少ない分は価格重視で永大を選ぶ人が多いという話も聞きました。
ヤマハ・サンウェーブ・永大、悩みの分かれ道
我が家はキッチンだけでなく食器洗い乾燥機も同時に打合せしました。当時は「せっかく新築なら」と少し奮発した記憶がありますが、12年経った今、食洗機は正直「付けてよかった設備」の上位に入ります。共働きで忙しい日々の中、毎日の食器洗いを機械に任せられるのは想像以上に助かっています。もちろん一般的に食洗機は経年で不具合が出やすい設備の一つとも言われており、我が家も年数が経つにつれて修理や部品交換のお世話になったことはありますが、それでも導入した判断自体は間違っていなかったと感じています。
照明は最後まで悩ませてくれる
照明の打合せでは、モデルハウスや実際に三井ホームで建てた人の家を何軒も見てきた経験から、1階はほぼダウンライトで統一されていると分かっていました。ICさんから提示された案も1階はLEDダウンライトが中心で、蛍光灯タイプとの価格差も縮まっていたため、消費電力や耐久性を考えて迷わずLEDを選びました。ただし、それ以外の玄関照明、スポットライト、ペンダントライト、間接照明、調光の有無、スイッチの配置と動線、電球色か昼白色かといった細かい項目は、最後の最後まで悩みました。特にペンダントライトは各メーカーが多彩なラインナップを揃えており、価格も高めなので慎重に選んだ記憶があります。
「契約したときの照明予算は結構休め(安め)に見積もってあるらしく、ちょっと良いのを選んでくだけでオーバーしてくので気を付けてください。あと、施主支給ですが引っ掛けシーリング以外はダメと言われましたので参考まで!」 — 当時の建築ブログより(2013年8月)
予算オーバーの罠、要注意
当時のブログにも残っている通り、照明の契約時予算は少なめに見積もられている感覚があり、少しこだわり出すとあっという間に予算をオーバーしていきました。玄関照明やペンダントライトなど「顔」になる部分ほど値段も張るので、全体のバランスを見ながら削るところは削る、こだわるところはこだわる、というメリハリが必要だったと思います。12年経った今振り返ると、玄関のペンダントライトは今でも来客に褒められることが多く、当時奮発してよかったと感じる一方、寝室のシーリングライトはもう少し安いものでも良かったかもしれないと思うこともあります。
カーテンは最後の仕上げ
カーテンの打合せまで来ると、ICさんとの長い打合せもいよいよ終盤です。フローリングやクロス、家具の色合いに合わせて選ぶため、順番として最後になるのは自然な流れでした。普通のカーテンとレースカーテンのセットだけでなく、バーチカルブラインド、ロールスクリーン、プリーツスクリーン、ウッドブラインド、シェードカーテンなど、部屋の用途や雰囲気に応じて様々な種類から選べることに驚きました。この段階まで来るとICさんの提案の精度もかなり高くなっていて、見せてもらった提案でほぼそのまま決定した記憶があります。カーテンだけを見るとバーチカルブラインドがかっこよく見えて心が揺れましたが、家全体の雰囲気とは合わなそうだったので見送りました。三井ホームでカーテンを買わずカーテンレールだけ付けてもらい、自分たちで用意する「施主支給」も可能で、我が家も一部はコストダウンのためにこの方法を使っています。
12年使った今の実感
キッチン、照明、カーテンと、それぞれ性格の違う打合せでしたが、共通して感じるのは「予算配分の判断が思ったより後々まで効いてくる」ということです。食洗機や玄関照明のように奮発して満足度が高かったものもあれば、正直そこまでこだわらなくてもよかったと思う箇所もあります。一般的にはインテリアの打合せは女性の方が楽しめる傾向があるとICさんも話していましたが、我が家でもその通りで、細部までじっくり悩めたからこそ、12年経った今も大きな不満なく暮らせているのだと思います。