以前の記事で、我が家の庭の天然芝が「5年で雑草がなくなる」という言葉を信じて大失敗した経緯をお話ししました。今回はその続編として、「では実際に12年間、どう手入れをしてきたのか」を道具・費用・作業頻度まで含めて赤裸々に記録します。これから庭に芝生を検討している方にも、外構DIYを考えている方にも、リアルな参考になるはずです。
1. 最初の3年:素人丸出しの手入れだった時代
入居直後は芝刈り機すら持っておらず、ホームセンターで買った安価な手動バリカン式の道具で芝を刈っていました。当然すぐに腕が悲鳴を上げ、刈り残しだらけの縞々の庭になりました。今思えば、この時点で「道具にはある程度お金をかけるべき」だと学んでおくべきでした。
2年目の夏、ついに電動芝刈り機を購入しました。マキタの家庭用モデルです。これが本当に世界を変えました。作業時間が3分の1になり、仕上がりも見違えるほど均一になりました。休日の朝、コーヒーを飲みながら芝刈り機を押す時間が、地味に気分転換になっていたのを覚えています。
刈った芝の処分という地味な重労働
実は芝刈りそのものより面倒だったのが「刈った芝の処分」です。我が家の自治体では燃えるゴミとして出せますが、夏場は生育が早いため月に2〜3回、ビニール袋2〜3袋分の芝くずが出ます。集めて袋詰めする作業だけで毎回30分近くかかり、これが地味に体力を削っていきました。
「芝刈りが終わったと思ったら、刈りカスを集めて袋に詰める作業のほうが正直しんどい。今日は3袋も出た。腰が痛い。芝生って美しいけど、美しさの裏にこんな地道な作業があるとは新築時には想像もしていなかった。」 当時の記録メモより(現在は非公開)
- 12年間で買い足した芝生・庭道具とその費用の全リスト
- 芝刈り機・エアレーション・除草剤・肥料、それぞれの実際の使い方
- 「頑張った年」と「サボった年」で庭がどう変わったかの実体験
- 外構DIYで自分たちでやってよかったこと・業者に頼んで正解だったこと
- これから庭を持つ人へ、道具選びの具体的なアドバイス
2. 雑草対策の試行錯誤:手抜きと除草剤の間で
芝生の最大の敵は雑草です。以前の記事でも触れた通り、5年目にMCPP液剤という選択的除草剤に手を出しましたが、その後も雑草との戦いは形を変えながら続いています。
7年目からは、除草剤に頼りすぎず「芝を強く育てて雑草が生えにくい環境を作る」方向にシフトしました。そこで導入したのがエアレーション(土に穴を開けて通気性・排水性を良くする作業)です。専用のスパイクサンダルや手押し式のエアレーターを使い、年に1〜2回、庭全体に穴を開けていきます。
正直に言うと、エアレーションをした年としなかった年では、翌春の芝の密度が目に見えて違いました。手を抜くと即座に結果に出るのが、庭の手入れの怖いところであり、面白いところでもあります。
3. 12年間で買った道具と費用の全記録
ここまで散々「大変だった」と書いてきましたが、実際にいくらかかったのかを包み隠さず公開します。高価な道具を揃えたわけではなく、必要になるたびに少しずつ買い足してきた結果がこちらです。
| 道具・資材 | 購入時期 | 概算費用 |
|---|---|---|
| 手動バリカン式芝刈り | 入居直後 | 約3,000円 |
| マキタ 電動芝刈り機 | 2年目 | 約18,000円 |
| スパイク式エアレーションサンダル | 7年目 | 約2,500円 |
| 手押し式エアレーター | 9年目 | 約6,000円 |
| MCPP液剤(除草剤・年1〜2本) | 5年目〜継続 | 年間約2,000円 |
| 芝生用肥料(年2〜3回) | 3年目〜継続 | 年間約3,000円 |
| 目土・目砂(数年おき) | 不定期 | 1回約2,500円 |
| 芝刈り機の刃・バッテリー交換 | 8年目・11年目 | 合計約9,000円 |
| 12年間の総額目安 | 約8万円前後 |
意外にも「大きな一発の出費」はなく、毎年数千円ずつの積み重ねでした。ただし、これに自分の労働時間を時給換算すると、金額以上のコストを払ってきたのは間違いありません。
4. 外構DIYの歴史:業者頼みと自分たちでやった部分
芝生以外の外構については、思い切って業者に頼んだ部分と、自分たちでコツコツ手を加えた部分に分かれます。
ウッドデッキの塗装やフェンスの補修は、材料を買ってきて休日に自分たちで行いました。数年おきに色褪せてくるたびにDIYで塗り直すことで、業者に頼むより費用を大きく抑えられています。一方で、給排水に関わる部分やブロック塀のような構造にかかわる工事は、素人判断で手を出さず業者に依頼しました。安全性に関わる部分まで無理にDIYしようとしなかったのは、12年経った今でも正解だったと思っています。
✅ 業者に頼んで正解だったこと:ブロック塀の補修、給水設備まわり、大規模な外構の作り直し。
5. 12年目の結論:後悔はあるが撤去はしない
結論から言うと、我が家は今も天然芝を撤去していません。以前の記事で「もう一度選ぶなら人工芝かタイルデッキにする」と書きましたが、それでも実際に12年間付き合ってみると、季節ごとに緑が濃くなっていく様子には愛着があります。手間はかかるが、手をかけた分だけ応えてくれる庭だというのが、正直な今の気持ちです。
これから庭を作る方には、「本当に毎週手をかけられるか」を今一度自分に問いかけてから決めることをお勧めします。手を抜けば即座に結果に出る。これが天然芝という選択の一番のリアルです。