三井ホーム12年目住んでみて、施主が語る家づくり

【12年検証】規格商品「バーリオ」で憧れの「シュシュ」を叶える。
12年色褪せないコストダウン戦略

2013〜2014年頃 原稿 2026年5月 大幅更新 ハウスメーカー選び・費用

注文住宅を建てる際、誰もが直面する最大の壁。それが「ハウスメーカー選び」と「予算」です。

12年前、私は大手ハウスメーカー数社を巡り、三井ホームのフレンチモダンな看板商品「chouchou(シュシュ)」に一目惚れしました。しかし、自由設計で出された最初の見積もりは、私たちの予算をはるかにオーバーしていました。

当時ブログにも書いていましたが、三井ホームで最初に驚いたのは「シュシュ」や「ハクア」「グラセナ」「オークリー」といった名前が、実は独立したプラン商品ではなく「コンセプト」だったという点です。三井ホームの商品体系は大きく分けると自由設計と、企画商品であるバーリオの2つ。外観を9パターン、間取りを120パターンから選び、そこから玄関の位置と階段の位置、外壁ライン以外は結構自由に変更できるのがバーリオでした。「シュシュ風」というのは、この2つのどちらでも、外観をそのコンセプトに寄せていくアレンジのことだったのです。

1. 営業担当の一言「シュシュ風にすることもできますよ」

他社で妥協しようとしていた私たちを引き留めたのは、三井ホームの担当営業マンでした。彼が提案してきたのが、間取りが規格化されたバーリオをベースにするという方法でした。当時聞いた話では、三井ホームの社員のほとんどがバーリオで建てているとのことで、「間取りさえ気に入れば安いんだろうな」と素直に思えたのを覚えています。

自由設計(フルオーダー)から規格商品に落とすことで、坪単価そのものが下がり、設計費用の分だけベースコストを削減できます。そして、浮いた予算を「家の顔」となる部分に投じるというのが、私たちの戦術でした。

💡 バーリオ(現:三井ホームSELECT)とは?
あらかじめ用意された間取りプランの中から選ぶ「セミオーダー型」の商品です。間取りの自由度は下がりますが、三井ホームの構造性能(プレミアム・モノコック構法)や全館空調は同様に採用でき、外装・内装のカスタマイズも一定の範囲で可能です。フルオーダーより数百万円程度安くなることが多いです。当時の担当者いわく「バーリオだからと安い部材を使うことはない」とのことで、屋根断熱のDSパネルも全館空調も断熱材(ロックウール)も、自由設計と同じ標準仕様が使われていました。違いがあったのは1階の天井高で、自由設計の標準260cmに対しバーリオは240cm(オプションで260cmへ変更可)だった点くらいです。
三井ホームの外観・インテリアのカタログ冊子
検討当時に持ち帰った外観・インテリアのカタログ。9パターンの外観と120パターンの間取りから選ぶ仕組みに、最初は面食らった。
建築中の足場と青空
着工から数ヶ月、足場が組まれた頃の記録写真。

2. 実践した「シュシュ化」のための課金ポイント

規格商品特有の「建売っぽさ」を消すために、私たちが当時こだわってオプション課金(グレードアップ)したのが以下の3点です。

課金したポイント効果12年後の評価
外壁(SBフィニッシュ)+アイアン飾り一気に洋館の雰囲気に✅ 大正解。12年経っても美しい
窓枠モールディング(ケーシング)シュシュらしさが出る✅ 少額で最大のシュシュ感
ICによる内装コーディネート全体の世界観が統一される✅ プロの眼は信頼できる
タッチレス水栓(キッチン)毎日の使いやすさが激変✅ 12年故障なし・最高の投資
ホスクリーン(室内干し)洗濯の外干しが消滅✅ 全館空調との組み合わせが最強

3. 逆に「削った」こと

限られた予算でこだわりポイントに集中投資するために、「削る」判断も同様に重要でした。

基礎の配筋工事の様子
基礎工事段階で撮った配筋の様子。当時の記録写真として残していたもの。

4. 12年住んでわかった「規格商品」の隠れたメリット

当時は「間取りを自由にいじれない」ことに少し心残りがありましたが、12年住んでみてその考えは180度変わりました。

素人の私たちが「ここを広くしたい」とこねくり回した間取りより、120パターンという蓄積の中からプロが導き出した規格プランの方が、実は動線の完成度が高かったのではないか——12年経った今、そう感じることが増えました。子供が成長し、ライフスタイルが変わっても「使いにくい」と感じる場所がないのです。洗面所からキッチンへの回遊動線など、プロの最適解が最初からパッケージ化されていた恩恵を、今になって痛感しています。

5. 2026年、これから三井ホームで建てる皆さんへ

現在、建築資材の高騰により、注文住宅の価格は12年前とは比較にならないほど上がっています。憧れの「シュシュ」をフルオーダーで建てるのは、多くの方にとってかなりの勇気がいるでしょう。

だからこそ、今の時代の「三井ホームSELECT(旧バーリオ)」を賢く利用してください。構造と性能(全館空調など)は三井ホームの最高品質のまま、浮いた予算をインテリアや外観のディテールに投資する。この12年前の私の戦い方は、物価高の今こそ最も効果的な家づくりの方法だと確信しています。

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この記事を書いた人

三井ホームの看板商品「chouchou(シュシュ)」に一目惚れしながら、フルオーダーの見積もりで予算オーバーに直面した施主。企画商品「バーリオ」をベースに、外観とインテリアの一部にこだわって理想を叶えた家づくりの記録。12年後の今、その選択は正しかったのかを検証します。