家づくりの予算配分で、誰もが一度は悩むのが「太陽光発電」と「エコキュート」の導入です。
「初期費用が数百万円もかかるのに、本当に元は取れるの?」という疑問に対し、12年前の私は「絶対に載せるべき!」と鼻息を荒くしていました。
「今月の売電収入が出ました!全館空調の電気代を差し引いても見事に黒字です。発電モニターの数字を見るのが、毎日の密かな楽しみになっています(笑)」 — 2014年 当時のブログ記録より
- 売電単価42円時代の太陽光システムの収支実態
- 9年目で初期費用を完全回収できた理由
- 卒FIT後に売電単価が「42円→約7〜9円」に暴落した衝撃
- エコキュートの常識が「夜間沸き上げ→昼間沸き上げ」に180度逆転した話
- 2026年現在、今から建てる人に太陽光は必要か?
1. 売電単価「42円」時代の錬金術
12年前、我が家が太陽光を導入した時期は、国が定めたFIT(固定価格買取制度)の売電単価が「1kWhあたり42円」というボーナスタイムでした。
我が家は全館空調(スマートブリーズ)を「低圧電力」という安い単価で契約し、屋根で発電した高い電気は「従量電灯」側で全量売るという、当時の王道とも言える運用を駆使していました。
結果として、毎月1万円〜2万円の「売電収入」が口座に振り込まれ、約9年目で太陽光パネルの設置費用(初期費用)を完全に回収することに成功しました。
| FIT期間中の収支イメージ | 内容 |
|---|---|
| 売電単価 | 42円/kWh(固定10年間) |
| 月間売電収入(目安) | 1〜2万円(季節・天候により変動) |
| 初期費用回収時期 | 約9年目(我が家の場合) |
| FIT終了後の売電単価 | 約7〜9円/kWh(電力会社により異なる) |
2. 10年目に届いた「卒FIT」の絶望通知
しかし、幸せな時間は永遠には続きません。10年が経過したある日、電力会社からハガキが届きました。
FIT期間が終了(通称:卒FIT)し、翌月からの買取単価が「42円 → 約7〜9円」へと、一気に5分の1以下に暴落したのです。モニターを見てニヤニヤする日々は終わり、電気は「売って稼ぐもの」ではなくなりました。
3. 12年で逆転した「エコキュート」の常識
売電単価が暴落した一方で、2026年現在の私たちを苦しめているのが「買電(電気代)の異常な高騰」です。ここで、「エコキュートの使い方の常識」が完全に180度逆転しました。
| 時代 | 最適なエコキュートの使い方 | 理由 |
|---|---|---|
| FIT期間中(〜2023年頃) | 深夜(安い時間帯)に沸き上げ | 深夜電力が安く、昼間の太陽光は高く売れるから |
| 卒FIT後(現在) | 昼間(発電時間帯)に沸き上げ | 太陽光の電気を売っても安いので、自分で使った方が得 |
我が家も卒FITのタイミングで、エコキュートの沸き上げ時間を「昼間」に設定変更しました。安い単価で電気を投げ売りするのをやめ、高い電気を買わずにお湯を作る「防衛戦」に切り替えたのです。
4. 12年間の太陽光発電 総収支まとめ
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期設置費用(パネル+エコキュート) | (設置当時の費用:概算数百万円台) |
| FIT期間10年の売電総収入(目安) | 約120〜240万円(月1〜2万円×120ヶ月) |
| 初期費用の回収完了 | 約9年目に達成 |
| 10〜12年目(卒FIT後)の売電収入 | 大幅減少(月数千円レベルに) |
| 12年間の総合評価 | 初期費用を回収した上に余剰分がプラス |
5. 結論:今から建てる人は太陽光を載せるべきか?
「売電で儲からないなら、もう太陽光を載せる意味はないのでは?」
もしそう思っているなら、考えを改めてください。
今の時代、太陽光パネルは投資ではなく「狂ったように高騰する電気代から、家族の家計を守るための最強の防具」です。特に三井ホームのような全館空調の家では、日中の空調電力を太陽光でカバーできる恩恵は計り知れません。
12年前、お金目当てでパネルを載せた私ですが、結果的にそのパネルが今の生活を助けてくれています。迷っているなら、蓄電池やV2Hの導入も視野に入れつつ、パネルは載せられるだけ載せることを強くおすすめします。