三井ホーム12年目住んでみて、施主が語る家づくり

断熱・内装工事の実況記録
ロックウールからDSパネル、石膏ボード、SBフィニッシュまで

2013年頃 記録 2026年8月 公開 建築記録

ツーバイフォーの構造躯体が組み上がると、現場は大工さんによる内部の造作作業に移っていきます。断熱材が詰め込まれ、屋根裏にはDSパネルが取り付けられ、石膏ボードが貼られ、外壁にはSBフィニッシュが吹き付けられる。この一連の工程を、当時は現場に通うたびに写真を撮って記録していました。12年経った今でもその頃の記事は色あせておらず、今の断熱性能や外壁の状態を語るうえで欠かせない記録になっています。

三井ホームの断熱材はロックウールが使われていました。吸音性が高く、耐火性にも優れているという説明を当時受けていて、大工さんが各所にふんだんに詰め込んでいく様子を見学しています。

「構造躯体が組みがり大工さんが家の中での作業になります。その一つに断熱材を各所ふんだんに詰め込みます。断熱材には「ロックウール」「グラスウール」「断熱発泡」他、いろいろあります。三井ホームではロックウールを使用しますね。吸音性が高く、耐火にもいいそうです。」 — 当時の建築ブログより(2013年10月)
施工中に撮影したロックウール断熱材(JIS A9521)の袋
現場で撮影したロックウール断熱材。「面を室内側に密着するよう施工」の注意書きとJIS規格表示が読み取れる。

当時のブログには、全館空調を導入するにあたって断熱性能の重要性を調べていたことも書かれています。断熱性能が高いほど全館空調の効率が上がり、電気代も抑えられるという説明を受けていたようですが、施主として直接できることは特になく「三井ホームさんに頑張って頂くしかないんです」という、少し他人任せな一文も残っていました。

DSパネルを中から見た、貴重なタイミング

三井ホームの特徴の一つがDSパネル(ダブルシールドパネル)による屋根断熱です。天井断熱ではなく屋根断熱を採用することで、屋根裏をロフトや物置として有効活用しやすく、スロープシーリングのような大空間も作りやすいという説明を受けていました。我が家でもスロープシーリングを採用しています。

「三井ホームで特徴の一つがDSパネルですね。これが有るおかげで屋根断熱が出来るので屋根裏をロフトや物置に有効活用しやすいですね。(中略)建築途中でしかなかなか見ることができないDSパネルについてる商品シールがこれです。今ならどんだけ落書きをしてもいいです(笑 石膏ボードやクロスが貼られるので今ならですし、あんまり想像したくないですが、将来解体したときに思い出のメッセージを書いておくのも良いと思います。」 — 当時の建築ブログより(2013年11月)

石膏ボードやクロスが貼られてしまえば二度と見ることのできないDSパネルの商品シールを写真に収めていたのも、今思えば建築中ならではの記録欲だったと思います。結局、落書きをする勇気はなかったようですが、今でも見返すとその場の空気を思い出せる一枚です。

DSパネルの木質面材に貼られたDS PANELの商品シール
引用に書いた「商品シール」がこれ。石膏ボードが貼られる前しか見られない、DSパネルの素顔。

石膏ボードが貼られる頃には、外壁・防水シート・2×4材・面材・断熱材・石膏ボード・クロスという、家の壁を構成する層が実際にどう積み重なっているかを見ることができました。石膏ボードは防火・耐火性・遮音性に優れる一方で、釘が打てないという実用面での難点があり、掛け時計や鏡をどこに取り付けるかは事前に大工さんへ相談して下地材を入れてもらう必要がありました。

💡 石膏ボードの壁に重い物を掛けたいとき
石膏ボード専用の3点打ち込みピンなどで軽い物は掛けられますが、重量制限があります。鏡や取っ手など将来取り付ける予定がある場所は、内装工事が終わる前に大工さんへ伝えて下地材を入れてもらうのがおすすめです。どこに下地が入っているか分からなくなる、という当時の心配は今でも解消されていません。

石膏ボードと同時進行で仕上がっていくのが外壁でした。三井ホームの外壁は基本が塗り壁で、モルタルを塗りつけたあとにSBフィニッシュという吹き付け仕上げをして完成します。吹き付け前の壁はただのグレーの壁で、外部電源用のコードや排気ダクトが顔を出している状態でした。この頃、排気ダクトから出る空気で外壁が汚れないよう、排気の向きを工夫したプレートが改良されているという話をどこかのブログで見て、実際に自分の家の排気の向きを確認していたことも書かれていました。細かい部分が現場ごとに改良されているのを見て、当時は安心感を得ていたようです。

引き渡し後、断熱の効き目を実感した「フィルター掃除」

断熱・内装工事の記事を書いていた頃はまだ想像でしかなかった「断熱性能が全館空調の効率を左右する」という話を、実際に体感したのは引き渡し後、2014年2月に迎えた最初のフィルター掃除のときでした。24時間稼働する全館空調は月1回ほどフィルター掃除が必要で、外気を取り込む部分を開けると、家の内と外がどれだけしっかり分けられているかを実感したと当時のブログに残っています。

ロックウールの断熱材やDSパネルの屋根断熱は、完成後は壁や天井の中に隠れてしまい、直接目にする機会はもうありません。それでも月に一度のフィルター掃除のたびに、当時大工さんが詰め込んでいた断熱材や、屋根裏に張られたDSパネルのことを思い出します。

よくある質問

三井ホームの断熱材(ロックウール)は12年経った今も問題ない?
断熱材自体を後から点検する機会はなかなかありませんが、体感として12年間、極端な断熱性能の劣化を感じたことはありません。冬場に部屋が冷えにくく、夏場に涼しさが保たれる感覚は入居当初とあまり変わっていない印象です。
DSパネルとは何ですか?
DSパネル(ダブルシールドパネル)は三井ホームの屋根断熱に使われるパネルです。天井断熱ではなく屋根そのものを断熱することで、屋根裏空間をロフトや物置、スロープシーリングのような大空間として活用しやすくなるのが特徴です。建築中、石膏ボードやクロスが貼られる前の限られた期間だけ、パネルに貼られた商品シールを直接見ることができました。
石膏ボードの壁に釘やフックは打てますか?
通常の釘は打てませんが、石膏ボード専用の3点打ち込みピンなどを使えば軽い物は掛けられます。ただし重量制限があるため、鏡や取っ手など重い物を掛ける予定がある場所は、建築中のうちに大工さんへ伝えて下地材を入れてもらうことをおすすめします。
外壁のSBフィニッシュは12年後どうなっていますか?
外壁の塗り仕上げがその後どうなったかについては、白い外壁の汚れや構造の12年後を詳しくまとめた別記事「【外壁と構造】白い外壁は汚れる?SBフィニッシュの12年後と構造の真実」で紹介しています。あわせてご覧ください。
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この記事を書いた人

三井ホーム「バーリオ」2013年契約・2014年引き渡し。関東地方在住、夫婦+子供1人の3人暮らし12年目。断熱材やDSパネルなど、完成してしまえば二度と見えなくなる部分ほど、当時は夢中でカメラに収めていました。