注文住宅を建てる際、誰もが直面する最大の壁。それが「ハウスメーカー選び」と「予算」です。
12年前、私は大手ハウスメーカー数社を巡り、三井ホームのフレンチモダンな看板商品「chouchou(シュシュ)」に一目惚れしました。しかし、自由設計で出された最初の見積もりは、私たちの予算をはるかにオーバーしていました。
「今日、三井ホームからシュシュの概算見積もりが出た。……撃沈。土地代を合わせると完全に予算オーバー。アイアンの飾りも、あの可愛いプチ・リュクスも諦めて、別のメーカーにするしかないのか…」 — 2013年5月 当時のブログ記録より
- 三井ホームの規格商品「バーリオ(現:三井ホームSELECT)」とフルオーダーの違い
- 予算を削りながら「シュシュ感」を最大化した具体的なオプション選び
- 規格商品の「間取りが選べない」という制約を12年後に評価すると?
- 今の時代にバーリオ戦略(SELECTの活用)を勧める理由
1. 営業担当の神の一言「バーリオの皮を被ったシュシュを作りましょう」
他社で妥協しようとしていた私たちを引き留めたのは、三井ホームの担当営業マンでした。彼が提案してきたのが、間取りが固定された規格商品「バーリオ」をベースにするという裏技でした。
自由設計(フルオーダー)から規格商品に落とすことで、数百万円単位のベースコストを削減。そして、浮いた予算を「家の顔」となる部分に全振りするという戦術です。
あらかじめ用意された間取りプランの中から選ぶ「セミオーダー型」の商品です。間取りの自由度は下がりますが、三井ホームの構造性能(プレミアム・モノコック構法)や全館空調は同様に採用でき、外装・内装のカスタマイズも一定の範囲で可能です。フルオーダーより数百万円程度安くなることが多いです。
2. 実践した「シュシュ化」のための課金ポイント
規格商品特有の「建売っぽさ」を消すために、私たちが当時こだわってオプション課金(グレードアップ)したのが以下の3点です。
| 課金したポイント | 効果 | 12年後の評価 |
|---|---|---|
| 外壁(SBフィニッシュ)+アイアン飾り | 一気に洋館の雰囲気に | ✅ 大正解。12年経っても美しい |
| 窓枠モールディング(ケーシング) | シュシュらしさが出る | ✅ 少額で最大のシュシュ感 |
| ICによる内装コーディネート | 全体の世界観が統一される | ✅ プロの眼は信頼できる |
| タッチレス水栓(キッチン) | 毎日の使いやすさが激変 | ✅ 12年故障なし・最高の投資 |
| ホスクリーン(室内干し) | 洗濯の外干しが消滅 | ✅ 全館空調との組み合わせが最強 |
3. 逆に「削った」こと
限られた予算でこだわりポイントに集中投資するために、「削る」判断も同様に重要でした。
- 床材:標準グレードを採用(後からラグで雰囲気は変えられると判断)
- 照明器具:標準品を採用(後からLED交換で十分と判断)
- 浴室サイズ:標準を維持(広さより断熱性能が大切と判断)
- 外構(庭):芝生にしたが、これは後悔した(詳細は別記事)
4. 12年住んでわかった「規格商品」の隠れたメリット
当時は「間取りを自由にいじれない」ことに少し心残りがありましたが、12年住んでみてその考えは180度変わりました。
「素人が『ここを広くしたい』とこねくり回した間取りより、何百という成功事例からプロが導き出した規格プランの方が、12年経っても動線が破綻しないという事実。」 — 2024年頃のブログ記録より
子供が成長し、ライフスタイルが変わっても「使いにくい」と感じる場所がないのです。洗面所からキッチンへの回遊動線など、プロの最適解が最初からパッケージ化されていた恩恵を、今になって痛感しています。
5. 2026年、これから三井ホームで建てる皆さんへ
現在、建築資材の高騰により、注文住宅の価格は12年前とは比較にならないほど上がっています。憧れの「シュシュ」をフルオーダーで建てるのは、多くの方にとってかなりの勇気がいるでしょう。
だからこそ、今の時代の「三井ホームSELECT(旧バーリオ)」を賢く利用してください。構造と性能(全館空調など)は三井ホームの最高品質のまま、浮いた予算をインテリアや外観のディテールに投資する。この12年前の私の戦い方は、物価高の今こそ最も効果的な家づくりの方法だと確信しています。