この記事は2013年当時に契約前の私が実際に調べ、営業担当から聞いた内容をもとにした検討記録です。三井ホームの商品名・仕様・価格は年々変わるため、現在のラインナップとは異なります。最新情報は必ず公式サイトや営業担当への確認をお願いします。
三井ホームのホームページを見ていると、シュシュ、ハクア、グラセナ、オークリー、スパニッシュなど、たくさんのプラン名が並んでいて最初は混乱しました。特に女性に人気があると言われていたシュシュは、モデルハウスでもよく紹介されていて、てっきり「シュシュという企画商品を選ぶ」ものだと思い込んでいたのですが、実際に打ち合わせを進めるとその認識は間違っていました。今回はその勘違いも含めて、契約前に調べた三井ホームの商品ラインナップの検討記録をまとめます。
1. シュシュやハクアは「プラン」ではなく「コンセプト」だった
営業担当に確認して分かったのは、三井ホームの住宅は大きく分けて「自由設計」と「企画商品」の2種類しかない、ということでした。シュシュやハクア、グラセナといった名前は、外観や間取りの「コンセプト」を指す言葉で、それ自体が独立した商品ではありません。
自由設計は間取りも外観もすべて自由に作れるプランで、その中で「外観をシュシュ風にしましょうか」というように、コンセプトを取り入れる形になります。一方の企画商品は「バーリオ」という名称で、外観を9パターン、間取りを120パターンの中から選び、そこから玄関の位置や水回りの位置、建具の種類などを多少変更していく仕組みでした。玄関の位置や階段の位置、外壁ラインは基本的に固定というのが当時の説明です。
2. 企画商品「バーリオ」と自由設計の違い
三井ホームは住宅メーカー比較サイトの坪単価ランキングで上位に出てくることが多く、私自身も最初は「高いハウスメーカー」というイメージを持って見学に行きました。ただし、それは主に自由設計の場合の話で、企画商品のバーリオを選べば坪単価はかなり抑えられることが分かりました。
営業担当いわく、三井ホームの社員のほとんどはバーリオで家を建てているとのことでした。当時聞いた自由設計とバーリオの違いを整理すると、以下のようになります。
| 項目 | 自由設計 | バーリオ(企画商品) |
|---|---|---|
| 価格 | 坪単価は高くなりやすい | 自由設計より坪単価を抑えやすい |
| 設計の進め方 | ゼロから外部設計士と打合せ | 120パターンの間取りから選んで手直し |
| 外部設計士・ICの関与時期 | 契約前段階から関与 | 当時の体験では契約後から関与 |
| DSパネル・全館空調・断熱・サッシ・外装 | 標準仕様 | 自由設計と同じ標準仕様 |
| 1階天井高 | 260cmが標準 | 240cmが標準(オプションで260cmへ変更可) |
| 変更できる範囲 | 構造上の制約以外はほぼ自由 | 玄関位置・水回り位置・建具・間仕切り壁等は可、外壁ライン・階段は固定 |
「バーリオだからと安い部材を使うってことはありません。あくまで企画という設計費などのコストカットなどでの企業努力とのことです。」 — 当時の建築ブログより(2013年3月)
実際にユニット工法や鉄骨系の他社とも見積もりを比較しましたが、バーリオであればむしろ他社より安いくらいの結果でした(自由設計プランでの見積もりが一番高かったです)。間取りに強いこだわりがなければバーリオ、間取りも外観もすべて自分たちで決めたいなら自由設計、というのが当時の私たちの理解でした。
3. バーリオでシュシュ風の家にする工夫
坪単価を抑えられるバーリオですが、標準のままだと外観の特徴が少なく、建て売りに近い印象になってしまうのが気になっていました。そこで営業担当に、バーリオのままシュシュ風やスパニッシュ風にアレンジできるか聞いてみました。
「シュシュの特徴である窓枠をミルグリーンにするだけでもシュシュに近づきます。(窓枠はモールディングって言うんですね)玄関をアーチ付けるだけでもかわいらしい雰囲気にもなります。」 — 当時の建築ブログより(2013年3月)
外観をほぼシュシュに近づけようとすると相応の追加費用がかかるため、それならバーリオを選ぶ意味が薄れてしまいます。そこで、コストを抑えつつ建て売りっぽさとは違うアクセントを付けたい場合は、窓枠のモールディングをミルグリーンにする、玄関にアーチを付けるといったワンポイントの工夫が有効、というのが当時の営業担当からのアドバイスでした。アイアン装飾なども可能だが割高になる、とも言われました。
4. 新たな企画商品「cafe+(カフェ・プラス)」の登場
バーリオしかなかった企画商品ですが、検討を進めていたタイミングで新しい企画商品「cafe+(カフェ・プラス)」が発売されるという発表がありました。ウェルカム・カフェ、タタミ・カフェ、クラフト・カフェ、フィットネス・カフェ、ブック・カフェという5つのカフェスタイルをプラスできるのがコンセプトだったようです。
標準仕様は1階天井高2.6m、次世代省エネルギー基準、DSパネルで、全館空調・太陽光発電システム・蓄電池・HEMSなどはオプション扱いとのことでした。バーリオの標準天井高が2.4mだったのに対し、cafe+は初めから2.6m標準だったのが印象的でした。当時見た参考価格ではプロトタイプが44坪で坪単価56万円と紹介されており、条件次第ではバーリオより安く仕上がる可能性もありそうだと感じたのを覚えています。
cafe+の内容や価格、坪単価は発表当初のプロトタイプ情報であり、その後変更されている可能性があります。また現在の三井ホームのラインナップにシュシュ・ハクア・バーリオ・cafe+がそのまま存在するとは限りません。検討中の方は必ず最新のカタログや営業担当への確認をおすすめします。
5. 検討を振り返って
シュシュやハクアが「プラン」ではなく「コンセプト」だと知らなかったこと、バーリオと自由設計で標準仕様そのものはほとんど変わらないこと、コストを抑えつつ外観にアクセントを付ける工夫があること。この3つを知れたことで、私たちは最終的にバーリオをベースに、玄関まわりに少しアレンジを加える方向で検討を進めることになりました。企画商品と自由設計、どちらが正解ということではなく、間取りへのこだわりの強さと予算のバランスで選ぶものなのだと、当時の検討を通じて実感しました。