「市販のLANケーブルが長すぎる、短すぎると感じたことはありませんか?」
インターネット接続やネットワーク機器の配線には欠かせないLANケーブルですが、市販されているものの長さが合わなかったり、コネクタが破損したりして困った経験はありませんか?そんな時、LANケーブルを自分で作成できると非常に便利です。今回は初心者の方でも簡単にできるLANケーブルの作り方を、ステップバイステップで解説します。これを読めば、あなたも自作LANケーブルの達人になれるはずです!
必要な道具
まずは、LANケーブルを作成するために必要な道具を揃えましょう。すべての作業に必要な基本的なツールは以下の通りです。
LANケーブル用かしめ工具(クリンピングツール)
LANケーブルを作成する際に必須のツールがLANケーブル用かしめ工具です。これを使って、ケーブルの皮を剥き、RJ45コネクタをケーブルに固定します。最近では、ストリップ(皮むき)機能が一体化されたものも販売されており、作業がより簡単になります。
RJ45コネクタ
LANケーブルの両端に取り付けるのがRJ45コネクタです。8本の線(ツイストペアケーブル)を正しく挿入するためのガイドがコネクタ内にあり、種類によってメッキ加工や耐久性に差があります。品質の良いものを選ぶことで、接続の安定性が向上します。
LANケーブル(ツイストペアケーブル)
LANケーブルには内部に8本の色分けされた銅線が対になって巻かれています。用途に応じて、カテゴリ(Cat5e、Cat6など)を選びましょう。例えば、高速通信やノイズ対策が必要な場合は、Cat6以上のケーブルを選ぶと良いです。
テスター(任意)
最後に、ケーブルが正しく作成されたかを確認するためのLANケーブルテスターです。これを使うことで、ピンの配置や接続の不良を確認できるため、しっかりと動作確認を行いたい場合には便利なアイテムです。
LANケーブルの作成手順
1. ケーブルの準備
まず、作りたいLANケーブルの長さを決め、ケーブルを必要な長さにカットします。この際、ケーブルカッターを使って、きれいに切断することが大切です。切断面が不揃いだと、後でコネクタに線を挿入する際に問題が生じることがあります。
次に、かしめ工具のストリップ機能を使い、ケーブルの外皮を約12mmほど剥きます。クリンピングツールを使えば簡単に剥けます。この時、内部のツイストペアケーブル(色のついた8本の線)を傷つけないように注意しましょう。
2. 内部のツイストペアケーブルを整える
次に、剥き出しになった8本のツイストペアケーブルを整えます。これらの線は2本ずつねじられていますので、まずはこれを解いてください。そして、配線順を決めていきます。
最も一般的な配線順は「TIA/EIA 568B」規格です。以下がその順番です:
- オレンジ白
- オレンジ
- 緑白
- 青
- 青白
- 緑
- 茶白
- 茶
この順番で線を並べ、まっすぐに揃えます。
参考にしながら、線を整えていきましょう。この段階で、余分な長さがある場合は、ケーブルカッターで軽く揃えておくと、後の工程がスムーズに進みます。
3. RJ45コネクタに差し込む
配線順を整えたら、次はRJ45コネクタに8本の線を差し込んでいきます。コネクタにはそれぞれの線を差し込むガイドがついているので、順番通りに奥まで差し込みましょう。この際、全ての線がしっかりと奥まで届いているか確認してください。
このように、コネクタに正しく差し込んだ状態を目視で確認することが重要です。もし線が中途半端に差し込まれていたり、順番がズレていると、通信不良の原因になりますので注意が必要です。
4. かしめ工具で固定する
線がしっかりとコネクタに収まったら、いよいよ固定です。かしめ工具を使い、コネクタをしっかりと圧着します。こののように、コネクタを工具にセットし、工具を強く握って圧力をかけます。
この時、かしめが甘いとケーブルが抜けやすくなり、接続不良の原因となりますので、しっかりと圧をかけることが大切です。
5. 完成とテスト
片側のLANケーブルが完成したら、反対側も同じ手順で作成しましょう。両端がRJ45コネクタで固定されたら、最後にテスターを使ってケーブルが正常に機能しているか確認します。
テスターがない場合でも、実際にパソコンやルーターに接続して通信が正常に行われているか確認できます。これで自作LANケーブルの完成です!
まとめ
LANケーブルを自分で作成する方法を紹介しました。道具さえ揃えば、初めての方でも簡単に作業できますし、自作することで、ケーブルの長さを自由に調整できるメリットがあります。これからは、市販のケーブルに頼らず、必要に応じて自作してみてはいかがでしょうか?
また、通信速度や耐久性にこだわる場合は、高品質なRJ45コネクタやケーブルを選ぶこともポイントです。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば手軽に作成できるようになります。ぜひ挑戦してみてください!
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