三井ホームで契約した当初、全館空調「スマートブリーズ」を導入するかどうかで一番気になっていたのが電気代でした。営業担当からは「思ったより安いですよ」と説明を受けていたものの、正直なところ本当かどうか半信半疑でした。実際に住み始めてから、電力会社の検針票が届くたびにブログへ金額を記録していたので、今回はその入居1年目の冬から春(2013年11月〜2014年4月)の記録を、当時書いた内容そのままに時系列で振り返ります。
- 入居1年目、2013年11月〜2014年4月の全館空調(低圧電力)の実際の請求額
- 設定温度を22℃固定からスケジュール運転に変更した経緯と結果
- 「節約したつもり」が実は節約になっていなかった1月の検証記録
- 1日あたりの料金・使用量まで揃えて比較した月別データ表
1. 入居して最初の冬、22℃固定で迎えた11月
11月中旬から急に冷え込み始め、「電気代を節約するために我慢するか、暖房を入れるか」と毎晩迷っていたのを覚えています。結局、せっかく高い初期費用を払って導入した全館空調なので、我慢せずに暖房をオンにすることにしました。外気温が夜10時ごろで8〜9℃のとき、設定温度22℃でちょうど快適になり、21℃だと少し寒く感じる、というのが当時の体感です。
「三井ホームのツーバイフォーは高気密高断熱になりやすい建築方法なので一度部屋が暖まれば冷めにくい魔法瓶のような感じで暖かいまま!っていう思いでしたが冷えるものは冷えますし熱が伝わりやすいサッシが2重でも樹脂フレームでもやっぱり若干の冷気を感じますし昼間に暖まった部屋が夜ないし朝には冷えてきてます。」 — 当時の建築ブログより(2013年11月)
「魔法瓶のように暖かさが持続する」というイメージを持っていましたが、実際にはサッシ周りの冷気は感じますし、朝晩は部屋の温度も下がります。ただし、部屋と廊下・トイレとの温度差がほとんどないのは全館空調ならではで、住んでみて初めて実感できた快適さでした。この時点では電気代がいくらになるのか見当もつかず、「そのときはそのときで考える」というスタンスで11月を過ごしていました。
2. 月別電気料金の記録(低圧電力・全館空調のみ)
低圧電力契約は全館空調専用の契約で、以下の金額はすべて全館空調にかかった電気料金のみです(照明やコンセントなど従量電灯側の料金は含みません)。稼働日数と1日あたりの料金・使用量は、検針票の計測期間が月によって28日〜35日とばらつくため、12月分の記事以降、比較用に自分で計算して記録していたものです。
| 月 | 運用設定 | 稼働日数 | 電気料金 | 1日あたり料金 | 1日あたり使用量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年11月 | 暖房22℃固定でほぼ付けっぱなし | 記載なし | 約11,500円 | 算出データなし | 算出データなし |
| 2013年12月 | 暖房22℃固定(トライアル) | 35日 | 約18,000円 | 514円 | 28.9kWh |
| 2014年1月 | 18〜21℃スケジュール運転 | 28日 | 約15,000円 | 536円 | 28.5kWh |
| 2014年2月 | 20〜21℃スケジュール運転 | 28日 | 約15,000円 | 536円 | 27.4kWh |
| 2014年3月 | 20〜21℃スケジュール運転(2月と同一設定) | 29日 | 約12,000円 | 410円 | 18.7kWh |
| 2014年4月 | 20〜21℃スケジュール運転を継続 | 34日 | 約9,000円弱 | 264円 | 8.9kWh |
11月は約11,500円。12月に入り本格的に冷え込んだことで、同じ22℃固定運転のまま約18,000円まで跳ね上がりました。この2ヶ月は「とりあえず快適さ優先で全館空調に任せる」という使い方をしていた時期です。
3. 節約したつもりが節約になっていなかった1月
12月の請求額を見て「高い」と感じたため、1月からは18℃〜21℃のスケジュール運転に切り替えました。よくいる時間帯は21℃、日中や夜中は18℃まで下げる設定です。金額だけ見ると12月の18,000円から1月は15,000円に下がったので、一見節約に成功したように見えました。
「料金明細をよくよく見ると計測稼働日が違うじゃないですか。12月は35日計測、1月は28日計測です。(中略)うーん、1日換算をすると使用料はほぼ同じ、電気料金もほぼ同じですね。節約効果はほぼなかったと言える残念な結果でした。温度を下げて節約したつもりが、再度21℃に温め直すのに大きな電力を使ったんだろうと思いますがよくわかりません。」 — 当時の建築ブログより(2014年2月)
検針期間の日数(12月=35日、1月=28日)を揃えて1日あたりに換算すると、12月は514円/28.9kWh、1月は536円/28.5kWhとほぼ同じ水準でした。金額の変化だけを見て「節約できた」と判断すると、こういう計測期間の違いを見落とすことがわかった記録です。
4. 2月・3月・4月 ― 外気温の影響の大きさを実感
2月は1月の反省を踏まえ、設定温度の幅を20〜21℃とさらに狭くしてみましたが、料金は1月と全く同じ約15,000円でした。使用量はわずかに下がっていたものの(27.4kWh/日)、金額としては横ばい。この頃から「金額が下がらないのは電気単価そのものが上がっているからでは」と当時のブログにも書いています。
3月は2月と全く同じ設定のまま運用しましたが、電気料金は約12,000円まで下がりました。設定を変えていないので、この差はほぼ外気温の影響によるものです。当時のブログでは「こまめにセーブモードを使ったり、スケジュール運転で節約運転を設定したりしても微々たるものだった」と、設定の工夫よりも季節そのものの影響の大きさに驚いた様子が記録されています。
4月も3月と同じ20〜21℃のスケジュール運転を続けましたが、料金は約9,000円弱まで下がりました。暖房が要らない気温になると自動的に送風モードに切り替わる、という東芝の担当者の説明を思い出しながら、「暖かくなれば電気代は自然に下がる」ことを実感した月です。
この記事の金額はすべて2013年11月〜2014年4月当時の電気料金です。一般的には、電力会社の従量料金単価は年々の燃料費調整額や再エネ賦課金の変動などによって当時と現在とでは水準が異なるとされているため、ここに記載した金額をそのまま現在の相場と比較することはできません。あくまで「入居1年目の実際の請求額の記録」としてご覧ください。
5. 半年分を振り返って感じたこと
11,500円→18,000円→15,000円→15,000円→12,000円→9,000円弱。こうして並べてみると、設定温度をどれだけ細かく調整しても、結局は外気温の影響が一番大きいというのが入居1年目に得た一番の実感でした。とはいえ、家中どこにいても温度差を感じない快適さと引き換えの金額だと考えると、当時の自分としては「上出来」だと感じていたことも、あわせて記録しておきます。